【PowerShell】インターネットからダウンロードした複数ファイルを一括でブロック解除する方法
インターネットから画像やドキュメントなどのファイルをダウンロードすると、それらは「信頼されていないファイル」として扱われます。これは、マルウェアがJPEG画像などの形式に偽装してダウンロードされた場合でも、PC上で任意のコードを実行できないようにするためのWindowsのセキュリティ機能です。ファイル名を変更できない、ドキュメントが読み取り専用モードのままになるといったエラーに遭遇したことがある方も多いのではないでしょうか。
しかし、大量のファイルをダウンロードした場合、1つずつ手作業でブロック解除するのは非常に面倒です。単一ファイルの解除方法や、PowerShell・レジストリを使って右クリックメニューに「ブロック解除」項目を追加する方法は広く知られていますが、本記事ではインターネットからダウンロードした複数のファイルを一括でブロック解除する方法をご紹介します。
ファイルがブロックされているか確認する方法

まず、ファイルがブロックされているかどうかを確認しましょう。任意のファイルを右クリックし、コンテキストメニューから「プロパティ」を選択します。ファイルがブロックされている場合、「全般」タブの下部に次のようなセキュリティ警告が表示されます。
このファイルは他のコンピューターから取得したものです。コンピューターの保護のため、ブロックされる可能性があります。
「許可する」チェックボックスにチェックを入れて変更を保存すれば、そのファイルのブロックを解除できます。ただし、複数のファイルを選択してプロパティを開いた場合、このオプションは表示されません。そこで活躍するのがPowerShellのコマンドです。
Unblock-Fileコマンドの仕組み
PowerShellにはUnblock-Fileという組み込みコマンドレットが用意されています。本来は、インターネットからダウンロードしたPowerShellスクリプトファイルのブロック状態を変更するためのコマンドですが、実際にはあらゆる種類のファイルに対して動作します。
内部的には、Unblock-Fileコマンドレットは「Zone.Identifier代替データストリーム(ADS)」を削除します。このストリームには「3」という値が記録されており、これが「インターネットからダウンロードされたファイル」であることを示す目印になっています。
PowerShellスクリプトに適用すれば、実行ポリシーがRemoteSignedに設定されている環境でも、ダウンロードしたスクリプトを実行できるようになります。コマンドの構文は以下のとおりです。
Unblock-File [-Path]/-LiteralPath <String[]> [-WhatIf] [-Confirm] [<CommonParameters>]
ダウンロードした複数ファイルを一括ブロック解除する手順

Unblock-Fileコマンドは、単一または複数のファイルパスを受け取ることができます。つまり、ファイルの一覧を出力できる任意のコマンドと組み合わせれば、一括処理が可能です。具体的な手順は以下のとおりです。
- ブロックされたファイルが保存されているフォルダーのパスをコピーします
- 管理者権限でPowerShellを開きます
- 以下のコマンドを入力して実行します
dir <path> | Unblock-File
- このコマンドでは、DIRコマンドでファイルの一覧を生成し、それをパイプ(|)経由でUnblock-Fileコマンドレットに渡しています
- 完了時に確認メッセージなどは表示されませんが、指定したフォルダー内のすべてのファイルのブロックが解除されます
特定の名前を含むファイルだけを解除したい場合
たとえば「TWC」という文字列を含むファイル名のみを対象にしたい場合は、ワイルドカードを使って次のように指定します。
dir <path>\*TWC* | Unblock-File
ファイルごとに確認しながら解除したい場合
一括解除ではなく、1ファイルずつ確認しながら進めたい場合は、コマンドに-Confirmオプションを追加します。そうすると各ファイルについて実行の可否を尋ねられるので、「はい(Y)」を選べばブロック解除され、「いいえ(N)」を選べばスキップして次のファイルへ移ります。
まとめ:共有前にブロック解除しておくと便利
この方法は、インターネットからダウンロードしたファイルを他人と共有する際に特に役立ちます。ダウンロードしたままの状態ではデータがロックされているため、受け取った側はファイル名を変更することさえできません。送信前にこのコマンドですべてのファイルのロックを解除しておけば、相手も問題なくファイルを利用できるようになります。
本記事の手順が分かりやすかったなら幸いです。ぜひ活用して、インターネットからダウンロードした複数のファイルを効率的にブロック解除してください。
-
インターネットから個人情報を削除する方法|デジタルフットプリントを最小化する7つの手順
世界中でサイバー攻撃やハッキングが後を絶たない昨今、「もうインターネットをやめて、昔ながらの生活に戻ろう」と考える人もいます。しかし現実的には、ネットを一切使わない生活は非効率であり、オンラインで得られる情報やサービスを大きく損してしまいます。そこで有効なのが、インターネットの利用を必要最低限に抑えつつ、できる限り安全に活用するという選択肢です。ただし、過去のオンライン活動の痕跡はネット上に残り続けるため、そのデータを守るには自分から能動的に対処する必要があります。この記事では、インターネットから個人情報を削除し、プライバシーを守るための具体的な手順を詳しく解説します。なお、完全にネット上から
-
Windows 11/10でThumbs.dbキャッシュファイルの作成を防ぐ方法
ファイルエクスプローラーは、画像や動画ファイルが含まれるすべてのフォルダーに、隠しシステムファイル「thumbs.db」を自動的に作成します。これは、ユーザーがフォルダーを開くたびにサムネイルを生成する手間を省き、表示を高速化するための仕組みです。フォルダー内の画像のサムネイルをthumbs.dbファイルに保存しておけば、次回同じフォルダーを開いたときにすぐファイルを確認できます。しかし問題なのは、表示モードを変更してもWindowsがこれらのファイルをPC上に残し続ける点です。Windows 11/10にThumbs.dbファイルを作成させたくない方は、本記事の手順を参考にしてみてください。