Ubuntu系ディストリビューションでPPAを削除する2つの方法

Personal Package Archives(PPA)は、ディストリビューションの公式リポジトリにはない最新ソフトウェアやパッケージを入手できる便利な仕組みです。しかし、さまざまな理由から、PPAを削除したくなる場面もあります。削除の手順は目的によって異なり、一般的には次の2つのケースに分けられます。
- ソフトウェアソースの一覧からPPAを削除し、インストール済みのパッケージも一緒に削除したい
- ソフトウェアソースの一覧からPPAを削除し、パッケージをディストリビューション標準のバージョンへ戻したい
まずは1つ目のケースから見ていきましょう。
PPAとそのパッケージをまとめて削除する
最初に、「add-apt-repository」ユーティリティがインストールされていることを確認してください。多くのUbuntu系ディストリビューションではデフォルトで利用可能ですが、念のため以下のコマンドを実行しておきましょう。
sudo apt install software-properties-common
次に、削除したいPPAの正確な名前が必要です。名前を忘れてしまった場合は、Web検索でPPAのLaunchpadページを開き、インストール手順を確認すれば正確な名前(例:「ppa:libreoffice/ppa」)が見つかります。

Web検索の代わりに、現在有効になっているPPAをソフトウェアソースの一覧から直接調べることもできます。
grep -r -i ppa /etc/apt/

表示された結果の中に「https://ppa.launchpad.net」で始まる行があれば、そこから必要なPPAの正確な名前を確認できます。
続いて、以下のコマンドの「NAME_OF_PPA」の部分を、先ほど確認した実際のPPA名に置き換えて実行します。たとえば、最終的なコマンドは sudo add-apt-repository --remove ppa:libreoffice/ppa のようになります。
sudo add-apt-repository --remove NAME_OF_PPA
その後、パッケージマネージャーの情報を更新します。
sudo apt update
最後に、以下のコマンドでパッケージとその依存関係を削除します。
sudo apt autoremove NAME_OF_PACKAGE
コマンド実行後には、削除されるパッケージの一覧を必ずよく確認してください。もし必要なパッケージが一覧に含まれている場合は、autoremove の代わりに apt の remove オプションを使用しましょう。
sudo apt remove NAME_OF_PACKAGE
PPAからインストールされた全パッケージを見つける方法
autoremove でもPPA由来のパッケージがすべてアンインストールされない場合は、手動で削除する必要があるかもしれません。
まず、以下のユーティリティをインストールします。
sudo apt install apt-forktracer
これで、システムにインストールされているPPA由来のパッケージをすべて特定できるようになります。
apt-forktracer | grep -i ppa | awk '{print $1}'あとは、sudo apt remove または sudo apt autoremove でそれらを削除できます。autoremove は指定したパッケージに加えて依存関係も自動的にアンインストールしようとします。一方、remove は指定したパッケージのみをアンインストールします。
apt-forktracerで表示されたすべてのパッケージを削除して問題ないと確信できるなら、次のようなコマンドも使えます。
sudo apt remove $(apt-forktracer | grep -i ppa | awk '{print $1}')ただし、誤って必要なパッケージをアンインストールしないよう、削除対象は必ず再確認してください。
PPAを削除し、パッケージを標準バージョンへ戻す
前のセクションと同様に、まず削除したいPPAの正確な名前を把握しておく必要があります。わからない場合は、上記の方法を試してみてください。
まず ppa-purge をインストールします。
sudo apt install ppa-purge
続いて ppa-purge スクリプトを実行します。このスクリプトは、ソフトウェアリポジトリからPPAを削除し、PPA経由でインストールしたパッケージをディストリビューション標準のパッケージへ置き換えてくれます。もちろん、これはディストリビューションのリポジトリに該当パッケージが存在していることが前提です。多くの場合、新しいソフトウェアは古いバージョンへダウングレードされます。
sudo ppa-purge NAME_OF_PPA
コマンド例:sudo ppa-purge ppa:libreoffice/ppa
まとめ
「クリーン」な状態のシステムであれば、上記のコマンドは問題なく動作するはずです。しかし、それ以外の環境では、互換性のないパッケージ同士による競合が発生することがあります。残念ながら万能な解決策は存在せず、状況によって対応が変わります。多くの場合は、該当するパッケージの削除・ダウングレード・アップグレードによって解決できます。今後こうしたトラブルを避けたい方は、「Don't Break Debian」というドキュメントを参考に、OSを「クリーン」な状態に保つための考え方を学んでおくことをおすすめします。
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