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TWRPとMagisk BetaでMoto G6をルート化する完全ガイド

Motorolaの「Moto G6」は、同社の人気シリーズ「Gシリーズ」に加わった最新のエントリーモデルです。Android 8.0 Oreoを搭載し、Qualcomm Snapdragon 450(SDM450、オクタコア1.8GHz Cortex-A53)とAdreno 506 GPUを備えています。価格の割に完成度の高い端末で、TWRPとMagiskを組み合わせれば完全なルート化も可能になりました。

ただし、このルート化作業は決して簡単ではありません。複数のイメージファイルを書き込む必要があり、ADBコマンドも何度か実行します。作業を始める前に必ずデバイスのバックアップを作成してください。トラブル発生時への備えだけでなく、このガイドの手順にはファクトリーリセット(初期化)が含まれているためです。

必要なもの

  • Magisk Beta
  • MotoG6-ali-TWRP.img
  • XT1925-2向け:XT1925-2_no-verity-boot.img(ストック編集版)
  • XT1925-4向け:XT1925-4_no-verity-boot.img(ストック編集版)
  • XT1925-5向け:XT1925-5_no-verity-boot.img(ストック編集版)
  • XT1925-6向け:XT1925-6_no-verity-boot.img(ストック編集版)+ MotoG6-ali-boot.img(OPS27.104-15-10ソースからビルドしたカーネルおよびdtb)
  • Force Encryption Disabler for ALI Oreo

XT1925-6に関する注意点

XT1925-6向けには2種類のブートイメージが用意されています。1つはストックを編集したもの、もう1つはソースからビルドしたものです。「MotoG6-ali-boot.img」では、カーネルとデバイスブロブがソース(OPS27.104-15-10)から再ビルドされ、verityが削除されています。TWRPで使われるデバイスブロブも再ビルドされており、外部SDカードを認識できるようになっています。

このTWRPポートにはいくつか既知の問題があり、実験的な扱いとなっています。ファイルをSDカードへ直接移動することはできませんが、「移動」の代わりに「コピー」を使えば可能です。TWRPでは内部ストレージが/sdcardに、外部ストレージが/external_sdとしてマウントされます。

警告:このガイドの手順を進めるとユーザーデータが消去されます。必ず事前にすべてのデータをバックアップしてください。また、ブートローダー経由でイメージを書き込む際、「(bootloader) Image not signed or corrupt」というメッセージが表示されます。これはイメージがMotorolaによって署名されていないためで、まったく正常な動作なので心配いりません。

Moto G6のルート化手順

ステップ1:TWRPイメージの準備

ガイド上部のダウンロードリンクからTWRPイメージを入手し、PCのADB/Fastbootフォルダーに保存します。

ステップ2:USBデバッグを有効化

Moto G6でUSBデバッグを有効にします。「設定」→「端末情報」→「ビルド番号」を7回連続タップして開発者モードを有効化し、「設定」→「開発者向けオプション」から「USBデバッグ」をオンにします。

ステップ3:ブートローダーで起動

電源ボタンと両方の音量ボタンを同時に長押ししながら電源を入れ、ブートローダーを起動します。

ステップ4:TWRPを一時起動してバックアップ

端末がブートローダーで起動したら、USBケーブルでPCと接続し、以下のコマンドを実行します。

fastboot boot MotoG6-ali-TWRP.img

TWRPが起動したら、PCから次のコマンドを入力します(TWRPの起動には時間がかかる場合があります。userdataの復号を試みますが失敗し、パスワード入力を求められることがあります。その場合は「キャンセル」をタップしてください)。

adb pull /dev/block/platform/soc/7824900.sdhci/by-name/boot stockboot.img
adb pull /dev/block/platform/soc/7824900.sdhci/by-name/recovery stockrecovery.img

これにより、ストックのbootイメージとrecoveryイメージのバックアップが作成されます。後で純正状態に戻したいときに役立ちます。

ステップ5:no-verity-bootイメージの書き込み

以下のコマンドで再度ブートローダーを起動します。

adb reboot bootloader

お使いのモデル(XT1925-x)に対応したno-verity-bootイメージをダウンロードし、ADBフォルダーに配置します。

続いて、以下のコマンドでbootイメージを書き込みます。

fastboot flash boot <ダウンロードしたイメージ名>.img

さらに、以下のコマンドでTWRPイメージをrecoveryパーティションに書き込みます。

fastboot flash recovery MotoG6-ali-TWRP.img

音量キーで「Recovery mode」を選択し、電源ボタンを押すとTWRPが起動します。復号パスワードを求められたら「キャンセル」を選択します。

ステップ6:データのフォーマット(初期化)

この手順でスマホ内のデータはすべて消去されます。必ず事前にバックアップを取ってください。

画面をスワイプしてシステムを読み書き可能(r/w)でマウントできるようにします。次にTWRPの「Wipe」ボタンをタップし、「Swipe to Factory Reset」をスライドします。data領域は暗号化されているため、この操作でフォーマットされるはずです(内部ストレージも消去)。もしフォーマットされず、TWRPでdataがマウントできないままの場合は、「Factory Reset」スライダーの上にある「Format Data」ボタンを使用してください。これによりdata領域がフォーマットされ、内部ストレージの内容もすべて削除されます。

この手順により、初回起動時の強制暗号化(force encryption)が解除されます(起動後に改めて暗号化を選択することも可能です。少なくともretus版システムでは、設定の「セキュリティ」タブで「暗号化済み」と表示されますが、実際には暗号化されておらず、メニュー内に暗号化オプションが残っています。なお、手動で再暗号化すると、TWRPからdataが読めなくなる点に注意してください)。

ステップ7:強制暗号化の無効化(fstab.qcomの置き換え)

この手順には手動で行う方法とzipを使う方法の2通りがありますが、ここではvendorパーティションをマウントした状態で新しいfstab.qcomをpushしてくれる修正済みzipを使用します。完全に純正状態へ戻せるようにしておきたい場合は、先に以下のコマンドで工場出荷時のfstab.qcomをバックアップしておきましょう(TWRPでvendorをマウントしておく必要があります)。

adb pull /vendor/etc/fstab.qcom factory-fstab.qcom

記事下部からverity-disablerのzipをダウンロードし、スマホへpushします。ここでは例として/tmpディレクトリを使用します。PCのコマンドプロンプト/ターミナルから、adb/fastbootフォルダーで以下を実行します。

adb push Force_Encryption_Disabler_For_ALI_Oreo_v2.zip /tmp

TWRPの「Install」から、pushしたzipを選択してインストールします。zipが見えない場合は、前のコマンドが正しく実行されているか確認してください。書き込みが成功したかは、vendorがマウントされていない場合は手動でマウントしてから、以下のコマンドでfstab.qcomの内容を確認し、/dataをマウントしている行が「forceencrypted」ではなく「encryptable」になっていればOKです。

adb shell "cat /vendor/etc/fstab.qcom"
/dev/block/bootdevice/by-name/userdata /data f2fs rw,discard,nosuid,nodev,noatime,nodiratime,nobarrier,inline_xattr,inline_data wait,check,formattable,encryptable=/dev/block/bootdevice/by-name/metadata

「encryptable」と表示されている箇所に注目してください。これは、強制ではなく任意で暗号化を選択できる状態になったことを意味します。もし「forceencrypted」のままの場合は、vendorを手動でマウントしてからもう一度試してください。

安全のため、一度TWRPを再起動し、dataパーティションが正しくマウントされていることを確認します。その後、再度スワイプしてシステムを読み書き可能(r/w)でマウントします。

ステップ8:Magisk Betaの導入

Magisk BetaをダウンロードしてADBフォルダーに配置し、以下のコマンドでスマホへpushします。

adb push Magisk-vxxx.zip /tmp

「Magisk-vxxx.zip」の部分は、その時点でのMagisk Betaの最新バージョンのファイル名に置き換えてください。

TWRPのメインメニューにある「Install」ボタンからMagiskのzipファイルを書き込みます。/tmpフォルダー(pushした場所)へ移動して選択し、インストールします。「Success」と表示されれば成功です。そのまま端末を再起動しましょう。

再起動直後、画面の隅に数秒間「N/A」と表示されます。これはbootイメージが署名されていないために表示されるもので、正常な挙動です。同じ画面が繰り返されるように見えても(ブートループのように見えても)、そのまま待てばMotorolaの起動画面が表示され、新しいスマホとして初期セットアップを行えます。

最後に、Magisk Managerがインストールされていること、ルート機能が正常に動作することを確認してください。

バックアップ用ファイル(XT1925-6)

以下は、バックアップを取り忘れた場合のための予備ファイルです。端末から吸い出したイメージは実際の使用サイズではなく、パーティション全体のサイズになります。

XT1925-6(OPS27.104-15-10)工場出荷時に吸い出したファイル
これらのファイルがあれば、このガイドの範囲内では純正状態へ戻せます。ただし、Motorola公式提供ではなく端末から抽出したもののため、起動時に「bad key」と表示される点に注意してください。

  • 工場出荷時のbootイメージ:XT1925-6_factory-boot.img
  • 工場出荷時のrecoveryイメージ:XT1925-6_factory-recovery.img
  • 工場出荷時のfstab.qcom:factory-fstab.qcom — 必要に応じて/vendor/etc/へpushすれば、vendorパーティションを純正に戻せます。なお、factory bootイメージはvendorが完全に純正でないと起動しない場合があります。
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