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マルチメディアファイル操作ガイド 第2回:動画編集の基本テクニック

本記事は、Flash・動画・音声といったマルチメディア形式の活用方法を解説する全3回シリーズの第2回です。第1回ではFlashファイルを取り上げ、Webサイトからのダウンロード方法、flvからaviへの変換といったフォーマット間の変換、Flashムービーやオンラインストリームからの音楽抽出、各種形式から.swfファイルへの変換、Flash動画へのメタデータ挿入など、便利なテクニックを多数紹介しました。

今回は動画ファイルがテーマです。動画の分割と結合、エンコードや圧縮方式の変更、映像と音声のビットレート不一致(音ズレ)の修正など、実用的な作業方法を詳しく見ていきます。最終回となる第3回では音声ファイルを扱い、mp3・ogg・wavなどの音楽フォーマット間の変換、サウンドのミックス、複数トラックをつなぎ合わせたオリジナル作品の作成などを解説する予定です。

さらに本シリーズでは、日常的なタスクに役立つマルチメディアソフトウェアとして、録画・録音ツールについても触れます。何より嬉しいのは、ここで紹介するすべてのツールが無料であるという点です。WindowsとLinux両方の環境での例も示していきます。それでは始めましょう。

目次

  1. 動画ファイルの編集
    1. 動画ファイルの分割
    2. 動画ファイルの結合
    3. フォーマット・フレームレート・圧縮の変更
    4. 音ズレの修正
  2. 動画の録画
  3. まとめ
  4. おわりに

動画ファイルの編集

たとえば、手元にある動画ファイルをCDに焼きたいけれどサイズが大きすぎる——そんなときは、複数のパーツに分割する必要があります。逆に、分割されたセグメントが大量にあって、1つのファイルに結合したいケースもあるでしょう。あるいは、再生時にカクつく動画があるかもしれません。音声が映像とズレていて、まるで吹き替えの下手な海外映画のように見えてしまうことも。もしくは、ファイルサイズを小さくするために、より効率的なフォーマットへ再エンコードしたいというニーズもあるはずです。

これらはすべて、パソコンを使う人なら誰もが直面するごく一般的な課題です。このチュートリアルでは、これらの問題をシンプルかつ簡単に解決する方法を学びます。まずはファイルの分割から始めましょう。

動画ファイルの分割

HJSplit

WindowsとLinuxの両方で使えるクロスプラットフォーム対応の選択肢として、HJSplitがあります。非常にシンプルで使いやすいユーティリティです。Linuxでは多くのリポジトリに含まれていませんが、マルチメディア対応が充実しているDreamlinuxには標準搭載されています。詳細については「Dreamlinux - Review & Tutorial」の記事をご覧ください。豊富なマルチメディア機能については4ページ目で詳しく解説しています。

VirtualDub

Windowsユーザーにはもう一つの選択肢、VirtualDubがあります。これは筆者のお気に入りのメディア処理ソフトの一つで、さまざまなタスクで頻繁に利用しています。今回紹介する多くの作業も、VirtualDubを使ってデモンストレーションします。

HJSplitと同様に、動画を短い断片にカットできます。さらに、ファイルの先頭や末尾に限定されず、ムービーの中間部分から任意のセグメントを切り出して個別のファイルとして保存することも可能です。範囲を指定するには、矢印型のマーカーを使用します。

その後、「File > Save segmented AVI...」を選択して、切り取ったセクションを保存します。

ただし注意点があります。これはあくまで作業の一部であり、出力フォーマットについてはまだ一切触れていません。VirtualDubは設定された映像・音声の処理モードと圧縮設定に従ってセグメントを処理します。これらの設定については後ほど詳しく説明するので、少々お待ちください。

動画ファイルの結合

結合も同様に、HJSplitとVirtualDubで行えます。HJSplitの方がはるかに簡単で、分割されたパーツを見つけて結合するだけです。

VirtualDubの場合は少し手順が増えますが、難しいことはありません。まず、編集したい2つ以上のファイルを開きます。映画のpart 1とpart 2があるとしましょう。当然、part 2をpart 1の末尾に追加したいはずです。

その場合は、part 1を開いた状態で「File > Append AVI segment...」を選択します。VirtualDubが追加するファイルを尋ねてくるので、part 2を選択してください。その後、結合したトラックを保存します(File > Save as AVI...)。同じクリップを繰り返し追加すれば、ループ映像を作ることもできます。

フォーマット・フレームレート・圧縮の変更

動画のエンコード方式を変更したい、あるいは音声フォーマットを変えたい——そんなときもVirtualDubが活躍します。映像・音声(または両方)の圧縮方式を変更することで、ファイルを簡単に縮小(または拡大)できます。選択できるオプションは、システムにインストール済みのコーデックによって異なります。手順は以下の通りです。まずファイルを開き、メニューの「Video」をクリックして「Full processing mode」を選択します。

その他の選択肢としては、多少の品質低下と引き換えに再圧縮を行う「Fast recompress」や「Normal recompress」があります。「Direct stream copy」は映像データをそのままコピーするだけで何も処理しません。これは、たとえば映像には手を加えず音声だけを再圧縮したい場合などに、時間と労力を節約できる便利なモードです。

「Direct stream copy」以外のオプションを選ぶと、メニュー上部でグレー表示されていた項目が使用可能になります。ここでは「Frame Rate」と「Compression」に注目しましょう。

ここで出力ファイルの各種設定を操作できます。筆者の「1942: Pacific Air War」記事用にDOSBoxで録画したゲームムービーの例では、元のZMBV形式からXviD形式に再エンコードすることで、ファイルサイズを約4.5分の1にまで縮小できました。

同様に、フレームレートも増減させることができます。

重要な注意点として、映像(や音声)に対して何らかの処理を行う前に、必ず圧縮設定を行ってください。デフォルトでは無圧縮になるため、生データの巨大な出力ファイルが生成されてしまいます。

したがって、VirtualDubでファイルを分割・結合する前に、適切な圧縮設定を行うか、「Direct stream copy」を使用するようにしましょう。音声もほぼ同じ要領で処理できます。作業モードを選択し、圧縮方式を指定すれば準備完了です。

ffmpeg

Linuxでは、ffmpegを使って同様の作業が可能です。この非常に有用なユーティリティは第1回でも紹介しました。たとえば、avi動画をVCD形式のファイルにトランスコードするには次のコマンドを実行します。

ffmpeg -i input.avi -target vcd vcd-output.mpg

出力ファイルのフレームレートを24FPSに強制する場合はこちらです。

ffmpeg -i input.avi -r 24 output.avi

Avidemux

GUIがお好みなら、Linux向けのもう一つの注目ツール、Avidemuxがあります。ちなみにWindowsでも動作します。VirtualDubと同様に、映像・音声のエンコード変更や出力フォーマットの変更が可能で、読み込んだファイルを自由自在に加工できます。

このセクションでは実質的に3つの課題を一度にカバーしました。異なるフォーマット間の変換、映像と音声それぞれへの異なる圧縮の適用、そして必要に応じたフレームレートの変更です。

音ズレの修正

VirtualDubなどでファイルを読み込んで処理しようとした際、次のような警告が表示されることがあります。

この警告を無視してファイルを操作すると、音声が最大42秒も映像からズレてしまいます。これは明らかに避けたい事態です。そこで、警告の指示に従って音声を再処理しましょう。可能であれば推奨ビットレートを使用するのがベストです。同様に、音声が途切れ途切れになるファイルがある場合も、上記のいずれかのプログラムで読み込み直して再処理すると改善する可能性があります。

動画の録画

プレゼンテーション、チュートリアル、さらにはゲームプレイなど、パソコン上の操作を録画してオリジナルの動画を作りたいこともあるでしょう。筆者の「1942: Pacific Air War」記事には2本のムービーが収録されています。同様に「Gutsy Gibbon」レビューにも、Compizのパワーと美しさを披露する2本の動画が含まれています。このチュートリアルおよび第1回で紹介したヒントやテクニックの一部は、すでにこれらの記事で取り上げています。

Xvidcap

これは優秀なツールです。筆者はUbuntu 7.10 Gutsy GibbonでのCompizデモンストレーション動画の作成に使用しました。Flashを含む幅広い出力フォーマットに対応しており、多くのLinuxディストリビューションのリポジトリに収録されています。

ffmpeg

またしてもこの強力なツールの出番です。ffmpegは画面キャプチャにも対応しています。マルチモニター環境でも、特定のディスプレイだけを録画対象にできます。よく使われるタスクの例が豊富に掲載されているため、ドキュメントに目を通しておくことを強くおすすめします。ちなみに、ffmpegはオーディオデバイスのキャプチャも可能です。

DOSBox

これは厳密には動画録画ソフトではありません。MS-DOSエミュレータであり、現代のOSを搭載したPCで懐かしい往年の名作ゲームを遊べる優れたツールです。しかも、エミュレータ内で動作するアプリケーションやゲームの動画を録画する機能も備えています。

たとえば、筆者の「1942: Pacific Air War」のムービーはすべてDOSBox内で録画したものです。ZMBV形式でエンコードされたavi動画を出力し、VideoLAN(VLC)なら追加のコーデックなしで視聴できます。録画の操作は簡単で、Ctrl + Alt + F5キーで録画の開始/停止を切り替えるだけです。

その他のツール

Windowsでは、VideoLAN(VLC)とVirtualDubの両方で動画の録画が可能です。これら2つのプログラムは第1回および本記事ですでに紹介しました。さらに、VirtualDubはプラグインで大幅に機能拡張できます。AC-3、FLAC、FLVなど、さまざまなファイル形式への対応がプラグインで追加可能です。プラグインは以下のサイトで入手できます。

fccHandler's page / Moitah.net

まとめ

今回はかなりの内容をカバーしました。VirtualDubとHJSplitを使った動画ファイルの分割・結合から始まり、VirtualDubとffmpegによる圧縮・フレームレート・出力フォーマットの変更を解説しました。WindowsとLinuxの両方で動作するAvidemuxも有用なツールです。さらに、VirtualDubでの音ズレ修正方法も紹介しました。最後にデザートとして、デスクトップ画面の録画方法についても取り上げました。

おわりに

ご覧の通り、動画編集は決して難しいものではありません。WindowsでもLinuxでも、迅速かつ効率的に作業を完了できます。コマンドライン(ffmpeg)を使わなくても目的は達成できますが、高速で強力なツールなので、恐れずに活用してみてください。次回はいよいよ音声ファイルを扱います。

P.S. 本シリーズの第4部(未発表ですが、必ず執筆します!)では、動画に字幕を恒久的に埋め込む方法を紹介する予定です。その他のネタも盛り込むかもしれません。P.P.S. いつかFlashアニメーションやスライドショーの作成方法もお見せするつもりですので、お楽しみに。

それでは、楽しいマルチメディアライフを!

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