Windows PCに未署名ドライバーをインストールする3つの方法と注意点を徹底解説
Windowsパソコンに接続されたハードウェアデバイスが正常に動作するためには、ハードウェアドライバーが不可欠です。ドライバーはOSのカーネルレベルへのアクセスを必要とするため、Windowsでは正式なデジタル署名を持つドライバーのみのインストールが推奨されており、Microsoftは未署名ドライバーのインストールを防ごうとしています。
しかし、古いハードウェアや特殊な機器など、デジタル署名のないドライバーをインストールしなければならない場面もあります。未署名ドライバーのインストールは可能ですが、通常の署名済みドライバーほど簡単ではありません。この記事では、Windowsで未署名ドライバーをインストールする3つの方法を詳しく解説します。
注意: ドライバー署名の検証は、システムを保護する重要なセキュリティ機能です。無効化は一時的な措置にとどめ、未署名ドライバーは必ず信頼できる提供元から入手してください。作業を始める前に、パソコンの完全なバックアップと復元ディスクの作成を行うことを強くおすすめします。
Windowsで未署名ドライバーをインストールする3つの方法
未署名ドライバーのインストールには主に3つの方法があります。自分にとって最も使いやすい、または状況に合った方法を選択してください。
方法1:詳細ブートメニューからドライバー署名の適用を無効化する
最も手軽なのが、Windowsの詳細ブートメニュー(高度なスタートアップオプション)を使う方法です。以下の手順で操作します。
ステップ1: 「Windows + X」キーを押してシステムメニューを開き、「シャットダウン」にマウスカーソルを合わせます。
ステップ2: キーボードの「Shift」キーを押しながら「再起動」をクリックします。これにより、PCが詳細ブートメニューで起動します。

ステップ3: 詳細ブートメニューから「トラブルシューティング」を選択します。

ステップ4: 「トラブルシューティング」画面で「詳細オプション」を選択します。

ステップ5: メニューから「スタートアップ設定」を選びます。このオプションを使うと、さまざまなモードでWindowsを起動できます。

ステップ6: 「再起動」ボタンをクリックして続行します。

ステップ7: 再起動後のスタートアップ設定画面で、7番目のオプション「ドライバー署名の強制を無効にする」を選択します。キーボードの「F7」キーを押すことで選択できます。

ステップ8: 選択すると、そのままWindowsが起動します。
ステップ9: この状態なら、問題なく未署名ドライバーをインストールできます。インストール完了後にPCを再起動すると、ドライバー署名の強制機能は自動的に再有効化されます。
補足: 今後さらに別の未署名ドライバーをインストールしたい場合は、同じ手順を繰り返す必要があります。未署名ドライバーのインストールが一度きり、あるいは頻度が少ない場合には、この方法が最適です。
方法2:テストモードを有効化してインストールする
次の方法は、Windowsの「テストモード」を有効にするやり方です。この方法のメリットは、手動でオフにするまで設定が維持される点にあります。複数のドライバーを試したい場合などに便利です。
ステップ1: 「Windows + S」キーを押して「コマンドプロンプト」と検索し、「管理者として実行」を選択します。

ステップ2: 管理者権限のコマンドプロンプトが開いたら、以下のコマンドを入力して実行します。
bcdedit /set testsigning on

ステップ3: コマンドが正常に実行されたことを確認したら、PCを再起動します。これでテストモードが有効になります。
ステップ4: テストモード中は未署名ドライバーをインストールできます。なお、画面右下には下のスクリーンショットのような透かし(ウォーターマーク)が表示され、テストモード中であることがわかるようになっています。

ステップ5: ドライバーのインストールが完了したら、必ずテストモードを無効化しましょう。管理者としてコマンドプロンプトを開き、以下のコマンドを実行してからPCを再起動します。
bcdedit /set testsigning off

方法3:整合性チェックを無効化してインストールする
もうひとつの方法として、Windowsの整合性チェック(整合性検証)を無効化するやり方もあります。
ステップ1: コマンドプロンプトを管理者として開き、以下のコマンドを実行します。
bcdedit /set nointegritychecks off

ステップ2: コマンド実行後にPCを再起動すれば、未署名ドライバーをインストールできるようになります。
ステップ3: テストモードの場合と同様に、作業後は必ず設定を元に戻すことが重要です。管理者権限のコマンドプロンプトで以下のコマンドを実行し、整合性チェックを再度有効化します。
bcdedit /set nointegritychecks on

ステップ4: 最後にPCを再起動すれば、元の安全な状態に戻ります。
おまけ:Advanced Driver Updaterで署名済みドライバーを管理

ドライバーはソフトウェアとハードウェアをつなぐ重要な役割を担っています。PCのパフォーマンスを最適に保つためには、すべてのドライバーを常に最新の状態に保つことが大切です。ドライバーのインストール・更新には、主に以下の3つの方法があります。
- メーカー公式サイト: 各ハードウェアメーカーの公式サイトにアクセスし、対応するドライバーを検索してダウンロードします。
- デバイスマネージャー: Windowsに標準搭載されている「デバイスマネージャー」でもドライバーの検索・更新が可能ですが、検索対象はMicrosoftのサーバーに限られます。
- Advanced Driver Updaterなどのサードパーティ製ツール: 専用ソフトを使えば、PCに最適なドライバーを自動でスキャン・ダウンロード・インストールできます。数回のクリックだけで完結し、手動での検索やインストールの手間を大幅に省けるのが魅力です。
よくある質問
Q1. 未署名ドライバーのインストールは安全ですか?
提供元を信頼できるのであれば、一般的には安全です。Windowsが既定で未署名ドライバーをブロックしているのは、ウイルスを含んでいる可能性があること、正常に動作しない恐れがあることなどが理由です。広告やポップアップの多い怪しいサイト、出所不明のフォーラムからダウンロードするのは避けてください。
Q2. 署名済みドライバーとの違いは何ですか?
署名済みドライバーは、お使いのPC環境との互換性が検証済みであり、特定のWindowsバージョンで正常に動作することが確認されています。一方、未署名ドライバーは互換性テストを受けていないため、正常に動作する場合もあれば、問題を引き起こしたり、まったく動作しなかったりする可能性があります。また、更新情報を把握できないため、PCとの相性を判断するのも難しくなります。
Q3. 自分のPCに未署名ドライバーがあるか確認する方法は?

Windowsに内蔵されている「ファイル署名の確認ツール(sigverif)」を使えば、すべてのドライバーが検証済みで改変されていないかチェックできます。「Win + R」キーで「ファイル名を指定して実行」を開き、「sigverif.exe」と入力してOKを押しましょう。あとは画面の指示に従ってスキャンを実行します。このツールは、許可した未署名ドライバーだけがインストールされているかの確認にも役立ち、悪意のあるドライバーが密かにインストールされていないかの発見にもつながります。
まとめ:Windowsで未署名ドライバーをインストールするには
未署名ドライバーのインストールは基本的に推奨されませんが、非常に古いハードウェアや知名度の低いメーカーの製品をテスト環境で試したい場合など、どうしても必要になる場面は存在します。そんなときは、本記事で紹介した3つの方法を活用して、Windowsによるブロックを一時的に回避しましょう。作業後は必ずセキュリティ設定を元に戻すことを忘れないでください。
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