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Chromeを高速化するために今すぐ変えたい8つの実験的フラグ設定

Chromeは世界で最も人気のあるインターネットブラウザですが、批判を受けることも少なくありません。そのひとつが「以前ほど速くなくなった」という指摘です。数多くの機能や拡張機能を搭載した結果、メモリを大量に消費する動作の重いブラウザになってしまった、という声は確かにもっともな部分があります。

とはいえ、あきらめる必要はありません。Chromeに隠された「フラグ(flags)」と呼ばれる設定を調整するだけで、ブラウザの速度を大幅に改善できる可能性があります。この記事では、今日からすぐ試せるおすすめのフラグ設定を8つ紹介します。

Chromeのフラグメニューへのアクセス方法

始める前に、知っておくべき重要なポイントがあります。フラグはすべて実験的な機能であり、将来の安定版リリースに搭載されるかどうかは未定です。そのため、ある日突然これらの項目が完全に削除される可能性もあります。

また、実験段階の機能であるため、設定を変更するとブラウザの動作に予期しない影響が出ることもあります。変更を行う際は、十分に注意して進めてください。

Chromeを高速化するために今すぐ変えたい8つの実験的フラグ設定

まずは、すべての調整を行う拠点となるChromeのシークレットフラグメニューにアクセスしましょう。手順はとても簡単です。アドレスバー(オムニボックス)に chrome://flags と入力するだけで、フラグの一覧が表示されます。

注意: フラグの一覧には特に論理的な並び順がないため、目的の項目を見つけるのが大変です。Ctrl + F(MacではCmd + F)で検索しながら、以下で紹介するフラグを探してください。

1. GPUラスタライゼーション(GPU Rasterization)

Chromeは画像やデータの解析処理にGPUをあまり活用していません。しかし、GPUを搭載している環境であれば、一部の処理をGPUにオフロードすることで、ブラウザを高速化できます。

閲覧するページで画像の読み込みが遅いと感じている方にとって、これは特におすすめの設定です。

Chromeを高速化するために今すぐ変えたい8つの実験的フラグ設定

GPU rasterization を有効にすると、CPU(プロセッサ)が担っていた上記の処理をGPUが引き継ぎます。CPUの性能が低めのマシンや、逆に高性能なGPUを搭載しているPCでは、体感的な速度向上が期待できます。

2. ソフトウェアレンダリングリストのオーバーライド(Override Software Rendering List)

この設定を有効にすると、デフォルトのソフトウェアレンダリング設定が上書きされ、GPUアクセラレーションが非対応とされている環境でも強制的にGPUアクセラレーションが使用されるようになります。

一部のGPUアクセラレーション対応デバイスドライバはChromeによって無効化されており、こうしたドライバをアンインストールするとChromeの動作が遅くなることがあります。Gmailを使っているときやYouTube動画を視聴しているときに、動作のもっさり感やラグを感じたことはないでしょうか。

Chromeを高速化するために今すぐ変えたい8つの実験的フラグ設定

この問題を解消するには、Google Chromeを開いて Override software rendering list オプションを有効にします。これによりGPUアクセラレーションが許可されます。

3. ゼロコピーラスタライゼーション(Zero-Copy Rasterization)

Chromeのフラグを使えば、ラスタライズに関するさまざまな調整が可能ですが、中でも特に優れているのがゼロコピーラスタライゼーションです。

Webページの読み込みに毎回時間がかかると感じている場合は、Zero-copy rasterizer の有効化を試してみてください。

Chromeを高速化するために今すぐ変えたい8つの実験的フラグ設定

GPUメモリ(VRAM)は従来型のRAMよりもはるかに高速であるというのは周知の事実です。RAMの少ないデスクトップPCやノートPCを使用している方は、間違いなくこのフラグを有効にすべきです。

簡単に言えば、この機能はラスタストリームを直接GPUメモリへ転送します。通常のRAM経由と比べて処理が高速化され、ブラウジング全体が快適になります。

4. ストリーミングメディアのディスクキャッシュを無効化

Chromeはバッテリー消耗が激しいことでも有名です。Chromeで動画をよく視聴する方なら、バッテリー残量が目に見えて減っていく経験があるのではないでしょうか。これはブラウザの速度にも直接影響します。

ありがたいことに、この問題はたった1つのフラグで簡単に解決できます。

Chromeを高速化するために今すぐ変えたい8つの実験的フラグ設定

ストリーミングメディアのキャッシュをオフにすると、再生中のシステム負荷が最小限に抑えられ、省電力につながります。さらに、動画視聴体験全体にもささやかな速度ブーストをもたらしてくれます。

5. バック/フォワードキャッシュ(Back-Forward Cache)

バック/フォワードキャッシュは、あらゆるサイトで「戻る」「進む」操作を高速に行えるようにする便利なChromeフラグです。ネット回線が遅いと感じている場合、このフラグはブラウジング体験を大きく改善してくれるでしょう。

Chromeを高速化するために今すぐ変えたい8つの実験的フラグ設定

また、RedditやFacebookなど、SNSを頻繁に利用する方にとっては特におすすめの設定です。ページ間の行き来が格段にスムーズになります。

6. スムーススクロールを有効化

名前のとおり、この機能を有効にするとコンテンツを滑らかにスクロールできるようになります。実はChromeでは、マウスや矢印キーでのスクロール時にアニメーションにカクつきが発生することがあります。

これにより、内容を読みながら素早くテキストを流し読みするのが難しくなります(文章をざっと眺めたい人には不向き)。このオプションを有効にすると、スクロールが自然でプロフェッショナルな印象になります。

Chromeを高速化するために今すぐ変えたい8つの実験的フラグ設定

要するに、この機能をオンにすれば、心地よいスクロール transition と快適なブラウジング体験を味わえるというわけです。

7. QUICプロトコル

これもデータ通信速度を改善するハックのひとつです。QUIC(Quick UDP Internet Connections)プロトコルは、2012年にGoogleが社内で開発した通信規格です。

新しい接続を確立する際に必要なラウンドトリップ(往復通信)の回数を減らすことで、帯域幅・レイテンシ(遅延)・輻輳(こんそう)の削減を目指しています。

Chromeを高速化するために今すぐ変えたい8つの実験的フラグ設定

現在でも実験的な機能として扱われていますが、QUICは2015年6月にIETFへ標準化のために提出されています。今後ますます普及していく可能性を秘めた技術です。

ChromeでQUICプロトコルを有効にすれば、すぐにその恩恵を受けられます。Experimental QUIC protocol フラグを検索し、ドロップダウンメニューから「Enabled」を選択してください。

8. 並列ダウンロード(Parallel Downloading)

Chrome Flagsにはブラウジングを高速化するオプションが多数用意されており、その多くはデフォルトで設定済みです。並列ダウンロードは、ダウンロード速度を特に向上させる機能のひとつです。

このフラグは、1つのダウンロード処理を複数のプロセスに分割することで、最終的なダウンロード時間を短縮します。ただし、専用のダウンロードマネージャーソフトを使用している場合は、別途有効化する必要はありません。

Chromeを高速化するために今すぐ変えたい8つの実験的フラグ設定

間違いなく、このフラグを有効にすると大きなファイルのダウンロードが大幅に高速化されます。有効にするには、検索機能で Parallel downloading フラグを見つけ、「Default」をクリックして「Enabled」に変更しましょう。

設定の反映と元に戻す方法

Chromeのフラグを変更したら、変更を反映させるためにブラウザの再起動が必要です。

画面下部にポップアップ表示される大きな Relaunch(再起動) ボタンをクリックするだけでOKです。開いているすべてのページは自動的に再読み込みされますが、作業中のデータがある場合は事前に保存しておくことをおすすめします。

Chromeを高速化するために今すぐ変えたい8つの実験的フラグ設定

もし何か不具合が発生しても、どの設定が原因かわからない場合は、すべてのフラグを簡単にデフォルト状態へ戻せます。

メニュー右上にある Reset all(すべてリセット) ボタンを探してクリックし、ブラウザを再起動してください。これで初期状態に戻ります。

Chromeを高速化するために今すぐ変えたい8つの実験的フラグ設定

お気に入りのChrome実験機能を見つけよう

今回は体験を高速化できるいくつかのフラグをご紹介しましたが、一覧にはまだまだ多くのオプションがあり、それぞれが何らかの形でブラウジング体験に影響を与えます。

しかも、これらを使うのにガジェット好きや技術者である必要はありません。万が一Chromeの挙動がおかしくなっても、簡単に無効化できます。

試してみたいフラグは他にもたくさんありますが、これらはあくまで実験的な機能であり、リスクを伴う可能性もあるため、飛びつきすぎるのは禁物です。少しずつ慎重に試しながら、自分に合った最適な設定を見つけてください。

  1. Google Chromeの「flags」設定で通信量を節約する方法

    かつては月に1GBのデータで足りていた時代もありましたが、高速インターネット接続が普及した現在では、データはあっという間に消費されてしまいます。「なぜこんなに通信量が多いのか?」と不思議に思っている方も多いのではないでしょうか。その理由の多くは、最近のウェブサイトが動画や重量級の画像をふんだんに使用していることにあります。つまり、パソコンでサイトを開くたびに、相当なデータ量を消費しているのです。幸い、ブラウザのポリシーや設定を編集することで、この問題をコントロールできます。本記事では、Google Chromeの内部設定である「flags(フラグ)」にアクセス・編集して、通信量を節約する方法を

  2. ブラウジング体験を快適に!知っておきたい便利なChromeフラグ5選

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