追加ソフト不要!Linuxでバックアップを簡単に暗号化する方法
はじめに
このガイドでは、追加のソフトウェアを一切インストールすることなく、Linux上でバックアップを手軽に暗号化する方法を紹介します。
以前の記事では、tarなどの圧縮アーカイブの作成と展開方法について解説しました。多くのLinuxユーザーが、バックアップ用途でこれらの圧縮形式を活用しています。確かに圧縮は容量削減に非常に有効ですが、それだけではバックアップのセキュリティは確保できません。大切なデータを守るには、パスワードを設定して暗号化する必要があります。今回は、アーカイブ作成時にバックアップを保護できるシンプルな方法をご紹介します。
補足: ここで紹介する暗号化の手順は、圧縮アーカイブに限らず、Linux上のあらゆるファイルやフォルダにも応用できます。
基本のおさらい:tar.gz形式の圧縮と展開
まずは、tar.gz形式の基本的なコマンドを確認しておきましょう。todays_backupというディレクトリを圧縮するには、次のコマンドを実行します。
# tar -zcf todays_backup.tar.gz todays_backup
このコマンドにより、ディレクトリtodays_backupが圧縮ファイルtodays_backup.tar.gzとして保存されます。展開(解凍)する際は、以下のコマンドを使用します。
# tar -zxf todays_backup.tar.gz
OpenSSLを使ったバックアップの暗号化
それでは本題です。先ほどのコマンドに、基本的な暗号化処理を加える方法を見ていきましょう。ディレクトリtodays_backupを暗号化しながら圧縮するには、次のコマンドを実行します。
# tar -zcf - todays_backup | openssl des3 -salt -k yourpassword | dd of=todays_backup.des3
yourpasswordの部分は、ご自身で設定した任意のパスワードに置き換えてください。パスワードは他人に知られないよう、厳重に管理することが重要です。このコマンドを実行すると、todays_backup.des3という暗号化ファイルが生成されます。このファイルは、設定したパスワードがなければ展開できません。
暗号化されたバックアップの復号と展開
暗号化されたアーカイブtodays_backup.des3を展開するには、以下のコマンドを使用します。
# dd if=todays_backup.des3 | openssl des3 -d -k yourpassword | tar zxf -
コマンド末尾のハイフン(-)に注目してください。これは誤字ではなく、コマンドを正しく動作させるために必須の記述です。yourpasswordには、暗号化時に使用したパスワードを指定します。このコマンドを実行すると、暗号化ファイルtodays_backup.des3が復号・展開され、元のディレクトリtodays_backupが復元されます。
注意点:パスワード管理を徹底しよう
この暗号化方式は手軽ながら強力ですが、取り扱いには十分な注意が必要です。前述のとおり、暗号化されたデータを取り出す唯一の手段はパスワードです。万が一パスワードを紛失してしまうと、データを二度と復元できなくなります。パスワードは絶対に忘れないよう、安全な場所でしっかりと管理してください。
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