Macのプリインストールアプリは、実はかなり優秀だった
Macを購入すると最初からインストールされている純正アプリ。その多くは「使わない」「いまいち」と敬遠され、嘲笑の対象になりがちです。確かに中には出来の悪いものもあります(「株価」や「Dashboard」など)。しかし、驚くほど優秀なアプリも存在するのです。
普段からApple嫌いを公言している私の妻でさえ、先日は「iMovieは素晴らしいソフトね」としぶしぶ認めていました。これは本当に驚きでした。
そこで今回は、Appleが見事に仕上げたmacOSのプリインストールアプリをいくつかご紹介します。

iMovie

まずはiMovieから。私にとって歴代最高のApple製ソフトウェアです。操作を覚えるのが非常に簡単で、対応していないことをやろうとすればすぐに限界が見えますが、それでも驚くほどクオリティの高い動画を作れるのです。
新規プロジェクトを始める際は、用意されたテンプレートを使うこともできますし、白紙の状態からすべて自分でデザインすることも可能です。

あとは撮影した動画や写真を読み込んで、下部のタイムラインにドラッグし、思い通りに編集していくだけです。

クリップを右クリックすると、その位置で動画を分割したり、フェードアウト効果を追加したり、「オーディオを切り離す」といった操作が行えます。元の音声を完全に取り除き、BGMなどに差し替えることも可能です。

もちろん、プロの編集者ならiMovieには物足りないでしょう。機能面での限界がありますし、安っぽい背景やタイトルテンプレート(しかもWebから持ち込む方法がない)といった不満点もあります。しかし、家族旅行の動画のような基本的な用途であれば、iMovieは十分すぎるほど活躍してくれます。
メモ(Notes)

次にお気に入りなのが「メモ」アプリです。私は以前、Evernoteの熱心なユーザーでしたが、料金が法外なレベルに値上げされたうえ、不要な機能ばかり追加されて品質が低下していきました。Macユーザーにとってメモは無料の代替手段であり、ここ数年のmacOSのバージョンアップで機能が大幅に強化されています。
メモはiCloud経由ですべてのiOS・macOSデバイス間で同期され、変更の反映も非常に高速です。画像をメモに貼り付けることもできますし、重要なメモを上部に「ピン留め」してすぐ参照できるようにすることもできます。

さらに、メモにロックをかけて、閲覧時にパスワード入力を求めることも可能です。パスワードはメモの設定で指定できますが、忘れてしまうと二度とロックされたメモを開けなくなります。設定の際は慎重に選びましょう。

写真(Photos)

「写真」アプリを好きになるまでには時間がかかりました。普段はiPhoneやiPadで写真を眺めていて、MacBookで見る気になれなかったのです。ところが実際に触ってみると、考えが変わりつつあります。
メモと同様に、すべての写真がiOS・macOSデバイス間で自動同期されます。アルバムに整理したり、写真を補正・編集したりすることもできます。私のように太い指の人間にとって、小さなiPhone画面よりもMacBookの方が編集作業は格段に楽なのです。

さらに、写真アプリから直接Macのデスクトップ壁紙として画像を設定したり、メタデータを編集したりすることもできます。

QuickTime Player

QuickTimeが好きなのは私だけでしょうか?ときどきそんな気がします。確かにVLC Playerも優れたプレイヤーですが、なぜかQuickTimeに妙な愛着を感じてしまうのです。MP4やMOVなどのメディアファイルを快適に再生できるだけでなく、実は便利な機能がいくつも隠れています。
QuickTimeを開いて「ファイル」メニューをクリックすると、「新規ムービー収録」「新規オーディオ収録」「新規画面収録」の3つの機能が現れます。

iPhoneなどのデバイスをMacBookに接続してQuickTimeを起動すると、接続したデバイスを選択できるようになります。

そうすると、スマートフォンの画面をMacBookの画面にミラーリング表示できるのです。

さらにQuickTimeは、動画のカット、複数動画の結合、クリップの回転など、便利な編集作業にも対応しています。過小評価されがちですが、非常に堅牢で頼れるソフトウェアなのです。
Siri
最後に、Siriに触れないわけにはいきません。近いうちにSiriとGoogle Now、Cortanaを比較した記事を書く予定ですが、今の時点ではっきり断言できます。3者の中でSiriが一番です。咳をしても、小声でも、言葉に詰まっても、私のスコットランド訛りを完璧に理解してくれます。これは大した成果です。
Siriとは愛憎入り混じった関係ですが(私の周りにはすでに口うるさい女性が2人いるので)、SMSの送信、電話の発信、リマインダーの設定などを頼みたいのに、スマホのキーをタップする気力さえ残っていないときには、本当に役立ってくれます……。

しかもジョークまで言ってくれます。ただし、あまり面白くはありませんが……。

長年かけてSiriは飛躍的に進化しましたし、ほかのAppleサービスとの連携が完璧なところも気に入っています。MacBookにSiriが搭載され、WebサイトのURLの読み上げやアプリの起動を音声で指示できるようになった日から、Siriは真に欠かせない存在になりました。
紹介できなかったアプリたち
「あのアプリを忘れている!」というメールやツイート(あるいは伝書鳩?)を送る前に、いくつか弁明させてください。
iTunesに触れなかったのは、私自身は大好きなのですが、次期OS「Catalina」でiTunesが廃止され、2つの新しいアプリに分割されるためです。これには正直、腹を立てずにはいられません。
GarageBandは素晴らしいアプリだと皆さん口を揃えて言いますし、間違いなくそうなのでしょうが、私自身が使っていないので語ることができません。Pages、Numbers、Keynoteも同様です。人気はあるようなのですが、私は使っていないのです。
そして「株価」アプリをひそかに愛してやまない孤独な誰かが、もう私と口を利いてくれないことでしょう……。
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