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GoogleパスワードでWindows 10にログインする方法|GCPWの設定手順を徹底解説

Googleは「Credential Provider for Windows(GCPW)」をリリースしました。これにより、Googleアカウントを使ってWindowsにログインできるようになります。対象となるのは、G Suite Enterprise、G Suite Enterprise for Education、またはCloud Identity Premiumライセンスを保有している環境です。この記事では、PCをセットアップして、GoogleのパスワードでWindows 10にログインできるようにする方法を解説します。作業は大きく分けて2つの段階があり、1つ目はPC側の準備、2つ目はPCをGCPWに登録する作業です。なお、既存のWindowsプロファイルにGoogleアカウントを関連付けることも可能ですが、これは任意の設定です。

GCPW利用の前提条件

  • デバイスをWindowsデバイス管理に登録するための、G Suite Enterprise、G Suite Enterprise for Education、またはCloud Identity Premiumライセンス
  • インストール時にレジストリキーを使用すれば、デバイス登録を防止することも可能
  • Windows 10 Professional、Business、またはEnterprise(バージョン1803以降)、および管理者権限を持つユーザーアカウント
  • デバイスにGoogle Chromeブラウザがインストールされていること

GoogleパスワードでWindows 10にログインする方法|GCPWの設定手順を徹底解説

注意したいのは、GCPWはMicrosoftアカウントの代替ツールではないという点です。企業の方針でGoogleアカウントの使用が求められており、デバイスの更新管理、SSO(シングルサインオン)、Googleのセキュリティ機能を活用したい場合に必要となるものです。個人のGmailアカウントでの使用は想定されていません。

GoogleパスワードでWindows 10にログインする手順

Googleアカウント(ドメインアカウントまたはGoogle Workspace)を使ってWindows 10にログインするには、以下の手順に従います。

  1. GCPWの構成
  2. ドメインログイン用のレジストリエントリの設定
  3. 仕事用アカウントの追加
  4. 既存のWindowsアカウントとGoogle仕事用アカウントの関連付け

なお、Google Credential Provider for WindowsにおけるWindowsデバイス管理は任意であり、無効にすることもできます。

1. GCPWインストーラーのダウンロードとインストール

まず、GCPWインストーラーをダウンロードし、管理者権限で実行します。インストール完了後、以下のファイルが指定の場所に存在することを確認してください。

C:\Program Files\Google\CredentialProvider\Gaia.dll
C:\Program Files\Google\CredentialProvider\gcp_setup.exe
C:\Program Files\Google\CredentialProvider\gcp_eventlog_provider.dll

2. レジストリ設定の構成

GoogleパスワードでWindows 10にログインする方法|GCPWの設定手順を徹底解説

GCPWでは、Googleアカウントでのサインインに使用できるドメインを設定できます。通常は1〜2個程度のドメインを登録することになるでしょう。それ以外にも、Windowsデバイス管理への自動登録の防止、デバイス上での複数Googleアカウントの使用、ローカルプロファイルの構成、有効期間などの設定が可能です。

レジストリエディターを開き、次の場所へ移動します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Google

GCPW」フォルダ(キー)を探します。存在しない場合は作成してください。Googleフォルダを右クリックし、「新規 > キー」を選択します。

次に、「GCPW」フォルダを右クリックし、以下の名前で新しい文字列値を作成します。

domains_allowed_to_login

値をダブルクリックして編集し、ログインを許可するドメイン(例:thewindowsclub.com)を入力します。

その他のキーの詳細については、公式ページの情報を参照するのが確実です。設定が完了したら、変更を反映させるためにPCを再起動しましょう。

3. Googleアカウントでサインイン

GoogleパスワードでWindows 10にログインする方法|GCPWの設定手順を徹底解説

PCの再起動後、ユーザーリストの末尾に新しいサインインオプションが表示されます。それをクリックし、Googleアカウントでサインインしてください。サインイン時には、2要素認証(2FA)など、あらかじめ設定されているセキュリティプロトコルがすべて適用されます。この種のアカウントのユーザー名は、通常「ドメイン名_ユーザー名」という形式になります。新しいアカウントのため、Windowsの初期設定に少し時間がかかりますが、完了するとユーザーアカウントが他のアカウントと並んで一覧に表示されます。

ただし、ログインのたびにGoogleのユーザー名とパスワードを入力しなければならない場合があります。その対策として、アカウントにPINを設定し、有効期間を5日にしておくとよいでしょう。そうすれば、次回から仕事用アカウントでPCにログインする際に、Googleアカウントの認証情報を再入力する必要がなくなります。また、インターネット接続が失われた場合でも、ユーザーはWindowsアカウントでサインインできます。

4. 既存プロファイルとGoogleログインを関連付ける方法

GoogleパスワードでWindows 10にログインする方法|GCPWの設定手順を徹底解説

この設定はやや複雑で、仕事用アカウントと個人用アカウントを分けたくない場合にのみ行うべきものです。手順としては、WindowsユーザーのSID(セキュリティ識別子)を特定し、それをGoogleアカウントに関連付けます。必ずテストユーザーで動作を確認してから本番環境に適用することをおすすめします。また、Active Directoryにユーザープロファイルが必要です。以降の手順は管理者ユーザーが実行してください。

まず、ユーザーアカウントのSIDを調べて、どこかにメモしておきます。

次の場所へ移動します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Google

GCPW」フォルダを右クリックし、「新規 > キー」をクリックします。

キー名として、ユーザーのWindowsアカウントのSID(セキュリティ識別子)を指定します。

SIDキーを右クリックし、「新規 > 文字列値」をクリックします。

値の名前を「email」にします。

その値を右クリックし、ユーザーのローカルWindowsアカウントに関連付ける仕事用アカウントを「値のデータ」として入力します。

メールアドレスはフル形式(例:[email protected])で入力してください。

注意:GoogleのドキュメントではGCPWフォルダ直下に作成するよう案内されていますが、正しくは「GCPW > Users」フォルダ配下に作成すべきです。

設定後、そのアカウントでサインインしようとすると、Googleアカウントの認証が求められます。認証により、SIDを使ってユーザーのGoogleアカウントとWindowsプロファイルが関連付けられます。SIDが一致しない場合は、GCPWがユーザーのGoogle認証情報を使ってデバイス上に新しいWindowsプロファイルを作成し、そこにGoogleアカウントを関連付けます。

デバイスをWindowsデバイス管理に登録すると、デバイス上の多くの機能がGCPW経由で制御されることになります。これを解除または無効化したい場合は、次のレジストリキーを変更してください。

enable_dm_enrollment

場所:

HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Google\GCPW

値を「0」に変更します。

この記事が皆さんの参考になれば幸いです。

G Suiteに属するアカウントをお使いであれば、そのアカウントをWindowsアカウントと関連付けることで、仕事用アカウントとしてログインに使用できます。

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