【保存版】Ubuntu PCで「ブートデバイスが見つかりません(3F0)」エラーが出たときの対処法
「Boot Device Not Found(3F0)」エラーは、PCの起動を妨げ、黒い画面にBIOSからの警告メッセージが表示されるトラブルです。このエラーは、コンピュータが起動すべきOSなどを検出できていないことを意味します。最も一般的な原因は、GRUBブートローダーの欠損または破損です。
その他の原因としては、ハードディスク自体の故障やケーブルの接触不良、起動順序(ブートオーダー)の誤り、UEFIとLegacyブートモードの不整合などが考えられます。
本記事では、このエラーを解決するための具体的な方法を順番に紹介します。
1. BIOS設定を修正する
最も手軽な対処法は、BIOS設定を初期状態(デフォルト)にリセットすることです。
- PCの電源を入れ、BIOS設定画面を開くキーを押します。多くのHP製モデルではF10ですが、機種によってはEsc、F2、F9、F12の場合もあります。不明な場合は、取扱説明書を確認するか、お使いのモデル名で検索してください。
- BIOS内で「Reset to defaults(デフォルトに戻す)」に相当する項目を探します。表記は「Restore Defaults」や「Factory Reset」など異なる場合があります。選択して確定し、設定を保存してBIOSを終了します。
- これで解決しない場合は、以下の追加の対処を試してください。
ハードディスクを最優先の起動デバイスとして設定することも有効です。
- 上記と同じ手順でBIOSに入ります。
- 「Boot Options(起動オプション)」セクションを開きます。
- 起動順序のリストで、ハードディスクを先頭(第一起動デバイス)に移動します。
- 変更を保存して終了し、エラーが解消されたか確認します。
また、システムのブートモードを、ハードディスクのパーティション形式(MBRまたはGPT)に合わせて調整する必要がある場合もあります。
- 再度BIOS設定に入ります。
- ブート設定タブを開き、「Boot Mode(ブートモード)」を探します。ここにLegacyやUEFIなどの選択肢が表示されます。
- ハードディスクのパーティション形式に合わせて設定を変更し(MBRならLegacy、GPTならUEFI)、保存してPCを再起動し、問題が解決したか確認します。
2. ブートローダーを修復する
この方法では、Ubuntuの起動可能USBメモリが必要です。作成手順は専用ガイドを参考にしてください。起動用USBが準備できたら、以下の手順に進みます。
- USBメモリをPCに接続し、電源を入れてブートメニューを開くキー(F9やF12が一般的ですが、機種により異なります)を押します。不明な場合は、お使いのモデルをオンラインで確認してください。
- 起動デバイスとしてUSBディスクを選択し、Ubuntuを読み込みます。
- 「Try Ubuntu(Ubuntuを試す)」をクリックして、Ubuntuが立ち上がるのを待ちます。その後、Boot-Repairをインストールします。
- Ctrl + Alt + Tを押してターミナルを開きます。
- 以下のコマンドでBoot-Repairのリポジトリを追加します。
sudo add-apt-repository ppa:yannubuntu/boot-repair
- ローカルリポジトリを更新します。
sudo apt-get update
- 以下のコマンドでBoot-Repairをインストールして起動します。
sudo apt-get install -y boot-repair && boot-repair
- Boot-Repairが自動的に開かない場合は、次のコマンドを入力します。
boot-repair
- 「Recommended Repair(推奨修復)」をクリックし、処理が完了するまで待ちます。
Boot-Repairはハードディスクの状態に関する情報を含むログファイルを生成します。内容を確認し、他の問題が潜んでいないかチェックしておきましょう。 - USBメモリを取り外してPCを再起動し、エラーが消えたか確認します。
3. 既存のUbuntuと共存させてWindows 10をインストールする
PCがUbuntuのブートローダーを認識できない場合や、そのパーティションが破損している場合は、Windows 10をインストールすることで解決できることがあります。これにより、PCは既定でWindows 10のブートローダーを使って起動するようになります。
- Windows 10がまだインストールされていない場合は、新規インストールが必要です。手順は専用ガイドを参照してください。
- Windowsのインストール後、PCは通常どおり動作するはずですが、すぐにはUbuntuを起動できない可能性があります。
- 起動時にOSを選択するメニューを表示させたい場合は、上記の解決策2の手順を実行してください。
- Windows 10には起動できるものの、解決策2を試してもUbuntuにアクセスできない場合は、Ubuntuの再インストールが必要になることがあります。
4. ハードディスクを交換する
これは最終手段です。費用がかかるうえ、データ損失のリスクも伴います。新しいハードディスクを購入する前に、まず対象のディスクを外付けドライブとして別のPCに接続し、ファイルにアクセスできるか確認してみてください。この方法でデータが読み取れるのであれば、ハードディスクを交換せずに済む可能性があります。
著者について

Kevin Arrows(ケビン・アローズ)
Kevin Arrowsは、10年以上の業界経験を持つテクノロジースペシャリストです。Microsoft Certified Technology Specialist(MCTS)の資格を保有し、最新の技術動向を追いかけることに強い情熱を持っています。ソフトウェア開発、サイバーセキュリティ、クラウドコンピューティングなど幅広い分野について執筆しており、複雑な技術的な概念を明快かつ簡潔に説明する能力で高い評価を得ています。
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