iPhone・iPadで使えるおすすめ動画編集アプリ5選【無料〜有料】
最新のMacBook Proに搭載されたM1チップは、バッテリー駆動だけで最大20時間ものヘビーな動画編集をこなせるとして大きな話題になりました。
これは紛れもない事実であり、モバイルコンピューティングにおける画期的な達成です。しかし見落とされがちなのは、M1が実はiPhoneやiPadに搭載されているApple Siliconの強化版だという点です。
近年のApple製モバイルチップは、かつてはハイスペックなデスクトップPCでしか実現できなかった高品質な4K映像の編集にも十分対応できる性能を備えています。
つまり、あなたのiPhoneやiPadには十分な処理能力があるのです。ただし、適切なアプリがなければそのポテンシャルを引き出すことはできません。そこで本記事では、モバイルでの動画編集に最適なおすすめアプリを厳選してご紹介します。
iMovie(無料)
メリット
- 完全無料で使える
- パフォーマンスが最適化されている
- 直感的な操作性で初心者でも学びやすい
デメリット
- カジュアルな用途向け
- 編集ツールの種類が限られている
まずはiMovieからご紹介しましょう。なぜなら、このアプリはすでにあなたの手元にあるからです。iMovieはすべてのiPadとiPhoneに標準搭載されており、すぐに使い始められます。うっかり削除してしまっても、App Storeからいつでも再ダウンロード可能です。
iMovieは比較的シンプルな動画編集アプリで、iOS版はMac版ほど多機能ではありません。とはいえ、iOSで作成したiMovieプロジェクトはMacへシームレスに移行できます。「スマホやタブレットで編集を始めて、仕上げはMacで行う」というワークフローが想定された設計です。
一見カジュアル向けのアプリですが、iMovieはAppleのプロ用編集ソフト「Final Cut Pro X」と同じ基盤エンジンを採用しています。直感的な編集体験に加え、自動編集を支援する便利なツール群も充実しています。
弱点は、本格的な動画編集者のニーズまでは満たせない点です。ガイドに沿って進めれば完成する手軽さが魅力で、編集の細かいテクニックを学びたくない人に最適です。Vlogやドローン映像の編集にもぴったりで、書き出しは高速、動作も軽快、YouTubeをはじめとする各プラットフォームへの投稿も簡単に行えます。
他のアプリにお金を払う前に、まずはiMovieを試してみてください。必要なことがすべてできあえば、追加の出費は一切不要です。
LumaFusion(買い切り$29.99)
メリット
- 買い切り制で追加料金なし
- スマホやタブレットでデスクトップ級の編集体験
- タッチ操作に最適化された強力な編集ツール
デメリット
- iOSの外部ストレージの扱いに制約される
- 最上位のiPad Proでも負荷が高い場面がある
ひと言でいえば、LumaFusionはiOS動画編集の「ゴールドスタンダード」です。Final Cut ProやPremiere Proといった大手ソフトがiOSに存在しない今、その空白を見事に埋めた存在といえます。タッチインターフェースのためにゼロから設計された編集スイートは、モバイルならではの快適さを実現しています。
機能面もほぼ文句なしで、Adobe After Effectsクラスの高度なポストプロダクション効果以外は、求める機能のほとんどを網羅しています。
実際に私たちもLumaFusionを頻繁に使用していますが、メインの編集環境として十分に通用します。学習コストが低く、初心者から上級者まで幅広いレベルのユーザーに対応できる点も魅力です。
最大の弱点は、実はアプリ自体ではなくiOS側の仕様にあります。USB接続のSSDから直接動画を編集しようとしても、LumaFusionはまずすべてのメディアをiPadの内部ストレージにコピーしなければなりません。これは掲載する全編集アプリ共通の制限ですが、デスクトップ版のような柔軟性がない分、LumaFusionでは特に不便に感じやすいポイントです。
一方で最大の強みは、買い切り価格で販売されていることです。サブスクリプションが当たり前となった昨今のソフトウェア業界において、これは非常に新鮮な価格体系です。次期メジャーアップデート時に再度購入が必要になる場合もありますが、今購入したアプリはずっとあなたのものです。
FilmoraGo(Pro版は月額$4.99)
メリット
- 誰でも簡単に使える
- 作業効率を重視したUI設計
デメリット
- あくまで入門向けのモバイル動画編集アプリ
FilmoraGoはAndroidとiOSの両方で利用できる安定した編集アプリです。複数のプラットフォームを使い分けている人でも、手元にあるどの端末からでも同じ感覚で編集作業を進められます。
このアプリ最大の強みは、間違いなく高度な編集の自動化機能です。テンプレート(Templates)機能を使えば、自分で何も編集する必要がありません。
アプリが映像を自動解析し、FilmoraGoが編集案を組み立ててくれます。ストーリー性のある作品づくりには向きませんが、旅行の思い出をまとめたモンタージュやアクションカメラの映像編集では、驚くほど良い結果が得られます。
Premiere Rush(Premium版は月額$4.99)
メリット
- Premiere Proのタッチ対応モバイル版ともいえる設計
- RushのプロジェクトをPremiere Proで開いて編集できる
- 無料版もクロスプラットフォームで高機能
デメリット
- Premium版はサブスクリプション制
- 無料のデスクトップ版は書き出しが3回まで
Adobe Premiere Proは、世界で最も評価の高い業界標準の動画編集ソフトのひとつです。Adobe Premiere Rushはまだそこまでの存在ではありません。しかし、AdobeがPhotoshopのようにPremiere ProをiOSに移植してくれるまでの間は、同社がモバイル向けに提供する中で最良の選択肢となります。
Rushはその名の通り、「最終成果物をいかに素早くWebに公開するか」に特化した編集アプリです。高度な編集ツールは必要ないけれど、それなりのクオリティの動画を発信したいYouTuberのためにAdobeが設計しました。
そんなスタイルが自分に合っているなら、Rushは excellent な選択肢です。ただし他のAdobe製品と同様、フル機能を使うには継続的なサブスクリプション契約が必要です。とはいえ朗報もあります。課金が必要なのは、多くのユーザーにとって必須ではないプレミアム機能とクラウドストレージへのアクセスだけなのです。無料の「Adobe Premiere Rush Starter」なら、お金を一切かけずに利用できます。
Rushの大きな強みは、iOS、Android、macOS、Windowsという主要プラットフォームすべてで動作することです。外出先ではモバイル端末で編集し、環境が整ったらデスクトップに移して作業を続ける、といった柔軟なワークフローに最適です。
さらに、Adobeがスマートフォンのためにゼロから設計しただけあって、モバイルアプリの中でも屈指の編集インターフェースを備えています。そして何より、Rushのプロジェクトファイルはデスクトップ版のPremiere Proで開けるため、移動中に基本編集を済ませておき、後からデスクトップで複雑な仕上げを行うという使い方が可能です。
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