Windows・Mac・Android・iPhoneでDNSキャッシュをクリアする方法を徹底解説
インターネットを閲覧するとき、ドメインネームシステム(DNS)は、アクセス先のさまざまなウェブアドレス(ドメイン名)を、Windows・Mac・Android・iOSの各デバイスが理解できる形式へ変換(「名前解決」)します。変換結果はローカルにキャッシュされ、次回以降のアクセスを高速化する役割を果たしています。
しかし、サイトの移転やサーバー変更などでDNS情報が更新されたあとも古いキャッシュが残っていると、ブラウザに接続の問題が発生し、一部のウェブサイトが正しく読み込めなくなることがあります。そのような場合は、DNSキャッシュを削除して、デバイスに各ウェブアドレスを再び問い合わせさせる必要があります。
WindowsとmacOSでは、コマンドプロンプト、Windows PowerShell、ターミナルといったコンソールを使えば、DNSキャッシュをすばやくクリアできます。一方、AndroidとiOSでは手順がやや複雑で、いくつかの方法を順番に試すことになります。
WindowsでDNSキャッシュをクリアする
Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、Windows 10がインストールされたPCでは、コマンドプロンプトを使ってDNSキャッシュをクリアできます。Windows 11でも同じ手順が利用可能です。
また、Windows 8/8.1/10/11では、代わりにWindows PowerShellコンソールを使用しても同じ結果が得られます。
コマンドプロンプトでDNSキャッシュをクリアする
1. Windowsキー+Rキーを押して「ファイル名を指定して実行」ボックスを開きます。次に「cmd」と入力し、「OK」を選択します。
2. コマンドプロンプトに以下のコマンドを入力します。
ipconfig /flushdns
3. Enterキーを押します。「DNSリゾルバー キャッシュは正常にフラッシュされました」というメッセージが表示されれば完了です。
Windows PowerShellでDNSキャッシュをクリアする
1. スタートボタンを右クリックし、「Windows PowerShell」を選択します。または、Windowsキー+Rキーを押して「powershell.exe」と入力し、「OK」を選択しても構いません。
2. Windows PowerShellコンソールに以下のコマンドを入力します。
Clear-DnsClientCache
3. Enterキーを押します。
MacでDNSキャッシュをクリアする
Macでは、ターミナルを使ってDNSキャッシュをクリアできます。この方法は、macOS Big Sur 11.0、macOS Catalina 10.15、macOS Mojave 10.14をはじめ、OS X Mavericks 10.9までさかのぼる以前のバージョンにも適用できます。
1. 「Finder」>「アプリケーション」>「ユーティリティ」に移動し、「ターミナル」を起動します。
2. 以下のコマンドをコピーして貼り付けます。
sudo dscacheutil -flushcache;sudo killall -HUP mDNSResponder
注意: OS X Yosemite 10.10.0〜10.10.3では、代わりに以下のコマンドを使用してください。
sudo discoveryutil mdnsflushcache;sudo discoveryutil udnsflushcaches
3. Enterキーを押します。ターミナルが管理者パスワードの入力を求めてきたら、パスワードを入力して再度Enterキーを押します。
AndroidでDNSキャッシュをクリアする
Androidでは、機内モードのオン/オフ切り替え、またはハード再起動を行うことで、通常はDNSキャッシュがクリアされます。加えて、Google Chromeの内部DNSキャッシュのフラッシュも試してみるとよいでしょう。いずれの方法でも効果がない場合は、ネットワーク設定のリセットが必要です。
Androidで機内モードをオン/オフする
Androidデバイスのクイック設定パネルから、機内モードのオン/オフを切り替えられます。画面の上端から1〜2回下にスワイプすると「機内モード」アイコンが表示されるので、タップして機内モードを有効にします。数秒待ってから、もう一度タップして無効にしましょう。
Androidデバイスをハード再起動する
機内モードのオン/オフで改善しない場合は、Androidデバイスのハード再起動を試してください。通常は電源ボタンを10〜20秒間長押しすることで実行できます。この方法でハード再起動できない場合は、お使いのAndroidの型番でGoogle検索を行い、具体的な手順を確認するのがおすすめです。
Chromeの内部DNSキャッシュをクリアする
Androidの標準ブラウザであるGoogle Chromeには、内部DNSキャッシュが備わっています。これをクリアしてみましょう。
1. Google Chromeを開き、アドレスバーに以下のパスを入力してEnterをタップします。
chrome://net-internals/#DNS
2. 「DNS」サイドタブを選択し、「Clear host cache(ホストキャッシュを消去)」をタップします。
3. 「Sockets(ソケット)」サイドタブを選択し、「Close idle sockets(アイドル状態のソケットを閉じる)」をタップし、続けて「Flush socket pools(ソケットプールをフラッシュ)」をタップします。
Androidのネットワーク設定をリセットする
ネットワーク設定のリセットでは、Androidスマートフォンの設定アプリを操作します。以下の手順は端末によって多少異なる場合がありますが、流れはほぼ同じです。
注意: リセットを実行すると、Androidデバイスに保存されているすべてのWi-Fi接続情報とパスワードが削除されます。すべて最初から設定し直す覚悟をしてから行ってください。
1. Androidデバイスで設定アプリを開きます。
2. 「システム」をタップします。
3. 「リセット」をタップします。
4. 「ネットワーク設定のリセット」をタップします。
5. 確認のため、もう一度「ネットワーク設定のリセット」をタップします。
iPhoneでDNSキャッシュをクリアする
iPhoneをお使いの場合は、機内モードのオン/オフ、強制再起動、ネットワーク設定のリセットのいずれかでDNSキャッシュをクリアできるはずです。
iPhoneで機内モードをオン/オフする
iPhoneの画面右上から下にスワイプして、コントロールセンターを開きます。Touch ID搭載モデルの場合は、画面下端から上にスワイプしてください。
次に「機内モード」アイコンをタップし、数秒待ってからもう一度同じアイコンをタップします。
iPhoneを強制再起動する
iPhoneの強制再起動には、特定のボタンの組み合わせが必要です。組み合わせは機種によって異なります。
iPhone 8以降: 「音量を上げる」ボタンを素早く押して離し、続けて「音量を下げる」ボタンを素早く押して離します。その後、Appleロゴが画面に表示されるまで「サイド」ボタンを押し続けます。
iPhone 7: Appleロゴが画面に表示されるまで、「音量を下げる」ボタンと「サイド」ボタンを同時に押し続けます。
iPhone 6s以前: Appleロゴが画面に表示されるまで、「サイド/トップ」ボタンと「ホーム」ボタンを同時に押し続けます。
iPhoneのネットワーク設定をリセットする
iPhoneのネットワーク設定をリセットすると、DNSキャッシュだけでなく、保存済みのWi-Fiネットワークとパスワードもすべて削除されます。モバイルデータ通信のみを利用しているのでない限り、リセット後は各Wi-Fiネットワークに手動で再接続する必要があります。他の方法でうまくいかない場合にのみ試してください。
1. iPhoneの設定アプリを開きます。
2. 「一般」をタップします。
3. iOS 15以降では「転送またはiPhoneをリセット」をタップします。
4. 「リセット」>「ネットワーク設定をリセット」をタップします。
5. 確認のため、もう一度「ネットワーク設定をリセット」をタップします。
ブラウザキャッシュも忘れずにクリアしよう
DNSキャッシュのフラッシュだけでは問題が解決しない場合もあります。ウェブブラウザはさまざまなウェブコンテンツをローカルにキャッシュしており、それらもトラブルの原因になり得ます。ウェブサイトの読み込み時に問題が続くようであれば、ブラウザキャッシュのクリアも試してみてください。併せて、その他のネットワーク関連の問題のトラブルシューティングも忘れずに行いましょう。
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