Windowsタスクマネージャーに代わる5つの強力な無料代替ツール
Windows 10では、応答しないウィンドウ、CPU使用率の異常な高さ、ディスク使用率の急増、挙動の怪しいアプリなど、さまざまなトラブルに遭遇することがあります。そんなとき、最初に頼りになるのが「タスクマネージャー」です。
しかし、Windows 10である程度強化されたとはいえ、標準のタスクマネージャーはまだ物足りない部分があります。
そこでおすすめしたいのが、サードパーティ製の代替タスクマネージャーです。以下で紹介するツールは、標準よりも高機能で強力でありながら、すべて無料で利用できます。ぜひ試してみて、自分に最適な一本を見つけてください。
1. Process Explorer
Process Explorerは、Windowsタスクマネージャーの「強化版」とも呼べるツールです。もともとはSysInternals社が開発していましたが、同社がMicrosoftに買収されて以降は「Windows Sysinternals」ブランドとして提供が続けられています。
起動すると、システム上で実行中のすべてのプロセスが階層構造で一覧表示されます。既定では無効になっている下部ペインを有効にすれば、各プロセスが使用中のDLLやハンドルも確認でき、システムのトラブルシューティングが格段に楽になります。
主な機能:
- 見やすく色分けされたプロセスリスト
- どのプロセスがどのファイルをロックしているかを確認可能
- プロセスのアフィニティ(CPU割り当て)と優先度の設定
- 再起動・一時停止・プロセス終了・プロセスツリーの終了
- CPU、GPU、メモリ、I/Oのリアルタイム診断データとグラフ
2. Process Hacker
Process Hackerは、オープンソースで開発されているタスクマネージャー代替ツールです。インストール版とポータブル版の両方が用意されています。
機能面では前述のProcess Explorerとほぼ同等で、階層化され色分けされたプロセスツリーには豊富な情報が詰め込まれています。下部ペインこそありませんが、プロセスを右クリックすれば、必要な情報はほぼすべて確認できます。
では、なぜProcess Hackerの評価がProcess Explorerより一段下なのでしょうか。理由は開発の遅れです。GitHub上での活動自体は続いていますが、執筆時点での最終安定版リリースは2016年のまま止まっています。
主な機能:
- 見やすく色分けされたプロセスリスト
- アフィニティ、優先度、I/O優先度の設定
- ウィンドウからプロセスを検索、プロセスからウィンドウを特定
- 再起動・一時停止・終了・ツリーごと終了
- サービス、ネットワーク接続、ディスクの管理
- CPU、GPU、メモリ、I/Oのリアルタイム診断データとグラフ
3. System Explorer
System Explorerは地味な名前ですが、決して平凡なタスクマネージャー代替品ではありません。プロセス管理だけでなく、システムのセキュリティ強化や障害対策に役立つ機能も多数搭載しており、ポータブル版も用意されています。
特におすすめなのは、プロセスごとのCPU使用率履歴機能です。直近1分、過去1時間、過去1日という単位で推移を確認できます。さらに、ページフォルトの発生回数やシステム割り込みの割合といった細かい情報まで含めて、システム全体のパフォーマンスをリアルタイムで監視することも可能です。
もうひとつの目玉機能が「スナップショット」です。ファイル、レジストリ、またはその両方のスナップショットを作成し、相互に比較することで、トラブルの原因特定がぐっと容易になります。怪しいプロセスを見つけた場合は、セキュリティスキャンを実行することもできます。
主な機能:
- 実行中プロセスをオンラインのセキュリティデータベースと照合してスキャン
- プロセスごとの詳細なCPU使用率履歴
- ファイル/レジストリ/両方のスナップショットの保存と比較
- プロセスのアフィニティと優先度の設定
- 再起動・一時停止・プロセス終了・プロセスツリーの終了
- モジュール、自動起動プログラム、ドライバー、ユーザーなどの管理
4. Task Manager Deluxe
Task Manager DeLuxe(TMX)は、標準のタスクマネージャーを「そのまま置き換えられる上位互換」とうたうツールです。インターフェースはややごちゃついた印象がありますが、使い方を覚えれば(慣れるのに時間はほとんどかかりません)、すべての要素が実用的だと気づくはずです。ポータブルアプリとしてのみ提供されています。
システムプロセス、サービス、ネットワーク接続のリアルタイム監視に加え、スタートアップアプリやタスクの管理にも対応しています。各種モニターのチャートやグラフは情報量が豊富で、任意のプロセスに対して即座に権限を昇格できる点も便利です。
主な機能:
- Desktop Explorer:ウィンドウにマウスを合わせるとプロセスの詳細を表示
- 個々のプロセスの詳細なリアルタイム監視
- 開いているファイル/ロック中のファイルの一覧・検索・絞り込み
- ウィンドウからプロセスを検索、プロセスからウィンドウを特定
- 再起動・一時停止・終了
- サービス、ネットワーク接続、ディスクの管理
- CPU、GPU、メモリ、I/Oのリアルタイム診断データとグラフ
なお、K-9 Web Protectionなどの一部のウェブフィルターでは、開発元MiTeCチームのサイトがスパイウェア/マルウェアカテゴリに分類されることがあります。筆者が確認した限り問題は見られませんでしたが、慎重になりたい方は、信頼できるダウンロードサイトとして知られるMajorGeeksから入手するのもよいでしょう。
5. Daphne
Daphneは見た目こそ地味ですが、軽量なオープンソースのタスクマネージャー代替ツールで、意外なほど多機能です。文字だらけの画面と質素なインターフェースに最初は戸惑うかもしれませんが、他にはないユニークな機能を備えているため、一度使えば手放せなくなるはずです。残念ながらポータブル版はありません。
まず特筆すべきは、プロセスの終了方法が4種類用意されている点です。「即時」「即時(丁寧・強制なし)」「予約」「予約(丁寧)」の4つです。特定の日時にタスクを終了させたい場合も、Daphneなら簡単に設定できます。さらに、指定した曜日や時刻にプロセスを実行するオプションも用意されています。
加えて、ウィンドウからプロセスを探したり、その逆を行ったりできるだけでなく、プロセスを最前面・最背面に移動させたり、半透明度を変更したり、ウィンドウサイズを調整したりすることも可能です。単なる「タスクキラー」ではなく、真の意味でのタスクマネージャーと言えるでしょう。
主な機能:
- 丁寧な終了や予約終了に対応
- 名前フィルタに一致するすべてのプロセスを一括終了
- 独立した階層型プロセスツリー表示
- ウィンドウからプロセスを検索、プロセスからウィンドウを特定
- プロセスのアフィニティと優先度の設定
- トラブルシューティング用に、実行中の全プロセスをクリップボードへコピー
結局、最高のWindowsタスクマネージャー代替ツールは?
使いやすさと豊富な機能を両立したいなら、Process Explorerが最有力候補です。Windows 10との相性も抜群で、現在はMicrosoft製品という安心感もあります。
とはいえ、Windows純正の枠を超えた選択肢に挑戦してみたいなら、他のツールも試してみてください。いずれも完全無料なので、実際に使って自分のニーズに合ったものを見極めることができます。
そもそもタスクマネージャーの用途が「応答しないタスクの強制終了」だけということもあるでしょう。実は、タスクマネージャーを使わずに応答しないアプリを終了させる方法も存在します。
また、タスクマネージャーやその代替ツールでは解決できない問題に直面している場合は、Windowsの診断ツールやトラブルシューティングツールを活用してみてください。
画像クレジット:Vintage Tone/Shutterstock
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