Windowsでディスプレイの色が突然おかしくなったときの対処法|カラーマネージメントとキャリブレーション徹底解説
奇妙な問題に遭遇しました。LinuxとWindowsをデュアルブートしているASUS Vivobookを使用中、Windows 8.1上で複数のアプリケーションのインストールやアップデートといったメンテナンス作業を行っていたところ、画面の色が突然変化してしまったのです。明るさのスライダーは最大位置にあるのに、明るさが半分になったかのように表示されました。
何が原因で色がくすんだのかは特定できませんでしたが、自分の好みの色に戻す方法を見つける必要があることは分かっていました。そこで色調整やディスプレイキャリブレーションをいろいろと試し、その経験をもとに本記事をまとめることにしました。決して簡単な作業ではないからです。Windowsを使っていて、突然画面の色が気に入らなくなったという方は、ぜひ参考にしてください。
カラーマネージメントを起動する
まずユーティリティを起動します。開いたら、数秒かけて全体の状況を把握しましょう。複数のモニターを使用している場合、それぞれメーカー、パネル技術、輝度、解像度などが異なります。ウィザードは接続されているすべてのモニターを検出し、各モニターを個別に調整できるようにしてくれます。筆者の場合、ノートPCのディスプレイは「汎用PnPモニター」として認識されました。なお、グラフィックドライバーのバージョンや設定によってもカラープロファイルに影響が出る場合がある点に注意してください。

下部のペインには、1つ以上のカラープロファイルが表示されます。システム上の .icm ファイルを手動で指定して新しいプロファイルを追加したり、不要なものを削除したりできます。また、希望するプロファイルを既定として設定することも可能です。実際、日中作業用・夜間作業用、画像編集用、動画処理用、ゲーム用、ストリーミング用など、用途に応じて複数のプロファイルを使い分けることもできます。変更は即座に反映されるので便利です。
ディスプレイ キャリブレーション ウィザードを使う
3番目のタブ「詳細設定」では、各カラープロファイルやその適用条件に対して追加の変更を行えます。ただし、ある程度自分が何をしているのかを理解しておかないと、ただ漫然と設定をいじるだけになってしまうので注意が必要です。
ここで使いたいのが「ディスプレイのキャリブレーション」セクションです。ボタンをクリックするとウィザードが起動し、いくつかの質問とテスト画面が表示され、ガンマ、コントラスト、明るさ、RGBチャンネルなどを調整するよう求められます。一部の設定項目はディスプレイ機器に依存するため、すべてを調整できるとは限りません。

キャリブレーションが完了すると、従来のプロファイルと新しく作成したプロファイルを比較して、どちらを採用するかを選べます。失敗しても心配いりません。何度でもやり直せますし、カラープロファイルを削除することもできます。

筆者のUltrabook環境には、2006年の日付が付いたプロファイル(ノートPCが製造されるはるか前の日付です)と、2013年の日付が付いたプロファイルの2つが存在していました。両者に大きな違いは見られませんでしたが、ウィザードを実行して当日の日付で3つ目のプロファイルを作成したところ、表示が格段にクリアでシャープになりました。何がどう不具合を起こしていたのかは不明ですが、少なくとも確実な解決策は得られました。手動作業が苦手な方は、PCメーカーの公式サイトで配布されているカラープロファイルを探してみるのもよいでしょう。
フォントの最適化(ClearType)
キャリブレーションウィザードを完了して新しいプロファイルを適用すると、フォント調整を促されます。この手順は任意なのでスキップしても構いませんが、画面上の文字をより美しくシャープに表示できるため、試してみる価値は十分にあります。「ClearType テキスト チューナー」は5つのステップで構成されたウィザードで、滑らかさ、鮮明さ、明瞭さ、コントラストなどに基づいて、見やすいテキストサンプルを選択していく仕組みです。


表示されるフォントサンプルの違いがすべて見えるとは限りません。見え方自身が、ご利用中のモニターのキャリブレーション状態にも左右されるためです。それでも、6つのサンプルの間には確かに違いがあります。調整は、普段の作業環境を最もよく再現する照明条件下で行うのがおすすめです。
まとめ
トラブルシューティングの手がかりとなる明確な症状もないまま不具合が発生するのは、決して気持ちのよいものではありません。今回のケースもまさにそれでした。考えられる最有力の説明は、アップデートとインストール作業の最中に、あるプログラムがUAC(ユーザーアカウント制御)のダイアログを呼び出そうとしたことです。UACは通常、背景を一時的に暗く表示します。何らかの理由でこの処理が正常に戻らず、色がくすんだままの表示になってしまった可能性があります。とはいえ、これはかなり奇妙な話であり、再現もできませんでした。さらに、ノートPCに登録されていたプロファイル自体がやや暗めの設定だったこと、そして変化が突発的かつ顕著だったことを考えると、それ以前はこれらのプロファイルが使われていなかったのは確実です。
幸いなことに、解決策自体は比較的シンプルです。本記事で紹介した手順に沿えば、ディスプレイの色を好みの状態へ復元・調整できます。カラーマネージメントとプロファイルの世界には、ここで触れた内容以外にも奥深い要素がたくさんありますが、基本操作とキャリブレーションウィザードの活用だけでも、大掛かりでシステムに負担のある変更を加えることなく、十分満足のいく結果が得られるはずです。それでは、快適なRGBライフを。
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