iTunes映画のDRM(FairPlay)を解除する3つの方法|有料・無料ツールを徹底解説
最近iTunesで動画コンテンツを購入した方なら、Apple製品以外では再生できないことに気づいたかもしれません。Android端末で視聴したり、メディアサーバーに転送したり、スマートTVに送信したりしようとしたことはありませんか?どのプラットフォームで視聴したい場合でも、Apple製以外のデバイスでは再生できません。なぜこのようなことが起こるのでしょうか?
DRM保護されたコンテンツとは
DRMとはDigital Rights Management(デジタル著作権管理)の略です。これは、ベンダー(特にApple)が自社で販売したメディアを利用できるプラットフォームを制限するために使われる、議論の多い技術です。iTunesで購入したすべてのメディアは、Apple独自のDRM方式であるFairPlayによってロックされています。
他社がより控えめなアプローチを取っているのとは異なり、AppleはiTunes上のすべてのコンテンツをロックすることに一切躊躇しません。iTunesで購入したもの(音楽、書籍、映画、テレビ番組など)は、すべてDRM保護の対象となります。
Appleは、DRM制限は海賊版行為を抑止し、購入者本人だけが再生できるようにするためだけに設けられていると主張しています。しかし非公式には、売上を高く維持し、ユーザーをAppleエコシステム内に留めておくためだと言われています。理由がどうであれ、正直な消費者にとって極めて不公平であることは否めません。全額を支払って購入したコンテンツなら、自分の望むどんなプラットフォームでも再生できる権利があるはずです。
iTunesで動画を購入するユーザーの大多数は海賊版利用者ではありません。では、非AppleデバイスでiTunesコンテンツを視聴するにはどうすればよいのでしょうか?答えは唯一、動画からDRMを除去することです。
実際に効果が確認できたDRM除去方法を3つご紹介します。うち2つは非常に簡単ですが、フル機能を使うには費用が発生します。3つ目の方法は無料ですが、他より少し手順が複雑です。
注意:FairPlayは海賊版行為を防ぐものではありませんが、読者の皆様が以下のガイドを不道徳な目的で使用することは推奨しません。これらのガイドは、正当な理由によりDRM保護の解除を必要とする方を支援するためのものです。
方法1:M4VGearでiTunes動画のDRMを解除する(有料)
M4VGearは、現在市場に出ているトップクラスのDRM除去ソフトの一つです。動画を他の形式に変換できるだけでなく、iTunesで購入した映画やテレビ番組からDRMを取り除いたファイルを作成できます。DRM除去後は、好みの人気フォーマットへ自由に変換可能です。
M4VGearはiTunesのレンタル作品からもDRMを解除できます。ただし、レンタル作品からのDRM除去はiTunes利用規約の重大な違反とみなされ、海賊版行為として扱われる点にご留意ください。実行する場合はすべて自己責任となります。
いくつかの例外を除き、M4VGearはM4V(iTunes形式)をMP4、AVI、MOVへロスレス変換できます。元の映像・音声品質はそのまま維持され、さらに5.1chオーディオや字幕も、元のコンテンツに含まれていれば保持できる点が魅力です。
M4VGearはMacとWindowsの両方に対応しており、価格は45ドルです。まず試してみたい場合は、無料トライアル版をダウンロードして、その価値があるかどうか確認できます。
インターフェースは非常に直感的ですが、M4VGearを使ってiTunes動画からDRMを除去する手順をステップバイステップでご紹介します。
M4VGearでのDRM解除手順
- まず公式サイトから無料トライアル版をダウンロードしてインストールします。
- プログラムを起動し、iTunesライブラリがインポートされるまで待ちます。画面左上のAdd Moviesをクリックすると、これまでに購入したすべてのコンテンツを含むiTunesライブラリの一覧が表示されます。動画を選択してAddをクリックすれば、M4VGearに読み込めます。

- iTunesから追加した動画は、ソフトのメイン画面に自動的に表示されます。すべてを選択したら、Convert to横のメニューを展開して出力形式を選びましょう。準備が整ったら、画面右下のConvertボタンを押してください。

- 動画のサイズによっては10分以上待つ必要があります。設定を変更していなければ、変換完了時にDRM除去済み動画の保存先フォルダが自動的に開きます。

方法2:TunesKitでiTunes動画のDRMを解除する(有料)
もう一つ手間のかからないソリューションをお探しなら、TunesKitも有力な候補です。TunesKitはiTunes動画からDRMを除去できる総合メディアコンバーターで、元動画の画質、すべての音声トラック、字幕、CC(クローズドキャプション)、AC3 Dolby 5.1をそのまま保持できます。
TunesKitを使えば、購入・レンタル両方のiTunes M4V映画、テレビ番組、ミュージックビデオからロスレスでDRMを解除できます。MacとWindowsの両方に対応し、各プラットフォーム向けに無料トライアル版も用意されています。有料版はどちらのプラットフォームでも45ドルです。
ただし、TunesKitはiTunes 12.6.2より新しいバージョンと互換性がない点に注意してください。それ以降のバージョンをお使いの場合はダウングレードが必要です。以下は、TunesKitを使ってiTunesで購入した動画コンテンツからDRM暗号化を除去する手順です。
TunesKitでのDRM解除手順
- お使いのプラットフォームに合わせて、適切なバージョンのTunesKitをダウンロードします。フルバージョンを購入する前に、必ず無料トライアルから試すことをおすすめします。また、購入に使用したAppleアカウントがiTunesで認証済みであることも確認しておきましょう。
- TunesKitを起動し、ライブラリの読み込みが完了するまで待ちます。iTunesから動画をインポートするにはAdd Filesをクリックします。すぐに、iTunesで購入した映画、テレビ番組、ミュージックビデオの一覧が表示されるので、動画を選択してOKボタンを押すと、変換ウィンドウに読み込まれます。

ヒント:DRM動画をiTunesフォルダからTunesKitへ直接ドラッグ&ドロップすることも可能です。 - 変換対象のDRM保護ファイルが揃ったら、音声トラックと字幕の設定を行います。すべてそのまま保持することも、不要なチャンネルやCCを除外することもできます。

- 画面左下のセクションに移動し、フォーマット横のメニューを展開して、変換後のファイルに適切な出力形式を選択します。デフォルトの保存先に満足していない場合は、出力フォルダも変更できます。

- あとは画面右下のConvertボタンをクリックするだけです。準備したファイルの数によっては、最低でも30分程度かかることを想定しておきましょう。

方法3:RequiemでiTunes動画のDRMを解除する(無料)
RequiemはJavaで開発されたオープンソースの無料DRM除去ソフトです。数年間更新されていませんが、適切な手順に従えばiTunesからFairPlay DRMを除去できます。ただし、RequiemはiTunes 10.7でのみ動作するため、かなり古いバージョンへのダウングレードが前提となります。
RequiemはWindowsとOSXの両方で利用可能です。開発のメンテナンスに協力したい方は、ソースコードをダウンロードすることもできます。
RequiemはiTunes 10.7専用のため、新しいバージョンを使用している場合はダウングレードが必要です。現在のiTunesに多くのデータがある場合は、別のパソコン(お持ちであれば)を使うことをおすすめします。サブマシンがない場合は、仮想マシンを構築してこの用途専用に使うのも一案です。
手間を省くなら、iTunesが未インストールのマシンにiTunes 10.7をセットアップするのが最も簡単です。ただし、以下のガイドは最新バージョンをアンインストールして旧バージョンに置き換えるケースを想定しています。予備のマシンをお持ちの方はステップ1をスキップしてください。
注意:以下の手順はWindows PCでのみ検証されています。RequiemはMacでも利用可能ですが、現時点で正常に動作するかどうかは確実には確認できていません。
ステップ1:新しいバージョンのiTunesをアンインストールする
既存のiTunesのダウングレードは、思っているほど簡単ではないことを覚えておいてください。「コントロールパネル > プログラムと機能」を開き、「プログラムのアンインストールまたは変更」をクリックします。一覧の中から、発行元欄にApple Inc.と表示されているすべての項目を探してください。

iTunes本体だけを削除しても不十分です。旧バージョンのiTunesをインストールするには、Apple関連のソフトウェアをすべて取り除く必要があります。BonjourからApple Application Supportまで、PCからApple関連のものが一切なくなるまでアンインストールを続けてください。
すべて削除しても、旧iTunesのインストールが失敗する可能性はわずかにあります。その場合は、iObit UninstallerやGeek Uninstallerといった強力なアンインストーラーを使って、Appleの残存ファイルを完全に削除しましょう。
ステップ2:旧バージョンのiTunesをインストールする
iTunes 10.6のインストーラーは公式リンクから入手できます。インストーラーをダウンロードしたら実行します。ここで非常に重要なのは、「Automatically update iTunes and other Apple software(iTunesおよびその他のAppleソフトウェアを自動的にアップデート)」のチェックを必ず外すことです。外さなかった場合、バージョン10.6はすぐに最新版へアップデートされてしまいます。

管理者権限を許可したら、インストールが完了するまで待ちます。完了したらiTunesを開き、Apple IDでログインします。続いて、このバージョンのiTunesでDRM保護された動画をダウンロードします。ダウンロードが完了したら動画を開き、iTunes上で正常に再生できることを確認してください。
ステップ3:Java環境をインストールする
Requiemを使う前に、正常に動作させるための環境を整える必要があります。RequiemはJavaランタイム環境(JRE)を必要とするため、PCへの導入が不可欠です。公式ダウンロードページにアクセスし、JREのダウンロードボタンを探しましょう。
インストーラーをダウンロードしたら実行してシステムに導入します。すでにPCにJREが入っていたとしても、最新版ではない可能性が高いです。常に最新のJavaバージョンを保っておくのが安心です。JREのインストールが完了するまで、インストーラーの指示に従ってください。
ステップ4:Requiemをインストールする
Requiemのインストール前に、iTunesを完全に終了していることを確認してください。そのうえでRequiemをダウンロードし、実行ファイルを展開してPCにインストールします。
ステップ5:Requiemを実行する
Requiemを開き、初期設定が完了するまで待ちます。初回起動時、RequiemはiTunesアカウント内のDRM保護ファイルを自動的にスキャンします。該当ファイルが見つかると、自動的にDRM除去処理が開始されます。
認証エラーが表示された場合は、iTunesがあなたのアカウントで認証済みであるか確認してください。加えて、対象の動画がiTunesで開ける状態かどうかもチェックしましょう。
State欄にworkingと表示されている間は、Requiemを閉じないでください。これは動画がDRM除去処理中であることを意味します。処理が完了すると「Successfully Removed DRM」というメッセージが表示されます。最後にiTunes Mediaフォルダを開き、DRM保護版が保護なしのバージョンに置き換わっているかを確認しましょう。VLCやBS Playerなどのメディアプレーヤーで再生して、問題なく動作するか最終確認してください。
まとめ
どの方法を選んだとしても、この記事がiTunes動画のDRM除去のお役に立てたなら幸いです!ご覧のとおり、有料ソフトを使う方が無料の代替手段よりも格段に簡単です。変換したい動画が1〜2本だけなら、方法1と方法2の有料アプリの無料トライアルを利用するのがおすすめです。
方法3は決してロスレスではありませんが、無料で目的を達成できます。変換したいDRM保護動画が大量にある場合は、コストをかけたくない方にとってRequiemが最良の選択肢となるでしょう。
-
写真の影を消す方法!初心者からプロまで使えるおすすめ編集ツール5選
大切な思い出を残すために写真を撮り、SNSで共有するために編集をする——そんな経験は誰にでもあるでしょう。しかし、せっかく完璧な一枚を撮ったのに、予期せぬ影が写り込んでいたら、がっかりしてしまいますよね。影ひとつで、理想の写真には程遠い仕上がりになってしまうこともあります。 そこで気になるのが「デバイス上でどうやって写真から影を消すのか」という点です。写真撮影が趣味の方から、日常の瞬間を記録したい方まで、誰でも活用できる影の除去ツールを本記事でご紹介します。 写真から影を消す必要性 影は写真の印象を大きく左右する要素です。撮影時の照明を常にコントロールできるわけではなく、自然光もいつでも理想的
-
Windowsデスクトップのアイコンを削除して整理する方法を徹底解説
Windowsのデスクトップは、キッチンのカウンターやリビングのセンターテーブルのようなものです。きちんと整理されていれば快適に作業できますが、アイコンやショートカットが乱雑に並んでいると、PCでの作業効率は大きく低下してしまいます。この記事では、デスクトップをすっきりさせるためにアイコンを削除・整理するさまざまな方法を詳しく解説します。 デスクトップ上のアイコンの種類 Windows標準アイコン Windowsのテーマ設定で表示・非表示を切り替えられる標準アイコンです。 アイコンを選択してDeleteキーを押すことでも削除できます。 削除しても恒久的な変更にはならず、いつでも元に戻せます