iCloud+なら月額130円から!カスタムメールドメインを格安で手に入れる実践ガイド
@gmail.com や @outlook.com のような、誰もが使っているメールアドレス。便利ではあるものの、使い続けていると少し物足りなく感じることもありますよね。個性を出したいときや、自分のブランドをアピールしたいときには、独自ドメイン(@yoursite.com)を使ったメールアドレスを設定するのがおすすめです。ただし、従来の方法では手間も費用もかかりがちでした。
そこで注目したいのが iCloud+ です。これを使えば、低コストかつ最小限の設定で、誰でもカスタムメールドメインを利用できます。筆者も最近実際に導入したので、その手順を詳しくご紹介します。
iCloud+ カスタムメールドメインの要件
通常、独自ドメインのメールアドレスを設定するには、メールホスティング業者への支払いなど複数のステップが必要です。難しくはありませんが、ビジネス用途でもない限り、多くの人にとっては割に合わない出費でした。
iCloud+ の特典のひとつが、メールアドレスに独自ドメインを使える機能です。これは月額130円からの有料プランであれば、どのプランでも利用可能です。Apple 側が DNS を通じたドメイン所有権の確認といった技術的な部分を処理してくれるため、手順はとてもシンプル。しかも、慣れ親しんだ iCloud メールのインターフェースをそのまま使い続けられます。
すでに iCloud+ を契約している人にとっては、まさにおまけのようなものです。まだ契約していない人にとっても、年額1,500円前後は、この目的のための最安値クラスの選択肢と言えるでしょう。
この機能を使うには、Apple アカウントで二要素認証が有効になっている必要があります。また、他の Apple アカウントで使用中のメールアドレスは追加できません。さらに、icloud.com/mail にアクセスして確認できる状態、つまりアカウントで iCloud メールがセットアップ済みであることも条件です。
まずはドメインを決める
ここでは iCloud のウェブサイトでの手順を紹介しますが、iPhone や Mac からでも同じ操作が可能です。任意の iCloud+ プランに加入したら、icloud.com/icloudplus にアクセスしてサインインします。このページで「カスタムメールドメイン」をクリックしましょう。
すると、「ドメインを購入」または「所有しているドメインを使用」を選択する画面が表示されます。すでにドメインを持っている場合は後者を選び、指示に従ってドメインを追加します。この際、既存のメールアドレスの確認と、DNS レコードを更新してメールを iCloud に向ける作業が含まれます。
まだドメインを持っていない場合は、まず価格を比較してから購入するのが賢明です。Apple の手順では Cloudflare 経由での購入になりますが、必ずしも最安とは限りません。たとえば筆者が Apple のウィザードで希望のドメインを検索したところ、年額10.46ドルと見積もられました。
TLD-List のような比較サイトを使えば、他社の料金も簡単に確認できます。同じドメインの最安値は初年度5.87ドルだったり、複数年契約で割引を提供するレジストラもあります。
比較ツールは、別のトップレベルドメイン(TLD)の方が安いかどうかを調べるのにも役立ちます。筆者の場合、同じドメインでも「.top」や「.xyz」の方が、少なくとも初年度は安く済むことがわかりました。
ただし、ここにはトレードオフがあります。珍しいドメインはコストを抑えられる一方、スパム判定されやすい傾向があるのです。認知度の高さを考えると、可能であれば .com を選ぶのがおすすめです。どうしても別の TLD にしたい場合は、.me や .family のようなドメインも、名前を短く保てる楽しい選択肢になります。
また、電話や対面で口頭で伝える機会もあるため、言いやすく覚えやすいドメインにしておきましょう。
ドメインを購入する
「ドメインを購入」を選ぶと Cloudflare へ移動し、そこで購入手続きを行います。筆者もこの方法で「.com」ドメインを購入しました。初期費用と更新料のバランスが最も良かったからです。「.family」ドメインも魅力的でしたが、3倍の費用がかかるため断念しました。
氏名、住所、支払い情報を入力して購入手順を進めます。Apple のオプション経由で購入すると、ドメインは自動的に iCloud メールで使えるよう設定されるのが便利なポイントです。
なお、Cloudflare を含むほとんどのレジストラでは、ドメインの自動更新がデフォルトで有効になっています。不要な課金を避けるために無効化することもできますが、失効したドメインの再アクティブ化は更新よりも高くつく点には注意してください。
筆者の場合、iCloud サイトに戻って数分待てばドメインが認識されると案内されましたが、実際には自動的に反映されませんでした。ページを一度離れて「カスタムメールドメイン」を再度クリックしたところ、ドメインが認識され、セットアップを続行できました。同じ症状が出たら、この方法を試してみてください。
iCloud でドメインを確認する
次に、このドメインを「自分だけ」で使うのか、家族や友人用のメールアドレスも追加するのかを指定します。他の人を追加したい場合、Apple ファミリー共有グループに所属していれば、デフォルトで全員が追加されます。そうでなければ、好きな相手を個別に招待できます。ドメインは最大5人と共有でき、各人は最大3つのメールアドレスを持てます。
最後に、新しいドメインで最初に使うメールアドレス(自分のもの)を追加すれば完了です。必要に応じて、後から追加のメールアドレスを作成することもできます。
もうひとつ検討したいオプションが「すべての受信メッセージを許可」です。これを有効にすると、ドメイン宛てに届いた、既存のメールアドレスと一致しないメールがあなたのアドレスに転送されます。誤入力されたアドレスや contact@ のような総称アドレス宛てのメールを見逃さないために、有効化する価値は十分あります。スパムが増えてきたらオフに切り替えましょう。
カスタムメールアドレスを使う
カスタムドメインのアドレスを iCloud に追加すると、iCloud メールのエイリアスとよく似た形で動作します。カスタムドメイン宛てのメールは、既存の iCloud メールの受信箱に表示されます。新規メール作成時には「差出人」欄で、どのアドレスから送信するかを選択可能です。
独立した受信箱は用意されないため、ルールを設定して受信メールをフォルダごとに振り分けるのがおすすめです。
また、iCloud メールは iCloud のストレージ容量を消費する点にも注意が必要です。メインの受信箱として使うなら、あらかじめ空き容量を確保しておくと安心です。
独自ドメインのメールアドレスは一段とかっこいい
ありふれたメールプロバイダーとの差別化を望んでいたなら、iCloud+ のカスタムメールドメインは簡単でお得な手段です。iCloud+ の年額1,500円前後と、ドメイン登録の最低11ドル程度。大した金額ではありませんし、全体の所要時間もわずか数分です。
初めてウェブドメインを取得する方に知っておいてほしいのは、ドメインの購入は「家を建てる前の土地の購入」に似ているということです。ウェブサイトにアクセスしても「駐車中ドメイン(parked domain)」のプレースホルダーページが表示されるだけで、ドメイン自体は登録済みでも中身はまだ何もない状態です。
カスタムメールアドレスの利用にホスティングは不要で、ドメインを所有していれば他人に取られる心配もありません。ただし、ウェブサイトにコンテンツを掲載したい場合は、別途ホスティング業者との契約が必要になり、それは別の費用として発生します。
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