【Excel】異なるデータソースの複数のピボットテーブルにスライサーを接続する8つの手順
ピボットテーブルにおいて、スライサーは共通するフィールド同士をつなぐ役割を果たすツールです。データの比較・分析を効率化できる非常に便利な機能ですが、実は異なるデータソースをもとにした複数のピボットテーブルに1つのスライサーを接続することも可能です。このチュートリアルでは、その具体的な手順を順番に解説していきます。
異なるデータソースの複数のピボットテーブルにスライサーを接続する8つの手順
以下では、2つのデータセットの間でスライサーを連携させます。1つ目のデータセットは「Sales」ワークシートの売上データ、2つ目のデータセットは「Returns」ワークシートの返品データです。まず、「Sales」と「Returns」の両方から地域(Region)の一意な値を抽出し、新しいワークシート「Region」にまとめます。
その後、SalesとReturnsのデータを同じシート上の2つのピボットテーブルに集約し、地域(Region)用のスライサーを両方のピボットテーブルに接続して、売上と返品のデータを横断的に分析できるようにします。それでは、以下の手順に従って進めていきましょう。
ステップ1:売上データでテーブルを作成する
- 「Sales」ワークシート内の任意のセルを選択します。
- Ctrl + T を押してテーブルを作成します。
- 列見出しを含むデータ範囲を選択します。
- 続いて OK をクリックします。

- テーブル名を Sales に変更します。

ステップ2:返品データでテーブルを作成する
- 「Returns」ワークシート内の任意のセルを選択します。
- Ctrl + T を押してテーブルを作成します。
- 列見出しを含むデータ範囲を選択し、OK をクリックします。

- テーブル名を Returns に変更します。

ステップ3:スライサー用のテーブルを作成する
- 地域(Region)の値でスライサーを接続したいので、Regionの一意な値だけを含むテーブルを別途作成する必要があります。
- まず、Region列を選択し、Ctrl + C でコピーします。

- 「Region」シートに移動し、Ctrl + V で貼り付けます。

- Ctrl + T を押してテーブルを作成します。
- 「先頭行をテーブルの見出しとして使用する」にチェックを入れてデータ範囲を指定します。
- 最後に OK をクリックします。

- テーブル作成後、名前を Region に変更します。

- 一意な値のみを残すため、「重複の削除」コマンドをクリックします。

- OK をクリックすると、重複のないテーブルが作成されます。

- これで、各地域の一意な値を持つスライサー作成用テーブルが完成しました。

ステップ4:Salesテーブルでピボットテーブルを挿入する
- 「Sales」ワークシートで「挿入」タブをクリックします。
- 「テーブル」グループから「ピボットテーブル」オプションを選択します。

- 「テーブル/範囲」ボックスでテーブル名(Sales)が正しいか確認します。
- 「新しいワークシート」を選択して、新しいシートにピボットテーブルを作成します。
- 「このデータをデータモデルに追加」にチェックを入れます。
- 最後に Enter キーを押します。

- これで、最初のピボットテーブルが新しいワークシート(Sheet1)に表示されます。
- ピボットテーブルに表示するフィールド(Branch と Price)を選択します。

ステップ5:Returnsテーブルでピボットテーブルを挿入する
- 前のステップと同様に「挿入」タブをクリックします。
- 「ピボットテーブル」を選択します。

- 「既存のワークシート」を選択します。
- 配置場所を指定するため、ボックス右側のアイコンをクリックします。

- 既存のピボットテーブルがあるワークシート(Sheet1)に移動します。
- 新しいピボットテーブルの配置場所となるセル(D3)をクリックします。
- 最後に、ボックス右側のアイコンをクリックしてダイアログに戻ります。

- 選択した場所が「場所」ボックスに表示されます。
- そのまま Enter キーを押します。

- これで、Returnsデータを使った2つ目のピボットテーブルが同じシートに表示されます。

ステップ6:Regionテーブルでスライサーを挿入する
- 「ピボットテーブル分析」タブに移動します。
- 「フィルター」グループから「スライサーの挿入」コマンドをクリックします。

- 「スライサー」ボックスで「すべて」タブを選択します。
- 「Region」を選択します。
- 最後に Enter キーを押します。

- これで、Regionのスライサーが下の画像のように表示されます。

関連記事:Excelにスライサーを挿入する3つの簡単な方法
ステップ7:スライサーとのリレーションシップを構築する
- まず「ピボットテーブル分析」タブをクリックします。
- 「計算」グループから「リレーションシップ」コマンドをクリックします。

- 「新規」をクリックして、最初のリレーションシップを追加します。

- SalesとRegionの間にリレーションシップを確立するため、「リレーションシップの作成」ボックスの各ドロップダウンリストから適切な項目を選択します。
- その後、Enter キーを押します。

- 同じ手順でもう一度「新規」をクリックし、別のリレーションシップを作成します。

- ReturnsテーブルとRegionテーブルの間のリレーションシップを作成するため、下の画像のように各項目を選択します。

- 2つのリレーションシップを追加したら、「閉じる」をクリックします。

- スライサーを右クリックします。
- 表示されたメニューから「レポート接続」オプションを選択します。

- 両方のチェックボックスをオンにして、2つのピボットテーブルを接続します。
- OK をクリックすれば、2つのピボットテーブルがRegionスライサーに接続されます。

関連記事:スライサーでExcelのピボットテーブルをフィルターする方法!
ステップ8:最終結果を確認する
- スライサーで地域(MID)をクリックすると、両方のピボットテーブルにその地域における支店と価格のデータが表示されます。

- 別の地域(NOR)を選択すると、スライサーが両方のピボットテーブルの結果を同時にフィルターします。

関連記事:【解決済み】スライサーのレポート接続にすべてのピボットテーブルが表示されない場合の対処法
まとめ
この記事では、異なるデータソースをもとにした複数のピボットテーブルにスライサーを接続する方法を、8つのステップで解説しました。テーブルの作成からデータモデルへの追加、リレーションシップの設定、レポート接続まで、一連の流れをマスターすれば、複数のデータセットを1つのスライサーで直感的に分析できるようになります。ぜひご自身のデータセットにも応用してみてください。
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