Windows 10の標準キーボードショートカットを変更する方法【AutoHotkey活用ガイド】
Windows 10で独自のキーボードショートカットを作成するのは、それほど難しいことではありません。ショートカットを登録したいプログラムの実行ファイルを右クリックして「プロパティ」を開き、コマンドを入力するだけで完了します。
しかし、Windows 10が最初から割り当てている標準のキーボードショートカットを変更したい場合はどうでしょうか。たとえば、タスクマネージャーを開くCtrl + Shift + Escをもっと押しやすい組み合わせに変えたり、Ctrl + Sで別の検索ツールを使えるようにしたりしたい場面は少なくありません。そんなときに役立つのが「AutoHotkey」というフリーツールです。
この記事では、AutoHotkeyを使ってWindows 10のキーボードショートカットを思いどおりに変更する方法を、初心者にもわかりやすく解説します。
AutoHotkeyとは?
まず残念なお知らせから。Windowsには、標準のキーボードショートカットを変更するネイティブ機能が用意されていません。長年にわたりMicrosoftがこのシンプルな柔このシンプルな柔軟性を提供しないのは、ユーザーが標準ショートカットをMicrosoft以外のアプリの起動に使うことを懸念しているからだと考えられます。実際、そうしたいユーザーは多いはずです。
そのため、置き換えたいショートカットキーごとにスクリプトを作成する必要があります。といっても心配はいりません。「AutoHotkey」という優れたツールのおかげで、この作業は驚くほど簡単です。AutoHotkeyは多用途に使えるスクリプト作成ツールですが、今回はWindowsの標準ショートカット変更に絞って紹介します。
まずは、公式サイトからAutoHotkeyをダウンロードしてインストールしましょう。
次に、ショートカット変更に必要なAutoHotkeyの基本構文を確認しておきます。ほとんどのWindowsショートカットは下表のキーの組み合わせで構成されているため、これだけで十分に始められます。
| AutoHotkey構文 | 表されるキー / 動作 |
|---|---|
| ^ | Ctrlキー |
| ! | Altキー |
| + | Shiftキー |
| # | Winキー |
| Up, Down, Left, Right | 矢印キー(方向) |
| run, | ホットキーでファイル・フォルダ・プログラムを開く |
| send, | ホットキーを指定したキー操作に転送する |
英数字を入力したい場合は、その文字をそのまま記述します。EscやDelなどの特殊キーも、スクリプトに直接入力可能です。主要なAutoHotkey構文の一覧は、公式ドキュメントで確認すると便利です。
標準のWindowsショートカットを変更する
インストールが完了したら、デスクトップの空いている場所を右クリックし、「新規作成 → AutoHotkey Script」を選択して、わかりやすい名前を付けます。ここでは、タスクマネージャーを開くためのより快適なショートカット(標準はCtrl + Shift + Esc)を作成するので、「Task Manager」と名付けます。
続けて、作成したスクリプトを右クリックして「Edit Script」を選びます。先ほどの構文に基づくと、入力すべき内容は以下の通りです。
^+x::Send ^+{Esc}
記述ルールはシンプルです。まず使いたい新しいショートカットを入力し、続けて::Send、半角スペース、そして置き換えたい元のショートカットを書きます。Escキーは通常のキーではなくコマンド扱いのため、特別な波括弧 {} で囲む点に注意してください。
また、ショートカット置き換え用のスクリプトには、2行目として#NoTrayIconを追加することをおすすめします。これによりAutoHotkeyのトレイアイコンが表示されなくなり、処理全体がバックグラウンドで静かに動作します。
スクリプトが完成したら、保存して閉じ、ファイルをダブルクリックして実行します。あとは実際にキーボードショートカットを押して、意図したとおりに動作するか確認してみてください。
特定プログラムのショートカットを変更する
次に、Windows検索の標準ショートカットWin + Sを、高速検索ツールとして人気の「Everything」に振り向ける例を紹介します。スクリプトには以下のコマンドを入力します。
#s::run, "C:\Program Files\Everything\Everything.exe"
::は、ホットキーと実行したいアクションを区切る記号です。この記号より前が入力するホットキー(ここではWin + S)、run,以降がEverythingアプリを起動するコマンドになります。
ショートカットをWindows起動時に自動実行する
せっかく作ったカスタムショートカットは、PCの起動直後から使えるようにしておきましょう。方法は簡単で、エクスプローラーでシステムのスタートアップフォルダ(C:\ProgramData\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\StartUp)に.ahkスクリプトファイルを移動するだけです。他のショートカット置き換えスクリプトも同様に移動しておけば、電源を入れた瞬間からすべてのカスタムショートカットが有効になります。
多少の手間はかかりますが、これでWindowsの標準キーボードショートカットを確実に変更できます。さらに嬉しい副産物として、AutoHotkeyの基礎も身についたはずです。AutoHotkeyは、ここで紹介したものよりはるかに複雑な自動化スクリプトも実行できる、非常に強力で便利なツールです。
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