お使いのPCは(おそらく)「PrintNightmare」脆弱性の影響を受けています。今すぐできる対処法を解説
ITエンジニアがプリンター関連のトラブルを嫌うのは、もはや世界共通の真理といえるでしょう。そして今回、その嫌悪感に新たな理由が加わりました。Windowsの深刻な脆弱性「PrintNightmare」が発見されたのです。この脆弱性を悪用すると、攻撃者はWindowsの印刷スプーラー(Print Spooler)サービスを経由して、任意のマルウェアコードを実行できてしまいます。
Microsoftはこの脆弱性を認識しており、すでにWindows 7向けの修正プログラム(そう、サポート終了済みとされるOSですが)を公開しています。また、Windows Server 2016、Windows 10 バージョン1607、Windows Server 2012向けのパッチについても、「近日中」に提供される予定としています。更新プログラムが配信され次第、速やかにインストールすることで、この脆弱性によるリスクを回避できます。
なぜ急いでパッチが公開されたのか
今回、Microsoftが急ピッチでパッチを公開するに至った背景には、あるハプニングがありました。この脆弱性を研究していたセキュリティ研究者たちが、予定より早く誤ってPoC(概念実証)コードをGitHub上に公開してしまったのです。研究者たちは本来、今月下旬に開催される世界的なセキュリティカンファレンス「Black Hat」でこの脆弱性について発表する予定でした。
PrintNightmareはどれほど深刻なのか
この脆弱性の厄介な点は、その影響範囲の広さにあります。Windowsにはすべてのバージョンで印刷スプーラーサービスが搭載されているため、事実上すべてのWindows環境が脆弱性の影響を受けます。もし攻撃者がPrintNightmareを悪用してあなたのコンピュータに侵入した場合、PC全体を乗っ取られ、データを消去されたり、システムから締め出されたりする恐れがあります。非常に危険な状況です。
PrintNightmareから身を守る方法
幸い、Microsoftが正式なパッチを提供するまでの間にも、比較的簡単な暫定対策があります。それは印刷スプーラーサービスを無効化することです。以下の手順で設定できます。
- スタートメニューのアイコンを右クリックし、検索ボックスに「PowerShell」と入力します。
- 表示されたPowerShellを右クリックし、「管理者として実行」を選択します。
- 以下のコマンドを入力してEnterキーを押します。
Stop-Service -Name Spooler -Force
(これにより印刷スプーラーサービスが停止します) - 続いて、以下のコマンドを入力します。
Set-Service -Name Spooler -StartupType Disabled
(これにより、PCを再起動してもWindowsが自動的にスプーラーサービスを再開しなくなります)
この設定により、Microsoftがお使いのWindowsバージョン向けのパッチを公開するまで、印刷スプーラーサービスを無効のままにしておけます。これでPrintNightmareの脅威からひとまず安全になり、安心して一息つけるでしょう。
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