Windows 10でハードドライブのパーティションとボリュームを管理する方法
Windowsをインストールしたとき、ハードドライブのストレージ領域を意識して管理しましたか?Windowsの動作が遅いのは空き容量不足が原因ではないでしょうか。あるいは、バックアップ用のスペースが足りないのに、システムパーティションには何十GBもの余裕がある、なんてことはありませんか。そんなときこそ、ハードドライブの空き領域を整理するチャンスです。
追加のOSをインストールしたい場合でも、複数のストレージデバイスを管理したい場合でも、ストレージ容量を拡張したい場合でも、この記事を読めばWindows 10のストレージ管理の仕組みがきっと理解できるはずです。
パーティションとボリュームの基本を押さえよう
パーティションとボリュームの違いは混乱しやすいものですが、用語は重要なので、ここでしっかり整理しておきましょう。
パソコンのハードドライブなど、あらゆるストレージデバイスは、初期状態では「未割り当て」のひとまとまりの空き領域です。この領域を使ってWindowsをインストールしたりするためには、まず1つ以上のパーティションを作成する必要があります。パーティションとは、ストレージ領域を区切って分割した区分けのことです。そしてボリュームとは、通常、単一のファイルシステムでフォーマットされたパーティションを指します。
ファイルシステムとは、データを整理・管理する方式のことです。Windowsでは、一般的にNTFS(New Technology File System)でフォーマットされたドライブが使われます。リムーバブルドライブにはFAT32(File Allocation Table)やexFATがよく採用されています。MacはHFS+(Hierarchical File System)との相性が最も良く、Linuxの標準ファイルシステムはext4(Extended File System)です。
同一ドライブ内でも別々のドライブでも、2つの独立したパーティションがそれぞれファイルシステムでフォーマットされていれば、それぞれ異なるドライブ文字が割り当てられます。典型的な例がC:ドライブとD:ドライブです。この2つのドライブがボリュームです。
本記事の目的においては、「パーティションからボリュームを作成できる」「複数の未使用パーティションを1つのボリュームに統合できる」と理解しておけば十分です。ちなみに、OSをインストールすると通常いくつかのパーティションが自動的に作成されます。アクセス可能なメインのプライマリパーティションと、スタートアップ修復などを担当するセカンダリの回復パーティションです。
パーティションを管理する方法
それでは、Windows 10でパーティションを縮小・結合・消去する方法を見ていきましょう。これらの操作により、各パーティションの容量を柔軟に増減できます。
まずはデフラグを実行する
パーティション操作を行う前に、まずハードドライブをデフラグしておきましょう。データをひとまとまりの領域に集約することで、読み書き速度の向上にもつながります。
注意: パーティション作業の前にデフラグが推奨されますが、必須ではありません。また、HDD(ハードディスクドライブ)と異なり、SSD(ソリッドステートドライブ)のデフラグはドライブの寿命を縮める可能性があるため、実行前に十分留意してください。
ハードドライブをデフラグするには、Windows + Sキーを押して「defrag」と入力し、検索結果から「ドライブの最適化とデフラグ」を選択します。ここでドライブの分析や最適化(デフラグ)が実行できます。なお、Windowsの設定によっては自動的に実行されるようになっている場合もあります。
分析とデフラグが完了すると、データが一つのセクションに集約されているのが確認できます。
残りの空白部分が、パーティション管理ツールが新しいパーティションを作成する際に利用する領域です。もしデータがドライブ全体に散らばっていると、その領域は元のパーティションに含まれたままになり、ストレージ領域を思い通りに管理できません。
「ディスクの管理」を開く
Windows 10の「ディスクの管理」ツールを開くには、Windows + Sキーを押して「partition」と入力し、「ハード ディスク パーティションの作成とフォーマット」を選択します。表示されるウィンドウでは、ハードドライブごとにパーティションとボリュームがブロック状に一覧表示されます。
各項目には容量(Capacity)や空き領域(Free Space)といったパラメータが表示されています。ハードドライブの空き領域より大きいサイズのパーティションを縮小・分割することはできません。さらに、データが断片化している場合には、見かけ上の空き領域を正確に切り出せないこともあります。
そのため、ディスク管理の操作は慎重に進めてください。特に、インストール済みOSの回復用として確保されている個別のディスクパーティションには不用意に手を加えないようにしましょう。
ボリュームを縮小する
ドライブに空き領域があるなら、ボリュームを縮小して新たなパーティションを作成できます。対象のボリュームを右クリックし、「ボリュームの縮小」を選択します。すると残りの空き領域が解析され、ボリュームをどれだけ縮小(切り離す)したいかを入力するよう求められます。
縮小が完了すると、ディスクの管理ウィンドウに「未割り当て」というラベルの付いた黒い領域が表示されるはずです。
これで完了です!パーティションの縮小に成功しました。
新しいボリュームを作成する
未割り当て領域が確保できたら、そこに新しいボリュームを作成しましょう。「未割り当て」領域を右クリックし、「新規シンプル ボリューム」を選択します。ウィザードに従ってドライブ文字を割り当て、ボリュームをNTFSまたはFAT32でフォーマットします。
これで、このE:ドライブを外付けハードディスクやUSBメモリと同じ感覚で使えるようになります。ドライブ文字を変更したい場合は、対象領域を右クリックして「ドライブ文字とパスの変更」を選択し、ウィザードに従ってください。ボリュームを削除したい場合は、ボリュームを右クリックして「ボリュームの削除」を選択すれば、再び未割り当て領域へ戻ります。
ボリュームをフォーマットする
さまざまなOS間で使い回せるように、ボリュームを別のファイルシステムでフォーマットしたくなることもあるでしょう。その場合は、ボリュームを右クリックして「フォーマット」を選択します。表示されるウィンドウで、ボリュームに適用するファイルシステムを選びましょう。
ボリュームのフォーマットには、主に以下の3つの選択肢があります。
- NTFS: Windowsにおける事実上の標準ファイルシステムです。Windows経由であればあらゆるファイルの読み書きが可能ですが、macOSからは書き込みできません。
- FAT32: USBドライブの事実上の標準ファイルシステムです。ほぼすべてのOSからデータを読み書きできますが、4GBを超える単一ファイルを保存することはできません。
- ReFS: 3つの中で最も新しいファイル形式です。ReFS(Resilient File System)はファイル破損への耐性が高く、動作が速いケースもあり、従来のNTFSよりも大きなボリュームサイズや長いファイル名といった利点があります。ただし、ReFSではWindowsを起動できません。
希望のオプションを選んでウィザードを進めれば完了です!
ボリュームを拡張する
未割り当て領域があるなら、そのまま遊ばせておくのはもったいないですね。ストレージは多ければ多いほど便利です。未割り当て領域を使ってボリュームの容量を拡張するには、既存のボリューム(この例ではD:ドライブ)を右クリックし、「ボリュームの拡張」を選択します。ウィザードに従えば、未割り当て領域がデフォルトで選択されるはずです。
ただし、Windows 10のディスクの管理では、ボリュームを拡張できるのは、そのボリュームの右側に隣接して表示されている未割り当て領域のみである点に注意してください。
手順自体は非常にシンプルで、これによりすべての未割り当て領域を無駄なく活用できます。
ストレージを自由に操ろう
これで、あるパーティションやボリュームから別の領域へストレージ容量を移し替える方法がわかりました。次にあるボリュームの空き容量が不足しても、手作業でファイルを移動させる必要はなく、容量を追加するだけで済みます。
そもそも空き容量がまったくない場合は、一時ファイルやその他の容量を圧迫する不要データを削除して、ディスク領域を解放するタイミングかもしれません。
また、新しいPCをセットアップしたばかりで、Windows 10に必要なディスク容量がどれくらいか気になる方は、こちらの関連記事もぜひチェックしてみてください。
取り上げていないポイントはありますか?おすすめのサードパーティ製パーティション管理ソフトをご存知の方は、ぜひコメント欄で教えてください!
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