【保存版】Secure Boot・TPM 2.0なしでレガシーBIOSのPCにWindows 11をインストールする方法
Windows 11へのアップグレードには厳格なシステム要件が課されており、TPM 2.0やSecure Bootへの対応が求められます。この要件を満たせないことが、最新OSの更新を受けられない大きな原因となっており、発売から3〜4年程度しか経っていない比較的新しいパソコンでも非対応と判定されるケースがあります。
しかし幸いなことに、これらの要件を回避する方法は複数存在します。本記事では、Secure BootやTPM 2.0に対応していないレガシーBIOS環境にWindows 11をインストールする具体的な手順を詳しく解説します。

Secure Boot・TPM 2.0なしでレガシーBIOSにWindows 11をインストールする方法
Secure Bootとは?
Secure Boot(セキュアブート)とは、パソコンの起動ソフトウェアに組み込まれたセキュリティ機能の一つです。起動時にマルウェアなどの不正なソフトウェアがシステムを乗っ取るのを防ぎ、安全かつ確実にパソコンを立ち上げることを目的としています。UEFI(Unified Extensible Firmware Interface)を搭載したWindows 10のモダンなPCでは、起動時に悪意あるソフトウェアから自動的に保護されています。
TPM 2.0とは?
TPMはTrusted Platform Module(トラステッド・プラットフォーム・モジュール)の略称です。ディスク全体の暗号化に対応し、TPMチップを搭載した比較的新しいパソコンでは、電源を入れるとチップが固有の暗号鍵を生成します。すべてが正常であればドライブの暗号化が解除され、通常どおりパソコンが起動します。一方、ハッカーによって暗号化ドライブが改ざんされたなど、鍵に問題が検出された場合は起動しません。
これら2つの機能はWindows 11のセキュリティを強化し、登録したユーザー本人だけがパソコンにログインできる環境を実現しています。
こうしたチェックを回避する手段はいくつもありますが、以下で紹介する2つの方法が特に効率的です。
方法1:サードパーティ製ツール「Rufus」を使う
Rufusは、Windowsコミュニティで広く使われている定番の無料ツールで、起動可能なUSBドライブを作成できます。ベータ版には、Secure BootとTPMのチェックをバイパスするオプションが用意されています。以下の手順で進めましょう。
1. 公式サイトからRufusのベータ版をダウンロードします。

2. 続いて、Microsoftの公式サイトからWindows 11のISOファイルをダウンロードします。

3. 8GB以上の空き容量があるUSBメモリをパソコンに接続します。
4. エクスプローラーでダウンロード済みのRufusインストーラーを見つけ、ダブルクリックして起動します。

5. ユーザーアカウント制御の画面が表示されたら、「はい」をクリックします。
6. デバイスのドロップダウンリストから、インストールに使用するUSBデバイスを選択します。
7. ブート選択の横にある「SELECT」をクリックし、ダウンロードしておいたWindows 11のISOイメージファイルを選択します。
8. イメージオプションのドロップダウンメニューから「拡張Windows 11インストール(no TPM / no Secure Boot / 8GB-RAM)」を選択します。

9. パーティション構成のドロップダウンリストを開きます。パソコンがレガシーBIOSの場合は「MBR」を、UEFIモードの場合は「GPT」を選択してください。

補足:「ボリュームラベル」や「ファイルシステム」などの項目も必要に応じて設定できます。また、「高度なフォーマットオプションを表示」から、USBドライブの不良セクタのチェックを行うことも可能です。

10. 最後に「START(開始)」をクリックすると、起動可能なUSBドライブの作成が始まります。

処理が完了すれば、この起動用USBドライブを使って、要件を満たさないパソコンにもWindows 11をインストールできるようになります。
方法2:Windows 11のISOファイルを書き換える
Windows 11のISOファイルそのものを書き換えることでも、Secure BootとTPMのチェックを回避できます。この方法では、Windows 11のISOファイルとWindows 10の起動用USBドライブの両方が必要です。手順は以下のとおりです。
1. Windows 11のISOファイルを右クリックし、メニューから「マウント」を選択します。

2. マウントされたISOファイルを開き、「sources」という名前のフォルダを探してダブルクリックします。

3. sourcesフォルダ内にある「install.wim」ファイルを検索し、表示どおりにコピーします。

4. Windows 10の起動用USBドライブを接続して開きます。
5. USBドライブ内の「sources」フォルダを見つけて開きます。

6. コピーしておいたinstall.wimファイルを、Ctrl + Vキーでsourcesフォルダ内に貼り付けます。
7. 「ファイルの置換またはスキップ」の確認画面が表示されたら、「コピー先のファイルと置き換える」をクリックします。

8. 作成した起動用USBドライブからパソコンを起動します。
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