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Linuxで.tarファイルを展開する方法:コマンドラインとGUI両対応のステップバイステップガイド

LinuxやFreeBSD、その他のUnix系OSを日常的に扱っていると、「.tar」という拡張子を持つファイルによく出会います。中には「.tar.gz」や「.tar.bz2」のように、さらに別の拡張子が付いていることもあります。意外なことに、経験豊富なユーザーでもコマンドラインからの展開方法を知らないケースがあり、逆にコマンドライン中心で作業してきたユーザーの中には、多くのデスクトップ環境ではGUI操作でも展開できることを知らない人もいます。

技術的に言えば、tarは「tape archive(テープアーカイブ)」の略称で、かつて大型コンピュータ(メインフレーム)で磁気テープへのバックアップを作成するために使われていたことに由来します。現在では、これらのファイルは「tarball(ターボール)」という愛称で呼ばれることが一般的です。誰かが「ファイルはtarballとして圧縮されている」と言ったら、この種のアーカイブのことを指しています。

方法1:コマンドラインからtarファイルを展開する

まず、自分が使いやすい方法でターミナルを開きましょう。Linuxユーザーであれば、Dashから「terminal」を検索する、「アプリケーション」メニューから「システムツール」を選ぶ、あるいはCtrl + Alt + Tを押してターミナルウィンドウを起動する方法があります。さらに、Ctrl + Alt + F1〜F6を押して仮想端末に切り替えることも可能です。ここで紹介するコマンドは、他の最新のUnix系システムのターミナルでもほぼそのまま動作します。

カレントディレクトリにtarballアーカイブがある場合、「tar -xvf tarball.tar.gz」と入力するだけで展開できます。もちろん、ファイル名を把握しておく必要があります。ここでは例として、Linux向けAdobe Flash Playerのtarballをダウンロードしたケースを見てみましょう。まず「cd ~/Downloads」と入力してダウンロードディレクトリへ移動し、続けて以下のコマンドを入力します。

tar -xvf flash_player_npapi_linux.x86_64.tar.gz

長いコマンドを打つのは大変に思えますが、実際には「tar -xvf fl」まで入力してTabキーを押せば、シェルの補完機能が残りの部分を自動的に入力してくれます。

よくあるエラーとその対処法

展開を実行した際に、次のようなエラーメッセージが表示されることがあります。

tar: You must specify one of the '-Acdtrux', '--delete' or '--test-label' options
Try 'tar --help' or 'tar --usage' for more information.

このエラーの原因は、ほとんどの場合「-」記号と「xvf」オプションの間にスペースを入れてしまったことです。こう入力すると、tarコマンドは「xvf」をファイル名の一部だと誤認識し、どのオプションが指定されたのか判断できなくなります。対策としては、「tar -xvf ファイル名」と正しく入力するか、ハイフンを完全に省略して「tar xvf ファイル名」としても構いません。実は「-」は必須ではないため、省略しても正常に動作します。

さまざまな圧縮形式への対応

「.tar.bz2」や「.tar.xz」で終わるファイルも、まったく同じ手順で展開できます。短縮形の「.tgz」や「.txz」についても同様です。コマンドを「tar -xvf」または「tar xvf」で始めてさえいれば、tarプログラムがほとんどの場合、適切な解凍方式を自動的に判別してくれます。各オプションの意味は次のとおりです。

  • x:アーカイブからファイルを取り出す(extract)
  • v:処理内容を詳細に表示する(verbose)
  • f:指定したファイル名を対象とする(file)

方法2:GUIでtarアーカイブを展開する

多くの場面ではコマンドラインの方が効率的ですが、NautilusやThunarなど、デスクトップ環境に統合されたファイルブラウザを使って展開することもできます。ダウンロード直後のファイルをすぐに確認したい場合などは、こちらの方法が手軽で便利です。

ファイルブラウザを開くには、Superキー(Windowsキー相当)を押しながら、LXDEでは「E」、Xfce4では「F」を押します。UnityのDashや、KubuntuをはじめとするKDE系ディストリビューションのKDEメニューから起動しても構いません。起動したら、tarアーカイブが保存されている場所へ移動し、アーカイブを右クリックするか、カーソルキーで選択してメニューキーを押します。

「ここで展開(Extract Here)」を選択すると、デスクトップ環境が現在のディレクトリ内に自動的にアーカイブを展開してくれます。

一方、「指定先に展開(Extract To…)」を選ぶと、新しいダイアログボックスが開き、展開先のフォルダを選択できます。現在のディレクトリにすでに多数のファイルやサブディレクトリが存在する場合は、こちらを選ぶのがおすすめです。その場で展開すると、新しく展開されたファイルが既存のファイルに紛れ込んでしまい、目的のファイルを見失う原因になりかねません。


著者について

Linuxで.tarファイルを展開する方法:コマンドラインとGUI両対応のステップバイステップガイド

Kevin Arrows(ケビン・アローズ)

ケビン・アローズは、10年以上の業界経験を持つ高度な技術スペシャリストです。Microsoft Certified Technology Specialist(MCTS)の資格を保有しており、最新のテクノロジートレンドを追いかけることに強い情熱を注いでいます。ソフトウェア開発、サイバーセキュリティ、クラウドコンピューティングなど幅広い分野における専門知識を活かし、数多くの技術記事を執筆しています。複雑な技術的概念を明快かつ簡潔に説明する能力で高く評価されており、その貢献は業界の仲間たちからも広く認められています。

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