iPhoneのホーム画面に透明なカスタムウィジェットを追加する方法|Scriptable活用術
ホーム画面ウィジェットは、iOSの最も優れた新機能のひとつです。Appleによるウィジェットの実装は高く評価されていますが、さらに一歩踏み込んだ使い方を提供しているアプリもあります。
その代表格が「Scriptable」です。このアプリを使えば、iPhoneのホーム画面にオリジナルのカスタムウィジェットを追加でき、コミュニティによって数々の便利なユーティリティが生み出されてきました。
本記事では、Scriptableの概要から、魅力的なiPhoneウィジェットの作り方、そしてホーム画面の壁紙に自然に溶け込ませるテクニックまでを詳しく解説します。
Scriptableとは?
Scriptableは、iPhoneやiPad上でJavaScriptを実行できる無料のiOSアプリです。プログラマーであれば、自分でスクリプトを書いて実行できます。プログラミングに馴染みがない方でも、他の人が書いたコードをコピーするだけで、iOSデバイスに便利な機能を簡単に追加できます。
例えば、お気に入りのiOSアプリの価格が下がったときに自動的に通知してくれるスクリプトなどが存在します。
ScriptableはApp Storeに登場してからまだ日が浅いものの、すでに多くの画期的な機能が搭載されています。そのひとつが、iOS 14のウィジェット内でスクリプトを実行できる機能です。つまり、JavaScriptのコードを書いたりコピーしたりするだけで、ウィジェット経由で情報を表示する独自の「ミニアプリ」を作れるのです。
Scriptableコミュニティでは、この仕組みを活用して素晴らしいウィジェットが多数公開されています。天気情報を表示するものから、ホーム画面にパーソナライズされたニュースフィードを表示するものまで、その用途は多岐にわたります。
可能性はほぼ無限大ですが、いくつかの制限事項にも注意が必要です。執筆時点では、ホーム画面ウィジェットはiPhoneと第7世代iPod touchでのみサポートされており、残念ながらiPadのホーム画面にはウィジェットを追加できません。
これはやや不可解な制限ですが、原因はApple側にあるもので、Scriptableの問題ではありません。同様に、iOS 14ではホーム画面ウィジェットにメモリ制限が設けられています。独自のウィジェットを作成する予定がある場合は、作業を始める前に必ず制限内容を確認しておきましょう。
なお、Scriptableアプリにはギャラリー機能が備わっており、人気のスクリプトを素早く見つけてインストールできます。アプリを使い始めるには便利ですが、より詳しいセットアップ手順が記載されているGitHubで公開されているスクリプトを探すのがおすすめです。Scriptableのギャラリーの説明文は初心者には分かりにくく、スクリーンショットが表示されないといったバグも確認されています。
Scriptableのセットアップ方法
Scriptableウィジェットをセットアップする際には、JavaScriptコードをコピーしてアプリにインポートするといった共通の手順があります。ただし、最終的な設定ステップはウィジェットごとに異なるため、詳細は後ほど説明します。
まずは基本となる準備手順を見ていきましょう。
- Scriptableをダウンロードする。iOS専用アプリで、無料でインストールできます。アプリ内課金は開発者への任意のチップであり、追加機能は付与されません。
- Appleの「ショートカット」アプリをダウンロードする。JavaScriptのコードは長くなりがちで、iPhone上で何百行ものコードを選択してコピーするのは現実的ではありません。ショートカットを利用すれば、2タップでスクリプトをScriptableに保存できます。
- 「Save Script」ショートカットをiPhoneに追加する。多くのScriptableウィジェットでは、スクリプトのGitHubページにアクセスし、rawコードを取得する必要があります。
- 例えば、GitHubでWeather Calスクリプトを開いたら、コードの最初の行の上にあるRawボタンをタップします。続いて、Safari(または使用中のブラウザ)の共有ボタンをタップし、Save Scriptを選択します。これでスクリプトがScriptableに追加されます。
Scriptableウィジェットをホーム画面に追加する
次に、ScriptableのウィジェットをiPhoneのホーム画面に追加する手順を紹介します。
- ホーム画面の空いている部分を長押しし、すべてのアプリアイコンが揺れ始めるのを待ちます。
- 画面左上のプラス(+)アイコンをタップします。
- Scriptableを検索します。
- 右方向にスワイプして、必要なウィジェットサイズを選択します。小・中・大の3種類から選べます。
- ウィジェットを追加をタップします。
- 追加されたウィジェットをタップすると、Run Scriptという設定項目が表示されます。
- Scriptの横にある選択をタップし、使用したいスクリプトを選びます。
- スクリプト側で指定されている場合は、Parameter欄にテキストを入力します。タイマーのリセット時刻など、基本的な入力値に使用されます。
- 画面の空白部分をタップすると、ウィジェットに目的の情報が表示されます。
Scriptableウィジェットの背景を透明にする方法
Weather Calなど、一部のScriptableウィジェットでは背景画像を変更できます。この機能を活用すれば、ウィジェットをあたかも「透明」であるかのように見せることが可能です。ポイントは、ホーム画面のスクリーンショットをもとに、ウィジェットの設置場所にぴったり一致する背景画像を生成するスクリプトを使うことです。
技術的には、このスクリプトはWidgetsmithなど他のウィジェット作成アプリでも動作するはずです。ただし、Scriptable向けに完全に最適化されているため、他のアプリでは位置ずれなどの軽微な問題が発生する場合があります。
以下の手順で、ウィジェットの背景を完全に透明化できます。
- 「Invisible Widgets」スクリプトをダウンロードします。
- 共有 > Save Scriptの順にタップし、「Invisible Widgets」など任意の名前を付けて保存します。
- iPhoneのホーム画面に移動します。空いている部分を長押ししてアイコンを揺らし、左へスワイプを続けて空白ページまで移動します。
- iPhoneのスクリーンショットを撮影します。
- Scriptableを開いてInvisible Widgetsを実行し、Continueをタップします。次に、先ほど撮影したスクリーンショットを選択します。
- 画面の案内に従ってウィジェットのサイズと配置位置を指定し、完了したらExport to Photosをタップします。
- これで、Scriptable内の画像を背景に設定できる任意のスクリプトを開き、この画像を使って美しい透明ウィジェットを作成できるようになります。
スクリプトで理想のホーム画面を手に入れよう
コードを書ける方にとって、Scriptableは本格的なiOS自動化に必要なツールをすべて備えた強力なアプリです。一方、プログラマーでなくても、このアプリを通じて世界中の開発者が作った作品を手軽に楽しめます。優れたウィジェットはScriptableの魅力のほんの一部にすぎません。ぜひいろいろと試して、自分だけの活用法を見つけてください。
また、iOSの自動化はScriptableで終わりではありません。「Siriショートカット」にも、日々の生産性を高めるための多彩な機能が用意されています。併せて活用してみてはいかがでしょうか。
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