Linuxでスマートに選択的バックアップを作成する方法
このガイドでは、バックアップしたいファイルを自分で指定できる、Linuxのカスタム選択的バックアップの作成方法をご紹介します。
選択的バックアップとは?
Linuxにはデータを安全に保つためのバックアップ手法が数多く存在します。その中で最もシンプルなのは「すべてをバックアップする」方法でしょう。確かにこの方法は状況によっては有効ですが、ストレージ容量に制約がある場合には必ずしも賢い選択とは言えません。そこで役立つのが、より選択的なバックアップ手法です。今回は、バックアップ対象のファイルを自分で選び、たった1行のコマンドでそれらだけをバックアップする方法を見ていきましょう。
ステップ1:バックアップ対象ファイルのリストを作成する
まず、お好みのテキストエディタを起動して、バックアップしたいすべてのファイルのリストを作成します。各ファイルはフルパスで記述し、1行に1ファイルずつ記載してください。最終的なリストは以下のようになります。
/etc/passwd
/etc/users
/home/calvin/accounts.txt
/home/calvin/otherimportantstuff.tar.gz
…
このリストをbackup_list.txtなど、分かりやすい名前を付けて保存します。
ステップ2:tarコマンドと-Tオプションを使う
次に、tarコマンドに追加の入力パラメータである-T(大文字のT)を使用します。このオプションは、ファイルのリストを入力として受け取るためのものです。
通常、-Tオプションなしでディレクトリをアーカイブするコマンドは次のようになります。
# tar -zcf archive.tar.gz directory-to-backup
これを、先ほど作成したリストを入力として受け取るように変更します。-Tオプションを使うと、以下のようになります。
# tar -zcf backup.tar.gz -T /etc/backup_list.txt
ステップ3:アーカイブの中身を確認する
新しく作成されたアーカイブbackup.tar.gzの内容を確認してみましょう。backup_list.txtに記載したファイルがすべて含まれているはずです。
応用:dateコマンドでファイル名に日付を自動挿入する
さらに、Linuxのdateコマンドを組み合わせると、このコマンドをよりスマートにできます。dateコマンドを使えば、作成するアーカイブのファイル名にバックアップの日付を自動的に挿入できます。先ほどのコマンドを以下のように変更してみてください。
# tar -zcf backup-`date +%Y-%m-%d`.tar.gz -T /etc/backup_list.txt
これにより、バックアップを含むアーカイブファイルには、年・月・日の情報が自動的に付与されます。これで、選択的に作成したLinuxバックアップの保存や検索が格段に容易になり、バックアップ管理の効率が大きく向上します。
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