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eMMCとSSDの違いとは?性能・容量・価格を徹底比較

長期保存用ストレージの世界は変化し続けています。かつてはハードディスクドライブ(HDD)が主流でしたが、今では多くの人がソリッドステートドライブ(SSD)を使うようになりました。では、組み込みマルチメディアカード(eMMC)とは何なのでしょうか?なぜノートパソコンにSSDやHDDの代わりにeMMCが搭載されることが増えているのでしょうか?

SSDがHDDより優れていることはすでに広く知られています。そこでこの記事では、eMMCとSSDを比較し、それぞれのメリット・デメリットを詳しく解説します。

SSDとは何か?

ソリッドステートドライブ(SSD)は、すべて電子的に動作する長期データ保存用の部品です。「ソリッドステート(固体)」という言葉の最もシンプルな意味は「可動部品がない」ということで、より技術的に言えば半導体を使用した電子機器を指します。

可動部品がないということは、摩擦による摩耗が少ないということです。また、データの読み書きの際にプラッタの回転やヘッドの移動を待つ必要がないため、データアクセス速度も大幅に向上します。

ノートパソコン向けのSSDには主に3つのフォームファクターがあります。HDDと同じような2.5インチ型、カードのような形状のmSATA、そしてメモリ(RAM)に似た形状のM.2です。

eMMCとは何か?

一見すると、eMMCはSSDの一種のように思えます。可動部品はなく、動作も比較的高速です。

eMMCの正体を知る手がかりは、名前の中の「マルチメディアカード」という部分です。SDカードやmicroSDカードを思い浮かべたなら、それは正しい方向です。実際、eMMCはそれらと基本的に同じものなのです。

eMMCとSDカードは同じ基本規格に基づいて作られており、同じ原理で動作します。スマートフォンやタブレットをお持ちなら、その中にもeMMCが搭載されている可能性が高いでしょう。

では、何が違うのか?

まず、両者はフォームファクターと物理的なサイズが異なります。さらに重要なのは、SSDは簡単に取り外して交換できるのに対し、eMMCはマザーボードにはんだ付けされている点です。eMMCが故障した場合、修理よりも新しいノートパソコンを購入したほうが良いケースも多いのです。

現在、市販されているeMMCの最大容量は128GB程度です。eMMCはスマートフォン向けのストレージとして使われてきた経緯があり、容量が128GBで頭打ちになっているのはそのためです。もし「1Tb」のeMMCを見かけたら注意が必要です。「Tb」はテラビット(Terabit)、「TB」はテラバイト(Terabyte)を表します。1テラビットは約125GB、1テラバイトは1000GBです。ストレージ容量の単位を正しく理解することは非常に重要です。

一方、SSDの最大容量は60TBに達しており、しかも毎月のように記録を更新し続けています。eMMCも容量拡大は進むでしょうが、SSDに追いつくにはまだ長い時間がかかるはずです。

eMMC vs SSD:性能の違い

SSDを分解してみると、SDカードのようなチップが複数入っているのがわかります。これらのチップにはそれぞれ読み書きできる回数の上限があります。複数のチップで読み書き処理を分散させることで、各チップの負担が軽減され、結果としてSSD全体の寿命が延びる仕組みです。

一方、eMMCを開けてみると、チップは1つだけしか入っていません。すべての読み書きがその1つのチップに集中するため、同じ容量のSSDと比べて寿命が短くなりがちです。

SSDとeMMCのどちらにも使われている重要な部品がNANDゲートです。NANDゲートは文字通り「門(ゲート)」のように考えると理解しやすいでしょう。eMMCは単一チップなのでゲートの数が限られますが、SSDは複数のチップを持つため、はるかに多くのゲートを備えています。

例えるなら、eMMCのNANDゲートは料金所が1つだけの片側1車線の道路、SSDは料金所を複数備えた16車線の高速道路のようなものです。同じ交通量なら、勝負は毎回SSDの圧勝となるわけです。

eMMC vs SSD:価格の違い

店頭やオンラインストアを見ればすぐに気づくでしょう。eMMC搭載のノートパソコンは、SSD搭載モデルよりかなり安価です。その差は通常数百ドル(数万円)に及びます。理由の一つは、SSDのほうが部品点数が多く、製造コストが高いことにあります。

さらに、SSD搭載のノートパソコンは、高性能なグラフィックや大容量RAMなど、他のハイスペックな部品を搭載していることも多いものです。SSDを必要とするユーザーは、SNSの閲覧やネットショッピング程度ではなく、より本格的な用途にパソコンを使う傾向があります。これも価格差の大きな要因となっています。

どちらを選ぶべき?SSDかeMMCか

答えは「あなたのニーズ次第」です。

予算を抑えたい、データはクラウドに保存する、ノートパソコン本体に入れるデータは重要ではない――こうした条件に当てはまるなら、eMMC搭載ノートパソコンが最適かもしれません。eMMCモデルはカジュアルな用途に十分対応でき、レポート作成やウェブ閲覧が中心の学生にとってはコストパフォーマンスの高い選択肢です。サブ機として、あるいはタブレットの代わりとして使うのも良いでしょう。

一方、大容量で信頼性の高いローカルストレージと高速なデータアクセスが必要なら、SSD搭載ノートパソコンがベストです。もちろん費用はかさみますが、プログラミング、ゲーム、デザイン作業、マルチタスクなど、負荷の大きい作業を行うメイン機としては、SSD一択と言えるでしょう。

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