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Linuxの「apt」コマンドとは?名前の意味と由来を徹底解説

Debian系Linuxディストリビューションを使っている方なら、「apt」という言葉を頻繁に目にするはずです。Ubuntuやその各種派生版、Linux Mint、LXLE、Trisquel GNU/Linuxなどのユーザーにとって、aptはシステムへソフトウェアをインストールするためのパッケージマネージャーを指す言葉ですが、aptディレクトリやapt-cacheなど、さまざまな場所でその名前が使われています。「aptって一体何の略?」というのは、Linuxターミナルを使い始めたばかりのユーザーから最もよく寄せられる質問の一つです。実は、ベテランの開発者の中にも、この名前の由来を正確に知らない人が少なくありません。

コマンドライン愛好家がソフトウェアのインストールに使うapt-getの存在感があまりに大きいため、「get application terminal(アプリをターミナルから取得)」や「get an application today(今日アプリを手に入れる)」といった俗説が生まれました。しかし、どちらも誤りです。aptは「Advanced Package Tool(アドバンスド・パッケージ・ツール)」の略であり、aptという名前を持つすべてのプログラムは、この本来の意味に基づいています。

aptの意味:「Advanced Package Tool」

かつてはapt関連のmanページ(オンラインマニュアル)のすべてが、aptを「Advanced Package Tool」と呼んでいました。ところが、最近のバージョンではこの名称が使われなくなり、これが混乱の一因となっています。正式名称がmanページに残っていた頃は、この呼び方も広く知られていたのです。

実際に自分の目で確かめてみたい方は、aptベースのディストリビューション上でCtrl + Alt + Tキーを押してターミナルを開いてください。Ubuntu Unity Dashで「terminal」と検索したり、アプリケーションメニューやWhisker Menuから「システムツール」→「端末」を選択しても構いません。

ターミナルが開いたら、man aptと入力してEnterキーを押します。おそらく現在では「apt – command-line interface(コマンドラインインターフェース)」とだけ表示されるはずです。グラフィカルなマニュアルブラウザーxmanで同様に検索しても、結果は同じでした。どういうわけか正式名称はほとんど参照されなくなっていますが、「aptとは何か」という問いへの答えはシンプルに「Advanced Package Tool」です。

ソースコードからのコンパイルにも魅力はありますが、パッケージ管理ツールがあれば、常にアップデートが必要な大規模システムの管理が格段に楽になります。従来のソフトウェアインストール手法と比べて大きな進歩だったことは間違いなく、それゆえに「Advanced(高度な)」という名前が与えられたのだと言えるでしょう。

aptの名前を持つコマンド群

Debianなどのディストリビューションの開発者たちが、この名前をどれほど多くのツールに使っているかは、次のコマンドで確認できます。コマンドラインでapropos apt | grep apt-と入力してEnterキーを押してください。

おなじみのapt-getをはじめ、apt-secure、apt-key、apt-markなど、馴染みが薄いかもしれませんが、パッケージ管理作業を大きく支える多数のツールが見つかるはずです。また、Synaptic(シナプス=神経接続)やaptitude(適性)といったソフトウェアは、aptの名前をもじったダジャレで命名されています。LinuxやUnixの開発者たちには、優れたユーモアのセンスがあるようです。

隠されたユーモア:「Super Cow Powers」

aptの開発者たち自身もユーモアに富んでいます。試しにコマンドラインでaptと入力してEnterキーを押してみてください。パッケージのインストールや削除に関するさまざまなオプションがずらりと表示されます。そしてその一番最後に、多くのaptベースのGNU/Linux環境では「This APT has Super Cow Powers(このAPTにはスーパーカウパワーがあります)」というメッセージが表示されてからプロンプトに戻ります。初めて見た方は、きっと驚かされることでしょう。

この「カウパワー」を実際に見てみたい方は、コマンドプロンプトでapt mooと入力してみてください。牛が何か非常に重要な質問をしてくるはずです。

プロジェクトのコードネームは「deity」

さらに面白い話があります。apt-getにつながった元となったプロジェクトのコードネームは「deity(神)」でした。開発者たちのメーリングリストでは、自分たちのグループを「The Deity Creation Team(神創造チーム!)」と呼んでいたほどです。

著者について

Kevin Arrows(ケヴィン・アローズ)

Kevin Arrowsは、10年以上の業界経験を持つ高度な技術スペシャリストです。Microsoft Certified Technology Specialist(MCTS)の資格を持ち、最新のテクノロジー動向を追い続けることに強い情熱を注いでいます。ソフトウェア開発、サイバーセキュリティ、クラウドコンピューティングなど幅広い技術分野について執筆しており、複雑な技術的概念を明快かつ簡潔に説明する能力で同業者から高い評価を得ています。

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