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Windows 11でSMB圧縮を活用してネットワーク転送速度を向上させる方法

SMB(Server Message Block)は、ネットワーク上でファイルを転送するために使用されるプロトコルです。その機能の一つである「SMB圧縮」は、ファイルサイズを圧縮することで、大容量ファイルの転送をさらに高速化します。SMB圧縮の最大のメリットは、サーバー間やクライアントPCへのファイル移動時に、サードパーティ製の圧縮・解凍ソフトウェアが一切不要になる点です。

SMB圧縮でネットワーク速度を向上させる方法

以下は、IT管理者がWindows 11のクライアントまたはサーバー側で変更できるレジストリ値の一覧です。これらを適切に調整することで、転送プロセスを高速化できます。

1. アグレッシブな圧縮(Aggressive Compression)

クライアントPCでレジストリエディターを開き、次のパスに移動します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Services\LanManWorkstation\parameters

右クリックして新しいREG_DWORD値を作成し、名前を CompressibilitySamplingSize にします。

10進数で 4294967295 を設定します。

同様に、新しいREG_DWORD値として CompressibleThreshold を作成します。

値を 0 に設定します。

レジストリエディターを閉じて完了です。この設定は即座に有効になり、再起動は不要です。

2. Smb2CreditsMin と Smb2CreditsMax

HKLM\System\CurrentControlSet\Services\LanmanServer\Parameters\Smb2CreditsMin
HKLM\System\CurrentControlSet\Services\LanmanServer\Parameters\Smb2CreditsMax

これらのパラメーターの最小値と最大値を変更することで、指定した範囲内でクライアントの動作を制御できます。値を増やすことでスループットが向上し、結果的にファイルコピーの速度アップにつながります。

3. AdditionalCriticalWorkerThreads

HKLM\System\CurrentControlSet\Control\Session Manager\Executive\AdditionalCriticalWorkerThreads

この値を増やすと追加のワーカースレッドを確保でき、ストレージサブシステムでより多くのI/Oをキューイングできるようになります。これによりI/Oデバイスのパフォーマンスが向上します。独自の制御ロジックを備えたハイエンドなストレージハードウェアを使用している場合は、効果がさらに高まります。

4. MaxThreadsPerQueue

HKLM\System\CurrentControlSet\Services\LanmanServer\Parameters\MaxThreadsPerQueue

同時リクエストなど大量のリクエストが発生する環境では、このキューの値を増やすことでスケール性が向上します。パフォーマンスと応答時間が改善され、同じ時間内により多くの処理を完了できるようになります。

5. AsynchronousCredits

HKLM\System\CurrentControlSet\Services\LanmanServer\Parameters\AsynchronousCredits

このキーは、1つの接続で許容される同時非同期SMBコマンドの数を増やします。大量のコマンド実行が必要なファイル転送シナリオでは、この値を引き上げることでパフォーマンスが向上します。

SMB圧縮の詳細については、Microsoftの公式ドキュメントをご参照ください。

SMBパフォーマンスカウンターとは?

最適化後に期待どおりの速度が得られているかを確認するには、以下のパフォーマンスカウンターを活用できます。「Client Shares(クライアント共有)」「Server Shares(サーバー共有)」「Server Sessions(サーバーセッション)」「Direct Connections(直接接続)」などが含まれます。

SMB圧縮が重要な理由

追加ツールが不要になるだけでなく、SMB圧縮はネットワーク帯域幅と処理時間を削減し、CPU使用のコストも抑えます。全体として時間と労力を大幅に節約できる、非常にコスト効率の高い仕組みといえます。

Microsoftによると、この機能は1GbpsのイーサネットやWi-Fiネットワーク、あるいは混雑していない100Gbpsイーサネットネットワークにおいて最も効果を発揮するとされています。

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