MacでFAT32ドライブを暗号化する方法:初心者向けステップバイステップガイド
FAT32(File Allocation Table 32)は、世界で最も広く使われているファイルシステムの一つです。Microsoftが1996年に、従来のFATファイルシステム(FAT12・FAT16)の改良版として登場させました。FATファミリーに属しており、Windows、macOS、Linuxはもちろん、一部の組み込みシステムまで、幅広いOSでサポートされているのが特徴です。
この高いクロスプラットフォーム互換性のため、MacとWindowsの両方で外付けドライブを使いたいユーザーの多くは、FAT32形式でフォーマットしています。しかし、FAT32ドライブに機密性の高いデータや大切なデータが保存されている場合、Macで暗号化してしっかり保護したいと考える方も多いでしょう。この記事では、MacでFAT32ドライブを暗号化する方法をわかりやすく解説します。
MacでFAT32ドライブを暗号化することはできる?
特に持ち運ぶ機会の多いポータブルドライブは、紛失や盗難のリスクにさらされやすいため、暗号化しておくことはセキュリティ対策として非常に有効です。FAT32はmacOSと完全な互換性があり、Macでも問題なく読み書きできます。ところが、FAT32自体には暗号化機能が組み込まれていないため、MacでFAT32ドライブを標準機能だけで暗号化することはできません。
通常、APFSやMac OS Extended(いずれもmacOS専用のファイルシステム)でフォーマットされたドライブであれば、Finderのサイドバーでドライブを右クリックして「暗号化」を選択するだけで、簡単にパスワード保護が可能です。しかし、FAT32ドライブの場合、この「暗号化」オプションがグレーアウトしていて選択できない仕組みになっています。

とはいえ、あきらめる必要はありません。FAT32ドライブ上のデータを保護するための実用的な回避策がいくつか存在します。以下で詳しく紹介していきます。
MacでFAT32ドライブを暗号化する3つの方法
macOSの標準機能だけではFAT32ドライブを直接暗号化できませんが、次の3つの方法でデータを安全に保護できます。
- サードパーティ製ソフトを使って暗号化する
- 暗号化付きのディスクイメージを作成する
- FAT32ドライブをAPFS/Mac OS Extendedに再フォーマットする
それぞれの手順を詳しく見ていきましょう。
方法1:iBoysoft BitLocker for MacでFAT32ドライブを暗号化
FAT32ドライブをWindows PCでも使い続けたいなら、Windows標準のフルディスク暗号化機能「BitLocker」で暗号化しておくのがおすすめです。macOSにはFAT32向けの暗号化手段がありませんが、サードパーティ製のBitLocker for Macツールを活用すれば、Macからでも同じように暗号化・管理が行えます。
iBoysoft BitLocker for Macは、MacでBitLockerドライブを管理・利用するためのオールインワンソリューションです。主な特徴は以下の通りです。
- macOS上でFAT32/exFAT/NTFSドライブを暗号化可能
- BitLockerで暗号化されたドライブをMacで読み書き可能
- Intel MacとApple Silicon Macの両方に対応
- 最新のmacOS Sequoiaにも完全対応
手順:
- iBoysoft BitLocker for Macを公式サイトからダウンロードしてインストールします。
- アプリを起動し、暗号化したいFAT32ドライブをMacに接続します。
- 対象ドライブを選択し、「暗号化」ボタンをクリックします。
- パスワードを設定して指示に従えば、暗号化が完了します。
- FAT32ドライブをMacに接続します。
- Finder > アプリケーション > ユーティリティから「ディスクユーティリティ」を起動します。
- リストからFAT32ドライブを選択し、画面上部のメニューで「ファイル」をクリックします。
- 「新規イメージ」>「“(ドライブ名)”からのイメージ」を選択します。
- 表示されたウィンドウで、イメージの名前と保存先を指定し、フォーマットと暗号化方式(128ビットAES/256ビットAES)を選択します。

- 「保存」をクリックし、処理が完了したら「完了」を押します。
- FAT32ドライブをMacに接続します。
- アプリケーション > ユーティリティ > ディスクユーティリティを開くか、Spotlight(Cmd + Space)で「ディスクユーティリティ」と検索して起動します。
- 左側のサイドバーから、フォーマットしたいFAT32ドライブを選択します。
- ウィンドウ上部の「消去」ボタンをクリックします。
- ポップアップウィンドウで、ドライブの新しい名前を入力します。
- フォーマットの項目で「APFS(暗号化)」または「APFS(大文字・小文字を区別、暗号化)」を選択すると、すぐにパスワード設定へ進めます。画面の指示に従ってパスワードを設定してください。

- スキーム(方式)として「GUIDパーティションマップ」を選択します。
- 「消去」をクリックし、完了後に「完了」を押します。
- Windowsとも併用したい → iBoysoft BitLocker for MacでBitLocker暗号化
- ドライブをフォーマットせずに保護したい → ディスクユーティリティで暗号化イメージを作成
- Mac専用として使いたい → APFS(暗号化)へ再フォーマット
Windowsとの互換性を維持したまま暗号化したい場合、最も手軽で確実な方法といえるでしょう。
方法2:ディスクユーティリティで暗号化付きディスクイメージを作成
macOS標準のディスク管理ツール「ディスクユーティリティ」を使うと、ドライブ全体のディスクイメージを作成でき、その際にイメージを暗号化することも可能です。FAT32ドライブにも対応しているので、ドライブを再フォーマットせずにデータを保護したい場合に便利な方法です。
これで元のFAT32ドライブの内容が暗号化されたディスクイメージとして保存されます。イメージをマウントするたびにパスワードの入力を求められるため、第三者による不正アクセスを防げます。
方法3:FAT32をAPFS/Mac OS Extendedに変換して暗号化
ドライブを今後Mac専用で使う予定なら、FAT32をAPFSまたはMac OS Extendedに再フォーマットしてしまうのも一つの手です。macOS専用ファイルシステムに変更すれば、標準機能だけで暗号化が行えるようになります。
注意:再フォーマットを行うとドライブ内のすべてのデータが消去されます。重要なデータが保存されている場合は、必ず事前にバックアップを取るか、前述の2つの方法を検討してください。
変換を決めた場合は、以下の手順で進めましょう。
手順6で「APFS(暗号化)」以外のAPFS形式や、Mac OS Extended形式を選んだ場合は、後からFinderで該当ドライブを右クリックし、「暗号化」を選択することでパスワード保護を設定できます。
まとめ:目的に合った暗号化方法を選ぼう
FAT32は互換性に優れたファイルシステムですが、残念ながらmacOSの標準機能では暗号化できません。状況に応じて、次のように使い分けるのがおすすめです。
それぞれのメリットを理解して、自分の用途に最適な方法で、大切なデータをしっかり守りましょう。
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