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【要注意】効果がないPC高速化テクニック5選と、本当に効く代替方法

長年愛用してきたパソコン。購入当初は快適に動いていたのに、いつの間にか起動やアプリの読み込みに時間がかかるようになった――そんな経験はありませんか? 数秒で終わっていた作業が数分かかるようでは、ストレスも溜まる一方です。

良いお知らせと悪いお知らせがあります。良いお知らせは、PCを高速化するのは意外と簡単だということ。悪いお知らせは、ネット上にあふれる「偽の方法」や「安っぽい小手先のテクニック」を見分けるのに時間がかかるということです。

「PCを高速化します」と謳うソフトや情報はネット上に大量に存在しますが、残念ながらそのほとんどは性能向上にほとんど役立ちません。この記事では、本物と偽物を見分けるためのポイントをご紹介します。

1. パフォーマンス/ゲーム最適化ツール

「オプティマイザー」や「ブースター」と呼ばれる無数のソフトウェアが、ゲーム用や日常用途向けにPCを最適化すると謳っています。しかし残念ながら、これらが実際にパフォーマンス向上をもたらすことはほとんどありません。

こうしたPCブースターの最大の問題点は、「PCをブーストする」その方法にあります。ハードウェアのオーバークロックやRAM使用量の最適化を行うのではなく、単にバックグラウンドのプロセスやサービスを終了させているだけなのです。それだけです。さらに、ブースター自体がバックグラウンドで常駐することで、かえってパフォーマンスを低下させることもあります。

代わりにこれを試そう

実は、タスクマネージャーを使えばサードパーティ製アプリなしで同じことができます。キーボードでCtrl + Shift + Escを押してタスクマネージャーを開き、「プロセス」タブでCPU使用率順に並べ替えましょう。不要なプログラムを右クリックして「タスクの終了」を選択します。より細かく制御したい場合は、Microsoft製の無料ツール「Autoruns」が便利です。

次に「スタートアップ」タブを開き、不要なプログラムを無効化しましょう。起動時に勝手に立ち上がるプログラムによる性能低下を防げます。さらに、システムサービスの設定も行います。Windowsキー + Rを押し、「msconfig」と入力してEnterキーを押します。「システム構成」ウィンドウの「サービス」タブを開き、「Microsoftのサービスをすべて隠す」にチェックを入れます。一覧から、ツールバーやバックグラウンドスキャナーなど不要な項目のチェックを外し、設定を適用してPCを再起動してください。

また、タスクマネージャーではプログラムの優先度を設定することもでき、特定のアプリのパフォーマンスを引き上げられます。一覧の項目を右クリックして「詳細の表示」を選択し、再度右クリックして「優先度の設定」から「通常以上」または「高」を選びましょう。

2. PCクリーナー

PCクリーナーはPCブースターとは少し異なります。ブースターが特定のプロセスを停止させるのに対し、クリーナーはレジストリの清掃、インターネットキャッシュの削除、ディスク容量の解放などを謳います。しかし、これらの方法はコンピュータの速度向上にはほとんど寄与しません。

一般的なPCクリーナーが掃除するのは、主にブラウザのキャッシュ、閲覧履歴、ゴミ箱の3つの領域です。

インターネットの一時ファイルや閲覧履歴は、ウェブを閲覧するうちに蓄積され、放っておくと数GBに達することもあります。掃除は有用に思えますが、システムドライブの空き容量が逼迫しているのでない限り、PCやウェブサイトの読み込み速度には影響しません。

むしろブラウザキャッシュはページの読み込みを速くするために存在するものなので、削除すると通信環境が遅い場合には逆効果になりかねません。

代わりにこれを試そう

定番の「CCleaner」は高評価のクリーニングアプリで、市販のPCクリーナーと同等の掃除を無料で行えます。一時ファイル、閲覧履歴、インターネットキャッシュなどをまとめて削除しましょう。

CCleanerの掃除能力に物足りなさを感じたら、拡張アドオン「CCEnhancer」を試してみてください。CCEnhancerはCCleanerに機能を追加するアドオンで、通常はアクセスできないプログラムのキャッシュやシステムフォルダまで掃除できるようになります。何を掃除しているのかよくわからない場合は、ウィンドウ左側のチェックボックスを外しておけば問題を回避できます。

各ブラウザのキャッシュを個別に削除したい場合は、以下の手順に従ってください。

  • Firefox:メニュー > 履歴 > 最近の履歴を消去。「消去する時間の範囲」を「すべての履歴」に変更して「今すぐ消去」を選択。
  • Chrome:Ctrl + H > 閲覧履歴データの削除。「期間」を「全期間」に変更して「閲覧履歴データを削除」を選択。
  • Opera:メニュー > 履歴 > 閲覧データの消去。期間を「全期間」に変更して「閲覧データを消去」を選択。
  • Internet Explorer:設定 > インターネットオプション > 閲覧の履歴 > 削除。設定(できればすべて)を選んで「削除」をクリック。
  • Microsoft Edge:メニュー > 設定 > 閲覧データのクリア > クリアする内容の選択。設定(できればすべて)を選んで「クリア」をクリック。

これでPCクリーナーが行っていることの大半をカバーでき、しかも煩わしいポップアップ広告とも無縁です。

3. CPUコアのアンパーキング(コア停止解除)

CPUコアのアンパーキングは、PCゲームのFPS向上や遅延の低減を謳う手法です。比較的珍しい処理であり、SteamストアでCPUCoresのような有料ソフトが販売されていること自体が驚きです。

CPUのコアはデフォルトでは、使用されていないときに「パーキング(駐車)」状態、つまり非アクティブになります。これは省電力のためで、使用されていないコアの動作を止める仕組みです。PCに高負荷がかかると、コアは自動的にアンパークされます。一部のプログラムは、PCが「忘れた」場合に備えて手動でコアをアンパークできるようにしています。この機能にお金を払わせるのは、まさに「蛇の油」(インチキ商材)を売るようなものです。

コアのアンパーキングは、効果にムラがあるのも実情です。「ゲームで10〜20FPS向上した」と信じる人もいれば、「効果はほぼゼロだった」という人もいます。いずれにしても、実験気分であればコアのパーキング/アンパーキングを試してもPCが壊れることはありません。

なお、コアパーキングはWindows 7やServer 2008 R2で特に顕著な機能でした。Windows 8、8.1、10では無効化されたと言われていますが、公式ドキュメントはほとんど存在しません。

代わりにこれを試そう

コアのアンパーキングは省電力機能を解除することなので、電源オプションの変更でも同じような効果が得られます。Windowsキー + Xのショートカットでクイックリンクメニューを開き、「システムとセキュリティ」から「電源オプション」を選択して電源プランをカスタマイズしましょう。「高パフォーマンス」を選択すればOKです。この設定ではアイドル時にCPU速度を下げないため、コアのアンパーキングと似た状態を実現できます。

あるいは、無料アプリの「CPU Core Parking Manager」を使ってコアをアンパークすることも可能です。開発元Coderbagのサイトからダウンロードし、サイト内の手順に従えば目的の効果が得られます。

4. RAMドライブ

RAMドライブソフトを使うと、プログラムをRAMモジュール上に保存し、メモリスティックを実際のドライブのように扱えます。

しかし、プログラムをRAMに保存するのは問題が多いのです。まず、RAMはHDDやSSDに比べてGBあたりの価格がはるかに高いという点。さらにRAMは揮発性ストレージであり、PCの電源を切るたびに内容が消えてしまいます。

Steamで配信されている「Dimmdrive」のような万能ソリューションにもいくつかの問題があります。DimmdriveはRAMモジュールからソフトウェアを実行し、プログラムの読み込み時間を短縮します。しかし、Steamライブラリ全体をRAMで動かすには、必要なコストとマザーボードのメモリスロット数を考えると現実的ではありません。しかも、このプログラムはゲームを速くしたり高画質にしたりするものではなく、それはGPU(グラフィックス処理装置)の仕事です。

代わりにこれを試そう

32GBのRAMキットを用意するには約120ドル(日本円で1万数千円以上)、4つのメモリスロット、32GBのRAMに対応したマザーボードが必要で、しかもDimmdrive本体の費用は別途かかります。

一方、32GBのSSDなら約50ドル(数千円程度)とSATA接続だけで済みます。

両者の読み込み速度はほぼ同等ですが、SSDだけが普通のHDDのように使えます。Dimmdriveに費やす予定だったお金はSSDに投資しましょう。後悔しないはずです。

5. ReadyBoost

ReadyBoostは、Windowsの機能の一つで、通常のUSBフラッシュドライブをハードディスクのキャッシュとして使い、ディスクの読み取り性能を改善するものです。ReadyBoostはSuperFetch――HDD上の特定のプログラムファイルを事前に読み込んでアクセスを速くするメモリ管理機能――と連携して動作します。フラッシュメモリの速度は機械式HDDより速いため、理論上はReadyBoostによってフラッシュドライブの助けを借りてプログラムが速く動くはずです。ただし、OSがHDDにインストールされている場合に限ります。

古いPCやRAM不足のPCであればReadyBoostが効果を発揮することもありますが、ほとんどのコンピュータでは恩恵を受けられません。最大の問題は、RAMがReadyBoostと同じことを、より大容量かつ高速に行えるという点です。さらに、フラッシュドライブには書き込み回数の上限があり、何度も書き込むとやがて故障します。フラッシュドライブでReadyBoostを有効化すると、明確な理由もなくドライブを消耗させることになりかねません。

代わりにこれを試そう

最新のコンピュータなら、負荷の高いゲームやプログラムの実行に必要なRAMは8GB程度です。RAMを数GB増設する方がReadyBoostよりも大きな効果があり、フラッシュドライブの寿命を守ることにもなります。RAM増設してもPCが速くならない場合は、別の場所にボトルネックを探しましょう。

注意して見極めよう!

筆者も過去に、市場に出回るあらゆるトリックを試して、PCから少しでも多くの性能を絞り出そうとしたことがあります。しかし、どうしても効果の出ない選択肢というのが存在します。「ワンクリックでPCを高速化!」と謳うソフトが怪しいのは、話が良すぎるから。そして実際、良すぎる話は嘘なのです。

遅いコンピュータに我慢する必要はありません。ヘビーユースに耐えるようPCを高速化・最適化する方法は確かに存在します。ネット上にあふれる怪しい「蛇の油」に騙される必要はないのです。

上記の「蛇の油」的な手口、あなたは見かけたことがありますか? 他にも追加すべきものがあれば、ぜひコメント欄でお知らせください!

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