VLCで動画を回転・保存する方法を徹底解説

16:9や4:3といった標準的なアスペクト比の映画やクリップをVLCプレーヤーで視聴するのはとても簡単です。しかし、スマートフォンの普及に伴い、一つ厄介な問題が生まれました。それは、撮影を開始した後にカメラを回転させてしまうケースです。横向き(または縦向き)のまま録画されてしまうと、再生時に映像の向きが合いません。
そのため、VLCなどの動画プレーヤーで該当の動画を開いた際には、正しく視聴できるよう回転させる必要があります。この記事では、VLCで動画を回転させる方法に加えて、回転した状態のまま動画を保存する手順まで詳しく解説します。
VLCで動画を回転させる方法
まず、VLCで対象の動画を開き、映像の向きがどれほど不自然かを確認しましょう。それでは、修正手順を見ていきます。
1. まず、メニューバーの「ツール」→「効果とフィルター」を開きます。

2. 次に「ビデオ効果」タブをクリックし、続いて「ジオメトリ」タブを選択して、「変換」のチェックボックスにチェックを入れます。
この設定の下にあるドロップダウンメニューがグレーアウト解除され、好みに合わせて動画を回転できるようになります。

3. ドロップダウンメニューから、動画を90度または270度回転するオプションを選択します。これにより、横向きだった動画が縦向きになり、その逆の場合も同様に修正できます。
また、「反転」を選ぶと鏡像に変換され、「転置」を選ぶと反転させながら画面サイズに収まるように調整されます。
回転した動画を保存する方法
希望どおりの回転調整が完了したら「保存」をクリックします。ただし注意が必要なのは、この時点での保存は回転済みの動画ファイルを保存するものではなく、VLC全体の設定として記録されるという点です。つまり、このままでは以降に視聴するすべての動画が回転状態で再生されてしまいます(非常に不便です)。設定を元に戻す方法は後ほどご紹介します。
1. 動画の内容に満足して保存したい場合は、上部メニューの「ツール」をクリックし、「環境設定」を選択します。

2. 環境設定ウィンドウの左下にある「表示設定」で「すべて」をクリックし、左側のペインから「ビデオ」→「フィルター」を選択します。

3. 右側の項目一覧から「映像変換フィルター」にチェックを入れ、「保存」をクリックします。

4. 次に、VLCウィンドウ上部のメニューから「メディア」をクリックし、「変換 / 保存」を選択します。

5. 新しいウィンドウで「追加」をクリックし、保存したい動画を選択します。選択した状態で「変換 / 保存」ボタンを押します。

6. 次のウィンドウでプロファイルのドロップダウンメニューを開き、希望の動画フォーマットを選びます。特別な理由がなければ、最初の「H.264 + MP3 (MP4)」でほとんどの用途に対応できます。

7. 次に、プロファイルのドロップダウン横にあるレンチ(スパナ)アイコンをクリックし、「ビデオコーデック」タブを開きます。
(事前に、保存形式となるコンテナフォーマットを選択しておくことも可能です。デフォルトのMPEG-TSのままで問題ありません。)

8. 「ビデオコーデック」タブ内で「ビデオ」チェックボックスにチェックを入れ、「フィルター」タブを選択します。下へスクロールして「映像変換フィルター」にチェックを入れ、「保存」をクリックします。

9. 「変換」ウィンドウに戻ったら、最後に回転済みファイルの保存先(ウィンドウ下部)を指定し、新しいファイル名を入力します。
ファイル名は元の名前を少し変えただけのものだとトラブルが起きたことがあるため、明確に区別できる名前を付けることをおすすめします。
10. 「開始」をクリックすると、変換処理が始まります。

これで、回転された動画が指定した保存先に出力されているはずです。
11. 最後に、VLCの設定をデフォルトに戻すには、「ツール」→「環境設定」を開き、ウィンドウ下部の「設定をリセット」をクリックします。

まとめ
以上が、VLCで動画を回転させて保存するために必要な全手順です。ただし、一部のユーザーからは特定のバージョンのVLCでこの操作がうまくいかないという報告もあります。筆者の環境では最新版のVLC Media Playerで問題なく動作しました。もし問題が発生した場合は、VLCが最新バージョンになっているかどうかを確認してみてください。
なお、動画の回転以外にも、VLCには無料で使える便利な機能が多数あります。例えば、お気に入りの動画から音声部分だけを抽出することも可能です。ぜひ活用してみてください。
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