Windows 10でM4BをMP3に変換する4つの方法【VLC・FFmpeg・iTunes対応】
音楽やオーディオコンテンツといえば、真っ先に思い浮かぶのはMP3形式ではないでしょうか。しかし、技術の進歩やオーディオコンテンツの多様化、そして受け取り方の変化に伴い、さまざまな音声フォーマットが登場しています。そのひとつがM4B(MPEG-4 Audio Book)という形式で、主にiTunesでオーディオブックを保存する際に広く使われています。
ただし、すべてのマルチメディアアプリがM4B形式に対応しているわけではありません。幸い、ほとんどの音声フォーマットは他の形式へ変換可能であり、M4Bファイルも例外ではありません。この記事では、Windows 10でM4BをMP3に変換する方法を、初心者の方でもわかりやすいように詳しく解説します。
M4Bファイルの特徴とメリット
M4BをMP3に変換する前に、まずM4B形式ならではの利点を確認しておきましょう。
- しおり(ブックマーク)やチャプター情報を保存できる: 他の音声形式と比べて、M4Bは再生位置の記録や章立て(チャプターマーク)をファイル内に保持できます。
- 豊富なメタデータを保持できる: 例えば、オーディオブックを聴いている途中で一時停止し、アプリを閉じて別の作業をしていても、後でまったく同じ位置から再生を再開できます。
こうした特徴があるため、オーディオブック用途ではM4Bが重宝されます。一方で、対応していないデバイスやアプリで再生したい場合には、汎用性の高いMP3への変換が有効です。
方法1:VLCメディアプレーヤーを使う
VLCメディアプレーヤーは単なる動画・音楽再生ソフトではなく、ファイル形式の変換をはじめ、多彩な機能を備えた万能ツールです(VLCで動画をカット・トリミングできることはご存知でしたか?)。ほとんどのPCにインストール済みのため、追加ソフトなしで手軽に変換できるのが魅力です。
注意:この方法ではチャプター情報は保持されません。
1.Windowsキーを押し、「vlc」と入力して「開く」をクリックします。

2.画面左上の「メディア」をクリックし、メニューから「変換/保存…」を選択します。頻繁に変換作業を行うなら、ショートカットキー「Ctrl + R」を覚えておくと時短になります。

3.「ファイル」タブ内の「+ 追加…」ボタンをクリックし、表示されたエクスプローラーで変換したいM4Bファイルを選択して「開く」をクリックします。

4.「メディアを開く」ダイアログに戻ったら、「変換/保存」のドロップダウンメニューを展開し、「変換」を選択します。

5.次の「変換」ダイアログで、まずソース(元ファイル)が正しく選択されているか確認します。「設定」セクションで「変換」ラジオボタンを選択し、「プロファイル」メニューを展開して出力形式を指定します。今回は「Audio – MP3」を選びます。

6.「宛先」欄の「参照」ボタンをクリックし、変換後のMP3ファイルの保存場所を指定します。わかりやすいファイル名を付け、末尾に「.mp3」拡張子を付けて「保存」をクリックしましょう。

7.最後に全設定を見直し、「開始」をクリックすると変換が始まります。

変換にかかる時間は、ファイルのサイズや長さ、PCのスペックによって異なります。進行状況はプログレスバーで確認できるので安心です。
方法2:FFmpegコマンドを使う
FFmpegは、多くの上級ユーザーに支持される強力なコマンドラインツールです。実はVLCやiTunes、YouTubeといった有名サービスの基盤技術としても採用されているほど高性能です。インストール手順はやや専門的ですが、マルチメディアファイルを頻繁に扱うなら導入する価値は十分にあります。
1.Windows + Eキーを同時に押してエクスプローラーを起動し、M4Bファイルが保存されているフォルダを開きます。
2.Shiftキーを押しながらフォルダ内の空白部分を右クリックし、表示されたコンテキストメニューから「PowerShellウィンドウをここで開く」を選択します。

3.PowerShellウィンドウで、以下のコマンドを正確に入力してEnterキーを押します。C:\input_file_path\input.m4bの部分には変換元のM4Bファイルのパスを、C:\output_file_path\output.mp3の部分には出力先のパスとファイル名をそれぞれ置き換えてください。
ffmpeg -i "C:\input_file_path\input.m4b" -acodec libmp3lame -ar 22050 "C:\output_file_path\output.mp3"

コマンドの実行が完了すると、指定した出力フォルダ内にMP3ファイルが生成されます。
方法3:iTunesアプリを使う
iTunesアプリ自体にも、M4BオーディオブックをMP3へ変換する機能が備わっています。手順はシンプルなので、iTunesをすでに利用している方には特におすすめの方法です。
1.iTunesを起動し、ウィンドウ上部の「編集」をクリックして、リストから「環境設定」を選択します。

2.次に「読み込み設定」ボタンをクリックします。

3.「読み込み設定」ウィンドウで「読み込み方法:」のドロップダウンメニューを展開し、「MP3エンコーダ」を選択します。必要に応じて音質設定も変更できます。設定を保存するには「OK」をクリックします。

4.一般環境設定の画面でも「OK」をクリックして閉じます。
5.ライブラリから変換したいファイルを選択します(見つからない場合は、対象ファイルをiTunesにドラッグ&ドロップしてください)。その後、「ファイル > 変換」をクリックし、「MP3バージョンを作成」を選択すれば変換が開始されます。

方法4:サードパーティ製ツールを使う
インターネット上には、音声変換専用のフリーソフトやオンラインサービスが数多く存在します。その中でもManiacToolsのM4B to MP3コンバーターは、チャプター情報を保持したままファイルを章ごとに分割でき、複数ファイルの一括変換にも対応している点が大きな魅力です。使い方も非常に簡単で、M4Bファイルをプログラムにドラッグ&ドロップし、出力形式と保存先を設定して「Convert」ボタンを押すだけです。

その他にも、MiniTool Video Converter、DVDVideoSoftのFree Studio、Freemake Audio Converterなど、同様の機能を持つアプリが多数あります。ソフトのインストールを避けたい場合は、CloudConvertやZamzarといったオンライン変換サービスを利用するのも一案です。ただし、オンラインサービスでは変換できるファイルサイズに上限が設けられていることが多い点には注意が必要です。
まとめ
本記事では、Windows 10でM4BをMP3に変換する4つの方法として、VLCメディアプレーヤー、FFmpegコマンド、iTunes、サードパーティ製ツールの手順を紹介しました。それぞれ特徴が異なるので、自分の使用環境や目的に合った方法を選んでみてください。チャプター情報を残したい方はサードパーティ製ツール、追加インストールなしで手軽に変換したい方はVLCがおすすめです。
この記事が、皆さんのM4BからMP3への変換のお役に立てば幸いです。さらに不明な点がある場合は、お気軽にコメント欄からお知らせください。
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