【Linux】$PATH内の各ディレクトリを1行ずつ素早く一覧表示する方法
PATH環境変数は、コマンドが格納されているディレクトリ群を指定するものです。コマンド名だけを入力した場合、Linuxのシェルはこれらのディレクトリの中から該当するコマンドを探します。コマンドラインで echo $PATH と入力すればディレクトリの一覧を確認できますが、各ディレクトリがコロン(:)で連結されて表示されるため、非常に読みにくいのが難点です。
実は、これらのディレクトリを1行ずつ改行して表示させる方法がいくつかあり、シェルからでもスクリプトからでも実行できます。特定のコマンドが保存されているディレクトリを探したいときなど、この方法を使えば格段に読みやすくなります。
事前準備:ターミナルの起動
この作業にはコマンドラインが必要です。Dashからターミナルを起動するか、検索機能で見つけてください。Ctrl + Alt + T を同時に押して起動することもできますし、LXDE環境であればシステムツールメニューからLXTerminalを選択しても構いません。
なお、この操作にsudoや管理者権限は一切不要です。すべてのコマンドは一般ユーザーとして実行でき、実際のところ$PATH環境変数はユーザーアカウントごとに個別に設定されています。さらに嬉しいことに、目的を達成するために必要なのはたった1つのコマンドだけです。
方法1:シェル組み込み機能を使う
コマンドプロンプトで echo "${PATH//:/$'\n'}" と入力し、Enterキーを押してください。PATH内の各ディレクトリが1行ずつきれいに表示されます。このコマンドは「パラメータ展開」というテクニックとシェル組み込み機能を利用しているため、ほぼすべてのバージョンのbashで問題なく動作します。FreeBSDなど、Linux以外のUnix系OSでも動作する可能性がありますが、環境によって結果は異なる場合があります。
このコマンドはやや入力しづらい形式をしているため、コピーしてシェルやスクリプトに貼り付けて使うのもおすすめです。ターミナルウィンドウに貼り付ける際は、「編集」メニューから「貼り付け」を選ぶか、Shift + Ctrl + V を同時押ししてください。通常の Ctrl + V ではターミナルウィンドウに貼り付けることができない点に注意しましょう。
方法2:sedやtrを$PATHと組み合わせて使う
続いて、sed 's/:/\n/g' <<< "$PATH" と入力してEnterキーを押す方法をご紹介します。これはストリームエディタ(sed)を使う手法で、方法1のコマンドとまったく同じ結果が得られます。こちらも同様に、コピーして「編集」メニューから貼り付けるか、Shift + Ctrl + V で貼り付けてください。組み込みコマンドを使うかsedを使うかは単なる好みの問題であり、得られる結果は完全に同一です。
さらに、tr コマンドを使っても同じ結果を実現できます。何らかの理由でsedが利用できない環境では特に便利でしょう。プロンプトで tr ':' '\n' <<< "$PATH" と入力してEnterキーを押してください。もちろん、こちらも同じ要領でコピー&ペーストできます。
どの方法を選べばよいのか?
上記のどの方法を採用しても間違いではありません。重要なのは、その場の状況に応じて最適なものを選ぶことです。いずれの場合も必要なコマンドは1つだけで、特別な設定や下準備は一切不要です。コマンドを入力して実行するだけで完了するため、余計な手間もかかりません。また、どのコマンドも修正なしでそのままスクリプトに組み込むことも可能です。
著者について

Kevin Arrows(ケビン・アローズ)
ケビン・アローズは、10年以上の業界経験を持つベテランのテクノロジースペシャリストです。Microsoft Certified Technology Specialist(MCTS)の資格を保有しており、最新の技術動向を追いかけることに強い情熱を注いでいます。ソフトウェア開発、サイバーセキュリティ、クラウドコンピューティングなど、幅広い技術トピックについて数多くの記事を執筆しており、その専門性と知識の深さは同業者からも広く認められています。複雑な技術的概念を明快かつ簡潔に説明する能力において特に高い評価を得ています。
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