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Ringカメラでエンドツーエンド暗号化を有効にする方法【対応機種と設定手順を解説】

Ringのようなビデオドアベルは、まさに画期的な発明品です。玄関前に誰がいるのか、荷物が届いたかどうかを一目で確認でき、録画した映像をあとから見返すこともできます。

しかし、こうしたデバイスにはあまり知られていないリスクも潜んでいます。なんと、警察が令状なしにカメラの映像を閲覧できるケースがあるのです。さらに、企業の従業員が顧客の動画フィードを勝手に見ていたという問題も報告されています。

こうした状況を受け、電子フロンティア財団(EFF)はRingに対してエンドツーエンド暗号化(E2EE)の導入を呼びかけました。E2EEがあれば、これらのセキュリティやプライバシーの懸念は解消されます。映像は自分の登録済みデバイスでしか視聴できなくなるからです。

そして現在、RingはE2EE機能を実装し、ユーザー自身で映像を保護できるようになりました。この記事では、新機能の概要と具体的な設定手順をわかりやすく解説します。

エンドツーエンド暗号化に対応しているRingデバイス

Ringデバイスでエンドツーエンド暗号化(E2EE)を有効にするには、対応デバイスが必要です。記事執筆時点での対応機種は以下の通りです。

  • Ring Video Doorbell Pro
  • Ring Video Doorbell Elite
  • Ring Spotlight Cam Mount
  • Stick Up Cam Wired(第2世代)
  • Stick Up Cam Wired(第3世代)
  • Indoor Cam
  • Ring Floodlight Cam Wired Pro
  • Ring Video Doorbell Pro 2
  • Ring Spotlight Cam Wired
  • Stick Up Cam Elite(第2世代)
  • Stick Up Cam Plug-in(第3世代)
  • Stick Up Cam Solar(第3世代)
  • Ring Floodlight Cam(第1世代)

お気づきの方もいるかもしれませんが、これらはすべて電源配線式のデバイスです。Ringのバッテリー駆動タイプのビデオドアベルやカメラは、現時点ではE2EEに対応していません。

Ringカメラでエンドツーエンド暗号化を有効にする手順

それでは、実際に設定を進めていきましょう。まず、iPhone・iPadまたはAndroid端末でRingアプリを開き、以下の手順に沿って操作してください。

  1. ハンバーガーメニューアイコン(3本の横線)をタップします
  2. 「コントロールセンター(Control Center)」タップします
  3. 画面を下にスクロールし、「Video Encryption(動画の暗号化)」をタップします
  4. 「Advanced Video Encryption(高度な動画の暗号化)」を選択します
  5. 「End-to-End Encryption(エンドツーエンド暗号化)」タップします
  6. 「Enable End-to-End Encryption」を選択し、続けて「Get Started」をタップします
  7. 無効になる機能の一覧が表示されるので、内容をよく確認して「Confirm and Continue」タップします
  8. さらに「Agree and Continue」をもう一度タップします。プライバシーと引き換えに失うものを、利用者にしっかり理解してもらう意図があるようです
  9. 「Generate New Passphrase」をタップして新しいパスフレーズを生成するか、独自のパスフレーズを使用します
  10. 「Resume Setup」→「Add this Device」の順にタップします
  11. 10個の単語で構成された暗号化パスフレーズ(Encryption Passphrase)を入力します
  12. 「Resume Setup」のプロンプトが表示されたら、「Eligible Devices」をタップします
  13. スマートフォンとペアリング済みの対応Ringデバイスの一覧が表示されます。ここでは、E2EE非対応のRingカメラが「Ineligible Devices」として表示されることもあります
  14. 暗号化したいデバイスを選択してタップします
  15. 「Agree and Continue」を選択して完了です

これで、Ringカメラのエンドツーエンド暗号化を有効にする方法は完了です。以降、カメラが記録した映像を見られるのはあなただけとなります。警察も、ハッカーも、そしてAmazonでさえも、あなたの許可なく映像にアクセスすることはできません。

E2EEを有効にしないほうがいいかもしれない理由

E2EEによって映像を安全にできる一方で、Ringが提供できるサービスには制限がかかる点には注意が必要です。

具体的には、デスクトップアプリでの動画視聴や、複数のモバイルデバイスからの同時ライブビューなど、多くの便利な機能が利用できなくなります。

また、10個の単語からなる長いパスフレーズを必ず覚えておく必要があります。このパスフレーズは、新しいモバイルデバイスを登録する際、たとえば家族を追加したり、アプリを再インストールしたりするときに不可欠となるためです。

防犯デバイス自体の安全性を実感しよう

以上で、対応するRingカメラでE2EEを有効にする方法の解説は終わりです。残る問いはひとつだけ。「プライバシーのために一部の機能を諦める価値はあるのか?」。私たちの答えはイエスですが、人によって判断は分かれるかもしれません。

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