【徹底比較】iPadの栄養管理アプリ「MyFitnessPal」と「MyPlate」どちらがおすすめ?
フィットネスの記録をつけることは、健康管理においてとても重要です。自分が正しい方向へ進んでいるのかどうかを正確に把握できるからです。近年は世界中で健康志向が高まっており、誰もが自分の健康状態やフィットネスレベルを知り、理解しようとしています。健康への意識を持つことは自己肯定感の向上にもつながり、心身ともにストレスの少ない快適な生活を送る助けとなります。フィットネスを記録する方法はいくつもありますが、そのひとつが専用アプリの活用です。
本記事では、栄養摂取の記録に役立つ2つのアプリ「MyFitnessPal」と「MyPlate」を比較レビューします。MyFitnessPalはUnder Armour(アンダーアーマー)、MyPlateはLivestrong(ライブストロング)が提供する栄養管理アプリです。どちらも活動量や体重などの記録機能を備え、無料版と有料版が用意されています。ここで取り上げるのは無料版です。有料版はより細かいレポートやトラッキングが可能ですが、最も重要なのは「栄養摂取量を記録する」という基本機能であり、その点で両アプリともニーズに応えてくれるでしょう。iPadへのインストールも数回のタップだけで完了します。
筆者は仕事のため、ワシントンD.C.からルワンダのキガリへ移り住んで1年になります。ワシントンD.C.時代は徒歩と地下鉄の通勤時間が長く、Fitbitの記録では毎日12,000歩ほど歩いていました。しかしキガリに移ってからは状況が一変。自宅からオフィスまでの通勤は片道わずか6〜7分です。加えて妻の手料理が美味しすぎることもあり、ズボンのウエストは日に日にきつくなる一方でした。
そこで帰国後、食事の記録をつけることを決意。それだけでは物足りなかったため、ジム通いとウォーキングの習慣も強化しました。以前から主にMyPlateのウェブサイトを利用していたのですが、デザインの良い新しいiPadアプリを見つけ、以降はそちらで食事を記録するようにしています。
そんな折、Apple関連の人気ブロガーであるJim Dalrymple氏(Loop Insights)の記事に出会いました。Apple WatchとMyFitnessPal(MFP)を活用して40ポンド(約18kg)の減量に成功したという体験談で、一読の価値ありです。この記事に触発され、筆者もMFPを試してみることにしました。両アプリにはそれぞれ良し悪しがありますので、以下で詳しく比較していきます。
セットアップは簡単
セットアップ手順は非常にシンプルで、ユーザーの情報をもとに必要な数値を自動生成してくれます。入力を求められるのは、身長・性別・体重・日常の活動レベル・減量目標など。さらに「炭水化物やタンパク質をそれぞれ何グラム摂るべきか」といった栄養目標まで自動で算出されます。面倒な設定は一切不要です。
食事データの入力
食事記録で最も大変なのは、食べたものをすべて入力しなければならない点です。残念ながら、このプロセスを省略することはできません。ただし救いなのが、非常に充実した食品データベースです。スーパーの食品から、思い浮かべる限りのレストランのメニューまで幅広く収録されています。普段よく食べるものを覚えておけば、毎回検索する手間も省けます。
どちらのアプリでも、まず記録したい食事の種類(朝食・昼食・夕食・ブランチなど)をタップします。よく食べる食品は「よく食べるもの」リストに自動登録されるため、定番メニューなら検索不要。ただし、いつもと違うものを食べた場合は、入力時に改めて検索する必要があります。
食品検索の精度については、両アプリにほとんど差がなく、性能はほぼ同等です。大手ファストフード店のメニューから生鮮食品・パッケージ食品まで網羅されています。実際、「さすがに登録されていないだろう」と思った珍しい食品を検索してみたところ、驚くほど多くヒットしました。例えばエチオピア料理の「シロ・ワト」や「インジェラ」も見つかったのです。
現代においてパーソナライズは重要な要素です。この点ではMFPがわずかに優勢です。MFPはよく食べる分量まで記憶してくれます。一方のMyPlateは、推奨分量を表示してユーザー自身に調整させる方式です。筆者の例を挙げると、チェリオスに豆乳半カップを合わせて食べるのが習慣なのですが、両アプリの標準分量は1カップ。MFPは自動的に「豆乳半カップ」として記憶してくれるのに対し、MyPlateでは毎回1カップから半カップへ手動変更しなければなりません。
栄養レポートの確認
両アプリとも、1日の終わりに摂取カロリーを集計します。炭水化物・タンパク質・脂質の3大栄養素はもちろん、ビタミンやミネラルといった微量栄養素にも対応。中でもMFPは健康・フィットネスに関する非常に詳細なレポートを提供しており、分析の深さを重視するならMFPがおすすめです。
記録の可視化と比較
MyPlateは大きくカラフルなグラフでデータを表示します。1週間・1ヶ月・2ヶ月・3ヶ月・6ヶ月・12ヶ月といった期間で、さまざまな栄養素の推移を追跡可能です。マクロ栄養素のほか、糖質・コレステロール・食物繊維・ナトリウムの記録にも対応しています。特に赤いバーで示されるカロリー目標との比較が視覚的でわかりやすく、筆者のお気に入りのポイントです。もっとも、これはあくまで個人の好みなので、人によって感じ方は異なるでしょう。
ただし、MyPlateの無料版には「期間比較」機能がありません。例えば「1月と3月の1日平均カロリーを比べたい」という場面で確認できないのです。iPad本体やiPhoneのヘルスケアアプリなら日平均を確認できますが、操作が2段階になってしまい、やや不便です。
一方、MFPはアプローチが異なります。選択した期間に応じた1日平均摂取量を含むすべての情報を提示してくれるのです。また、MFPの方が1日に記録できる栄養素の種類が多く、鮮明で詳細なトラッキング情報を得られます。
ヘルスケア(HealthKit)との同期
HealthKitとの同期に関しては、MFPがやや期待外れでした。MyPlateの初期設定も決して簡単ではありませんでしたが、データ転送はほぼ即座に行われ、シームレスで高速でした。対照的にMFPはHealthKitとの接続がスムーズにいかず、何度もの面倒な手順を踏んでようやく接続できたものの、同期後にデータ転送が止まり「データなし」と表示されるだけ。MFPフォーラムで助けを求めましたが、多くの回答は公式ガイドラインへの誘導ばかり。Twitterで問い合わせても、役に立たないメールアドレスを案内されるだけで、結局解決には至りませんでした。
まとめ
2つのアプリはどちらも、栄養に関する有益な情報を提供してくれる優秀なツールです。健康的な食生活を目指す方にとって、どちらを選んでも有用な情報が得られるでしょう。健康やフィットネスの記録について私たちが抱く疑問の多くは、この2つのアプリで答えを見つけられるはずです。
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