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BRTメールウイルスとは?感染経路と完全な削除方法を徹底解説

メールは個人利用からビジネス利用まで幅広く活用される、信頼性の高いコミュニケーションツールです。オンライン上ではメールアドレスが一種の「身分証明書」として扱われており、ほとんどすべてのサービスで登録にメールアドレスが求められます。そのため、多くの人がメールアカウントを持っており、マルウェア開発者たちはメールユーザーを標的にして悪意のあるプログラムを拡散しています。巧妙な手口に引っかかる人が後を絶たないことから、この手法は今なお効果的であり、「BRTメールウイルス」のようなスパムキャンペーンが数千人規模で被害をもたらす原因となっています。

BRTメールウイルスとは?

BRTメールウイルスは、Ursnif(ウルスニフ)トロイの木馬を配布するために仕組まれたスパムメールキャンペーンです。一度に何千通ものメールを送りつけることで、不特定多数を攻撃対象とします。このキャンペーンは主にイタリアのユーザーを狙ったものであり、メールは「支払い期限が過ぎている請求書」を装い、罰則を避けるため早急に支払うよう促す内容になっています。

一見すると正式な請求メールに見えますが、実際は偽物であり、添付された感染ファイルをクリック・ダウンロードさせることを目的としています。ユーザーが添付ファイルを開くと、悪意のあるマクロコマンドが実行され、Ursnifウイルスの連鎖感染が始まります。

実際に送られてきたメールの本文は以下のような内容でした(日本語訳)。

件名:BRT S.P.A. – お客様コード 01871770(ID3802490)

お客様各位

以下の請求書のお支払い期限が到来しておりますのでお知らせいたします。

請求日:2020年12月18日 / 請求番号:756834 / 支払期限:2021年1月18日 / 金額:355.50ユーロ

合計:355.50 EUR

銀行振込でお支払いの場合は、受取人を「BRT S.p.A.」とし、振込内容にお客様コード「01871770」をご記入ください。振込先の銀行口座情報は以下の通りです。

BNL / Monte Paschi Siena / Banco BPM / Intesa Sanpaolo / UniCredit(各IBAN・SWIFTコード記載)

ご不明な点は電話番号 0975511416 までお問い合わせください。

BRT S.P.A.

添付される悪意のあるファイルは複数の形式で送られてくる可能性があり、特定のファイル形式だけに注意していればよいというものではありません。PDF、JavaScript、MS Word文書、実行ファイル(EXE)など、さまざまな形態があり得ます。ファイル形式に関係なく、一度開いてしまえば自動的にウイルスが実行されてしまいます。

感染を防ぐためのポイント

  • 見覚えのない差出人から届いた無関係なメールは開かない
  • メールの正当性を必ず確認してから対応する
  • P2Pファイル共有プラットフォームの利用を避ける(ウイルス拡散の温床となっている)
  • 未検証のソフトウェア配布サイトや非公式サイトからダウンロードしない

メールのセキュリティ対策は非常に重要ですが、軽視されがちな分野でもあります。多くのメールサービスプロバイダはスパム検出機能を備え、迷惑メールフォルダへ振り分けていますが、それだけではBRTキャンペーンのような攻撃から身を守るには不十分です。確実なセキュリティ対策として、信頼できる強力なアンチマルウェアソフトを導入することをおすすめします。

BRTメールウイルスを削除する方法

BRTメールウイルスに感染した場合は、迅速に行動して駆除することが重要です。このウイルスはさらなるマルウェア侵入のためのバックドアを開き、システムの動作低下、頻繁なクラッシュやフリーズを引き起こします。また、システムファイルを破損させたり、ユーザーの知らないうちに大量のバックグラウンドプロセスを実行させたりすることもあります。これらのプロセスがシステムリソースを大量消費すると、PCハードウェアの寿命を縮める原因にもなりかねません。

こうした事態を避けるため、以下にBRTメールウイルスの詳細な削除手順を紹介します。より良い結果を得るために、手順に正確に従ってください。

解決策1:バックグラウンドで動作している悪意あるプロセスを停止する

まず、バックグラウンドで動作している見慣れない、または不審なプロセスを特定します。これはタスクマネージャーから確認できます。Ctrl + Alt + Deleteキーを同時に押してタスクマネージャーを選択してください。「プロセス」タブで、Ursnifウイルスに関連していると思われる不審な項目を見つけたら、以下の手順に進みます。

  1. Microsoft製の無料ツールAutorunsをダウンロードします。これにより、自動起動アプリ、レジストリ、システムファイルの場所をすべて確認できます。
  2. PCをセーフモードで再起動します。Windowsキーを押し、電源オプションをクリックした状態でShiftキーを押しながら再起動をクリックします。「オプションの選択」画面でトラブルシューティング詳細オプションスタートアップ設定の順に選択し、再起動ボタンをクリックします。再起動後にF5キーを押せば、ネットワークありのセーフモードで起動します。
  3. Autorunsの実行ファイルを展開して起動します。
  4. Autorunsアプリが開いたら、Options(オプション)メニューからHide Empty Locations(空の場所を隠す)Hide Windows Entries(Windowsエントリを隠す)のチェックを外し、Refresh(更新)ボタンをクリックします。
  5. 表示されたプログラム一覧を確認し、削除したい項目を特定します。この際、ファイルパスをよく確認してください。システムファイルを誤って削除するとシステム不安定の原因になります。不審なプログラムを右クリックし、Delete(削除)を選択します。

作業が完了したら、通常モードでシステムを再起動します。この手順により、起動時に不審なプログラムが実行されるのを防ぎ、効果的な駆除が可能になります。

解決策2:アンチマルウェアソフトでウイルスを駆除する

悪意あるプロセスを停止できたら、次はシステム内のマルウェア本体を除去します。最も確実な方法は、信頼性の高いアンチマルウェアセキュリティソフトを使用することです。セキュリティソフトをダウンロードしてインストールし、起動してフルシステムスキャンを実行してください。スキャンには時間がかかりますが、完了まで待ちましょう。検出されたすべてのマルウェアを隔離または削除した後、PCを再起動し、今後のためにセキュリティソフトを常時バックグラウンドで稼働させておきましょう。

まとめ

スパムメールにはさまざまな種類があります。金銭を脅し取ろうとするものもあれば、マルウェアをインストールさせようとするものもあります。添付ファイルを開いたり、リンクをクリックしたりする前に、少し立ち止まって確認する習慣をつけるだけで、大きなトラブルを回避できます。差出人の情報、メールの体裁、公式機関を名乗る場合の文法ミスの有無、本文中の不審なリンクなどに注意を払いましょう。少しの警戒心が、あなたの大切なデータとPCを守る最大の防御策となります。

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