2022年版|無料で使えるモニターキャリブレーションソフトおすすめ5選
パソコンの画面を長時間見つめて作業する方にとって、モニターのキャリブレーション(色調整)は欠かせない作業です。モニターを適切に調整しておくことで、デバイスを最適な状態で活用できるだけでなく、目の負担も軽減できます。WindowsにもMacにも、標準でモニター調整ツールが搭載されています。
「画面の色がなんだかいつもと違う…」と感じたら、無料のカラーキャリブレーションツールを使って設定を最適化するのがおすすめです。また、新しいモニターを購入して初期設定を行う際にも、こうしたディスプレイカラーキャリブレーションソフトが役立ちます。
おすすめ無料モニターキャリブレーションソフト一覧
Windowsに内蔵されたキャリブレーションツールでは物足りないと感じたときは、専用のカラーキャリブレーションツールを活用しましょう。ここでは、厳選した優秀なモニター調整ソフトをご紹介します。
1. Calibrize(カライブライズ)

Calibrizeは、最も利用されているディスプレイカラーキャリブレーションソフトの一つです。直感的で使いやすいインターフェースと素早い処理速度を持ち、本ランキングの第1位に選びました。CRT、LCD、プロジェクターなど、あらゆる種類のモニターに対応している点も魅力です。
操作はとてもシンプルで、分かりやすい手順ガイドに沿って進めるだけ。ソフトウェアがモニターのEDID(色情報データ)を読み取り、ICCプロファイルを自動生成します。その後、最適な色の値がビデオカードに反映される仕組みです。背景表示色に関する情報も確認でき、他のグラフィックソフトとも問題なく併用できます。
Windows向けに提供されており、どんなモニターでもシームレスに使えます。完全無料である点も大きな強みですが、利用中はインターネット接続が必要なので注意してください。
2. Quick Gamma(クイックガンマ)

Quick Gammaは、長年にわたり信頼されてきた実績あるカラーキャリブレーションソフトです。Windows 7以降のバージョンに対応しており、古いWindows環境でも公式サイトから旧バージョンを入手できます。
このツールは、ディスプレイのガンマ値に着目して調整を行います。画面表示は入力信号による輝度で成り立っており、ガンマはそれと指数関係にあるため、正確な設定が重要です。Windowsやインターネット閲覧、写真関連の作業では、標準ガンマ値として2.2が推奨されています。
Quick Gammaを使えば、ズレてしまったガンマ値を簡単に補正でき、一度設定すれば起動のたびに再調整する必要もありません。Windows向けにバージョンアップを継続的に行っている点でも、おすすめのソフトと言えます。
3. DisplayCAL(ディスプレイカル)

DisplayCALは、広く人気を集めている高機能なモニターキャリブレーションソフトです。WindowsとMacの両方に対応しており、ディスプレイの表示設定を細かく調整できます。オープンソースで開発されているため、自由にカスタマイズしながら利用できるのも特徴です。
システムの実測値をもとに設定を最適化し、正確な色レベルへとモニターを調整します。デバイスごとの表示特性に応じたカラーキャリブレーションにも対応しており、モニター付属ソフトからのプロファイル読み込みや、ソフト上での補正も可能です。
作成したカラープロファイルは保存して何度でも使えるため、写真編集やゲームなど様々な用途に活躍します。DisplayCALは表示応答に基づいたICCプロファイルを生成するほか、黒レベルの調整にも対応しており、カラープロファイル以外の場面でも役立ちます。
4. Lagom LCD Monitor(ラゴムLCDモニター)

Lagom LCD Monitorは、オンライン・オフラインの両方で使える無料のキャリブレーションツールです。テスト画像と見比べながらモニターの色を調整できるのが最大の特徴で、ディスプレイ表示のための各種設定がひとつにまとまっています。
テスト画像を参考にしながら、明るさ、コントラスト、シャープネス、クロック/フェーズ、ガンマといった項目を調整でき、理想的な画面表示を実現できます。すべてのバージョンのWindowsで動作します。
使用時の注意点として、精度を高めるためにPC上のカラーマネジメント系ソフトを無効化しておく必要があります。あとはテスト画像を見ながら手動でモニター設定を調整していきましょう。理想的なキャリブレーション状態を示す基準画像が用意されているので、初心者でも迷わず作業を進められます。
5. Natural Color Pro(ナチュラルカラープロ)

Natural Color Proは、CRTモニターとLED(LCD)モニターの両方に対応した無料キャリブレーションソフトです。Samsungが提供するツールで、同社のCDTおよびLCDモニター全機種の画面色調整を目的として開発されました。
Windows 10をはじめ旧バージョンのOSにも対応しており、無料で利用できます。ガンマの調整に加え、詳細設定セクションからコントラストや明るさも変更可能です。調整完了後にはサマリーレポートが作成され、保存しておけば今後の参考にもなります。
RGBレベルごとのガンマ値が表示されるため、画面の色レベルを細かく設定できます。自宅用・オフィス用などの照明環境を選択することで、使用環境に合った最適なモニター設定が可能になります。
モニターを手動でキャリブレーションする方法
写真の色味が本来のものと違って見えたことはありませんか?特にグラフィックデザイナーの方にとって、モニターが正しく調整されていないことは致命的な問題になりかねません。OS標準の機能よりも精度の高い方法で調整したいところです。
まずは、Windowsに内蔵された画面カラーキャリブレーションツールを使った手動調整から始めましょう。作業前に以下の点に注意してください。
- 湿らせた布でモニター画面をきれいに拭いておく
- パソコンの電源を入れてから30分以上経過してから作業を始める
写真や動画を本来の色のまま表示するには、各色レベルを最適な数値に保つことが大切です。Windows 10での手順は以下の通りです。
ステップ1:「Windowsキー+D」を押してデスクトップを表示します。画面の何もない部分を右クリックしてコンテキストメニューを開き、「ディスプレイ設定」をクリックします。

ステップ2:設定画面で「ディスプレイの詳細設定」を開きます。

ステップ3:対象のモニターを選択し、「ディスプレイ情報」から「ディスプレイアダプターのプロパティ」をクリックします。

新しいウィンドウが開くので、「カラー管理」タブに移動し、設定を変更するためにボタンをクリックします。

カラー管理の画面が開くので、「詳細設定」タブから「画面の校正」をクリックします。

ステップ4:「ディスプレイ カラー キャリブレーション」の画面がすぐに開きます。「次へ」をクリックして、モニターの物理ボタンを使った調整を開始しましょう。

ステップ5:取扱説明書の手順に従って、ディスプレイを出荷時の既定の色設定に戻します。「次へ」をクリックします。
ステップ6:「次へ」ボタンで進みながら、ディスプレイのガンマを調整します。

ステップ7:明るさとコントラストを調整します。

ステップ8:カラーバランスを調整します。

ステップ9:一連の作業が終わったら、調整前後の比較を確認できます。設定に満足できたら「完了」ボタンをクリックしましょう。
印刷用にモニターをキャリブレーションするには?
画面上で見たり編集したりした画像の色と、実際に印刷した結果の色が違う——これは非常にストレスの多い問題です。原因は、モニターとプリンターでは画像の色の解釈が異なることにあります。プリンターはデジタル画像をCMYK(シアン・マゼンタ・イエロー・ブラック)の組み合わせで印刷するため、モニター側の設定が印刷結果に直接影響します。
そのため、モニターの表示をプリンターの出力に合わせて調整しておくことが重要です。キャリブレーションツールを活用すれば、画面の色に騙されることなく、思い通りの仕上がりで印刷できるようになります。プリンターを頻繁に使う方にとって、キャリブレーションは必須の作業と言えるでしょう。
写真編集用にモニターをキャリブレーションするには?
デザイナーだけでなく一般ユーザーにとっても、写真・動画・ゲームは本来の色で楽しみたいものです。特に写真家の方は、モニター上で正確な色レベルを確保することが不可欠です。調整されていないモニターで編集すると、他のデバイスでは印象が変わってしまう可能性があります。キャリブレーションツールを使えば、撮影・記録されたときの本当の色を再現できます。
さらに上を目指すなら:CalMAN Calibration Software(有料)
CalMAN Calibration Softwareは、Windows 7以降に対応したプロフェッショナル向けのカラーキャリブレーションツールです。写真や動画を真の色彩で表示させるための高い実績を持ちます。
調整のたびにキャリブレーションレポートを作成・保存できるため、管理性にも優れています。独自の技術によってディスプレイの色を正確に補正し、システムのグラフィックハードウェアにも対応。Mac環境ではBootcamp経由で利用することも可能です。
どのモニターキャリブレーションツールがベスト?
以上、無料のカラーキャリブレーションツールを使ってモニターを簡単に調整する方法をご紹介しました。デザイナーの方であれば、完璧に調整されたモニターは必須です。写真や動画の品質を、画面表示の悪さで損なってはもったいないでしょう。ゲーミングモニターを最高の状態で使いたい場合も、事前のキャリブレーションは重要なステップです。
まずはWindowsやMacに標準搭載された手動調整ツールを試すのが自然な流れですが、より高度で精密な設定を求めるなら、無料の専用ソフトがおすすめです。WindowsとMacの両方で使えるDisplayCALは、カラーキャリブレーション用途で非常に優れたツールです。また、Lagomはテスト画像を使った調整ができる点で秀逸で、オンライン・オフラインどちらでも利用できます。
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