Windows 10で「hid.dllが見つかりません」エラーが出たときの対処法
hid.dll(Hid User Library)は、Microsoftのダイナミックリンクライブラリ(DLL)ファイルの一つで、システムファイルやドライバー機能の動作に不可欠な役割を担っています。また、各種アプリケーションやプロセスとも関連しているため、このファイルに問題が発生した場合は、早めに恒久的な対処を行うことが重要です。
「hid.dllが見つからない」エラーとは?
hid.dll関連のエラーには、以下のようなメッセージが表示されることがあります。
「hid.dllファイルがコンピューターに存在しないため、プログラムを開始できません」
hid.dllエラーの原因はさまざまです。マルウェア(悪意のあるソフトウェア)の感染、レジストリの問題、hid.dllファイルの紛失、あるいは特定のアプリケーション自体の不具合などが考えられます。原因が複数あり切り分けが難しいため、トラブルシューティングは少し手間がかかります。

hid.dllをダウンロードする際の注意点
DLLファイルが見つからない場合の修正方法を検索すると、「無料」や「有料」でDLLファイルのダウンロードを提供する多数のサイトがヒットします。これらのサイトは「ファイルは安全で正規品だ」と謳っていますが、そのようなファイルをダウンロードすることは、マルウェアをシステムに持ち込む近道になりかねません。
DLLファイルが必要な場合は、必ずMicrosoftの公式サイトから入手するか、以下の手順でファイルの修復・再構築を行ってください。
hid.dllエラーを解決する4つの方法
- ごみ箱から復元する
- 不具合のあるアプリケーションを再インストールする
- システムファイルチェッカー(SFC)を実行する
- システムの復元を行う
それぞれの手順を詳しく解説します。最後まで読んで、完全なガイドとしてご活用ください。
方法1:ごみ箱から復元する

まずは、複雑な操作の前に最も単純なケースを確認しましょう。hid.dllファイルを誤って削除してしまった可能性があります。デスクトップのごみ箱を開き、該当ファイルを探してください。
ファイルが見つかったら、右クリックして「元に戻す」を選択します。見つからない場合は、次の方法に進みましょう。
方法2:不具合のあるアプリケーションを再インストールする

特定のアプリケーションを起動したときだけhid.dllエラーが表示される場合は、原因はそのプログラム側にあると考えられます。この場合、アプリを再インストールすればエラーを解消できる可能性が高いです。
まず、Windows + Rキーを同時に押して「ファイル名を指定して実行」を開き、appwiz.cplと入力してOKボタンをクリックします。「プログラムと機能」が起動します。
エラーの原因となっているアプリケーションを見つけて右クリックし、コンテキストメニューから「アンインストール」を選択します。画面の指示に従ってアンインストールを完了させたら、パソコンを再起動し、hid.dllエラーがまだ表示されるかどうかを確認してください。
エラーが表示されなくなれば、アンインストールしたアプリが原因だったことが確定します。その後、アプリを再度インストールして、hid.dllファイルが復元されエラーが解消されるか確認してみましょう。
方法3:システムファイルチェッカー(SFC)を実行する

日頃からパソコンのトラブルシューティングをされている方なら、SFCユーティリティをご存じかもしれません。システムファイルチェッカーは、システム全体をスキャンするだけでなく、破損したリソースの修復も試みてくれる便利なツールです。
まず、コマンドプロンプトでSFCを実行します。Windowsキーを押して「コマンドプロンプト」と検索し、右クリックから管理者として実行を選択します。コマンドプロンプトのウィンドウに以下のコマンドを入力し、Enterキーを押してください。
sfc /scannow
これによりシステムファイルチェッカーが起動し、スキャンが開始されます。数分後に以下のようなメッセージが返ってきます。
Windows リソース保護は、破損したファイルを検出し、それらを正常に修復しました。
SFCユーティリティがhid.dllファイルを検出して修復してくれた可能性があるため、これは良い知らせです。
ただし、スキャンしても問題が修復されない場合は諦めないでください。使用中のシステムファイル内の問題は、通常のSFCでは修復できないことがあります。
そこで、Windows回復環境(WinRE)でもSFCユーティリティを実行し、システムファイルの整合性エラーを検出・修復します。手順は以下の通りです。
Windowsキー + Iを同時に押して設定を開き、「更新とセキュリティ」をクリックします。
左側のペインから「回復」を選択し、「高度なスタートアップ」の下にある「今すぐ再起動する」ボタンをクリックします。

パソコンが再起動し、詳細ブート画面が表示されます。「トラブルシューティング」をクリックし、「詳細オプション」>「コマンドプロンプト」へ進みます。このウィンドウで以下のコマンドを入力し、Enterキーを押してください。
sfc /scannow /offbootdir=C:\ /offwindir=C:\Windows
注意:上記のコマンドでCはWindowsがインストールされているドライブを指します。環境に応じて適宜置き換えてください。
SFCユーティリティの実行が完了するまで数分待ちます。正常に完了したら、コマンドプロンプトを終了してパソコンを再起動しましょう。
方法4:システムの復元を行う
Windowsのシステムの復元機能は、システムに変更が加えられたタイミングで、パソコンの状態のスナップショット(復元ポイント)を作成します。hid.dllの問題が発生する前の復元ポイントが残っていれば、その時点までシステムを巻き戻すことで問題を解決できる可能性が高いです。
システムの復元を使用するには、事前にシステム保護機能が有効になっている必要があります。有効にしていた場合は、スタートメニューで「復元ポイントの作成」と検索してEnterキーを押します。「システム保護」タブを開き、「システムの復元」ボタンをクリックして、画面の指示に従ってください。
本記事が、hid.dllエラーの解決にお役に立てば幸いです。
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