VirtualDubでコーデックが認識されないときの対処法|インストールからレジストリ修正まで完全ガイド
動画や音声など、マルチメディアファイルの編集をたまに行う方なら、便利なツール「VirtualDub」を使ったことがあるかもしれません。VirtualDubはWindowsプラットフォーム向けの最も柔軟性の高い動画処理ユーティリティの一つであり、多くのユーザーに愛用されています。
しかし、メディアファイルを編集していると、ソースファイルの読み込みや出力時の再圧縮に必要なコーデックが不足していることに気づくことがあります。つまり、必要なコーデックが存在するのに、VirtualDubのリストに表示されないという状況です。このような場合、どうすればよいのでしょうか。
エラーメッセージの例
問題は、まず次のようなエラーメッセージとして現れます。
No audio decompressor could be found to decompress the source audio format.
(source format tag: 00ff)
このメッセージは「ソースのオーディオ形式を解凍(デコード)できるオーディオデコンプレッサーが見つかりませんでした」という意味です。このエラー文で検索すると、AC-3やMP3のコーデックがシステムに欠けている可能性があるため、処理が行えないという内容の記事が数多く見つかります。動画コーデックについても同様です。
ここでは、典型的なコーデックのセットアップ手順を順を追って解説していきます。注意:コーデックは繊細な仕組みのため、Web上でファイルをダウンロードする際は十分に慎重になってください。トラブルが発生しても責任は負いかねます。
コーデックのインストール方法
開発者自身も述べているように、VirtualDubには独自のコーデックは一切同梱されていません。プログラムが利用できるのは、システムにインストール済みのコーデックだけです。次に確認すべき点は、問題が解凍(デコード)側にあるのか、それとも圧縮(エンコード)側にあるのかということです。
AC-3とMP3の設定例
実際にコーデックを入手してインストールしてみましょう。今回はオーディオのデコードに問題があるため、そこから始めます。AC-3とMP3は最も一般的な形式なので、この2つを確認します。AC-3 ACMコーデックは各配布サイトからダウンロードできます。
ダウンロードしたアーカイブには、拡張子が .inf のファイルが含まれています。そのファイルを右クリックして「インストール」を選択してください。32ビット版と64ビット版のどちらのコーデックを選んだかによって、それぞれ SysWOW64 フォルダまたは System32 フォルダにインストールされます。
MP3については、通常はWindows Media Playerのインストール時にコーデックが提供されているはずですが、もし存在しない場合は、GPLライセンスの LAME を入手しましょう。MP3(LAME)コーデックも、同じ手順でインストールします。
MP3コーデックの問題
しかし、VirtualDubで動画と音声の再圧縮を実行しようとしても、依然としてエラーが発生し、しかもインストールしたコーデックが利用可能なリストに表示されないことがあります。つまり、何かがうまくいっていないようです。
レジストリ修正による解決
この問題については、公式ブログのコメント欄でかなり詳しく解説されています。一部のWindowsバージョンでは、コーデックが正しくインストールされていても、登録(レジストレーション)が正常に機能しない場合があります。
ここでは、MP3コーデックを修正しながら手順を説明します。レジストリの手動修正が必要になるため、必ず事前にバックアップを取ってから作業を行ってください。32ビットコーデックを修正する場合は、以下のキーへ移動します。
Computer\HKLM\Software\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion
このハイブ内には、drivers.desc と Drivers32 という2つのディレクトリがあります。まず drivers.desc を開き、右ペインに表示されるキーを確認します。ここで C:\Windows\system32\l3codeca.acm というファイルがMP3コーデックに対応していることがわかります(他のコーデックがインストールされている場合は別の項目もあるでしょう)。次に、文字列値を l3codeca.acm から l3codecp.acm に変更します。
続いて、Drivers32 ハイブを開き、右ペインを確認します。ここには msacm.l3acm というキーがあります。これも初期状態では l3codeca.acm を指していますので、先ほどと同じように文字列値を l3codecp.acm に変更します。
64ビットコーデックの場合は、パスが少し異なります。レジストリ内で HKLM\Software ではなく、HKLM\Software\Wow6432Node へ移動してください。それ以降のパスやコーデック文字列の変更方法は同一です。
これらの変更を完了したら、VirtualDubを再起動します。次回プログラムを起動した際、設定によってはオーディオにMP3を使用するオプションが表示されるようになります。実際、64ビット版のVirtualDubでは、32ビットコーデック用と64ビットコーデック用の2つのエントリが表示されることもあります。さらに、リストの上部に「ACM」という項目も現れるはずです。これでミッション完了です。
LAMEコーデックでも同様の症状が現れることがあります。その場合は、説明(description)やコーデックへのパスを調整し、VirtualDubが認識できるようにする必要があります。つまり、壊れた使えないコーデックになっているだけで、修正自体は簡単です。
やることは、Fraunhoferコーデックの場合と同じです。インストールしたのが32ビット版か64ビット版かに応じて、パスを LameACM.acm を指すように編集します。最後に重要な点として、VirtualDubのバージョンとコーデックのアーキテクチャ(32/64ビット)が一致していることを必ず確認してください。Windows環境ではありますが、GNU utilsパックの file コマンドを使えば、コーデックのアーキテクチャを簡単に特定できて便利です。
動画コーデックでも同じ手順を繰り返す
基本的な考え方は同じです。追加のコーデックが必要であれば、入手してインストールし、「Compression」オプションを選択したときにリストに表示されることを確認します。表示されない場合は、レジストリの修正が必要になるかもしれません。ソフトウェアの32ビット版と64ビット版の違いも忘れずに。最終的にどちらのバージョンを選ぶかで、レンダリング速度が変わってきます。
参考情報
検討価値のあるコーデックパック
- K-Lite Codec Pack:正常に動作しますが、今回の用途にはやや過剰かもしれません
- Combined Community Codec Pack:こちらも評判の良い選択肢です
- Xvid:動画圧縮に関心があるならチェックする価値ありです
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まとめ
本記事は、手軽に動画を作りたい方向けのクイックガイドというより、ややマニアックなチュートリアルとなりました。しかし考えてみれば、コーデック自体がそういうジャンルの話題です。この記事では、Windowsコーデックのインストール方法、コーデックを正しく認識させるためのレジストリの手動修正、32ビット版と64ビット版の違い、そしてその他の便利なテクニックを紹介しました。
エラーメッセージをきちんと読み解く習慣も有用なトレーニングです。それだけで大半の問題を切り抜けられるようになるはずです。VirtualDubは今なお優秀で実用的なツールです。今回の知識を加えれば、その活用範囲はさらに広がることでしょう。最後に、Web上からコーデックをダウンロードする際は、品質やライセンス条項が大きく異なることに加え、マルウェアの危険もあるため、十分にご注意ください。それではまた。
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