Googsystrayレビュー:Googleアプリの通知をシステムトレイから一括管理
名前のインパクトは今ひとつですが、Googsystrayは非常に便利なユーティリティです。Gmail、カレンダー、そして特にGoogle Voiceなど、複数のGoogleサービスを日常的に使っている方なら、その価値を実感できるでしょう。単に未読件数を表示するだけの類似ツールとは異なり、GoogsystrayはGoogleサービスと緊密に連携しており、システムトレイから直接Voice経由で電話をかけたり、SMSを送信したりすることが可能です。LinuxとWindowsのほとんどの環境で動作し、ブラウザのタブを何枚も開いておく手間を大幅に省けます。
注:この記事ではLinux版を中心に解説します。インストール手順以降の使い方は、Windows版でも基本的に同じです。
Linuxへのインストール
ソフトウェアはtarball形式で配布されており、コマンドラインからの簡単な操作でインストールできます。
# ファイル名やディレクトリ名はバージョンによって異なります
tar -zxvf googsystray-(version).tar.gz
cd googsystray-(version)
sudo python setup.py install
エラーが表示されずにプロンプトへ戻れば、インストールは成功です。続けて以下のコマンドを実行すれば起動します。
googsystray
初期設定
起動直後のGoogsystrayは、まだアカウント情報を持ち合わせていません。動作には少なくとも1つのアカウントが必要なので、「General(一般)」タブの右上にある「Add(追加)」ボタンをクリックして登録しましょう。

監視したいGoogleサービスにチェックを入れます。以降は、Google Voice、Gmail、カレンダー、Reader、Docsのそれぞれについて個別のオプションを細かく設定できます。
※なお、Google Readerは2013年にサービスを終了しているため、現在実際に利用できるのはGmail、カレンダー、Docs、Voiceなどのサービスとなります。
使いたいサービスを選び、好みに合わせて設定を済ませたら、「Popup Window(ポップアップウィンドウ)」セクションも忘れずに確認しておきましょう。Voiceで通話やSMSを行う際など、ポップアップが必要な機能を使用するときに表示される画面の設定です。
設定を保存すると、問題がなければ選択したサービスのアイコンがパネルに表示されます。

注目の機能
パネルにメールの未読数を表示できるツールは数多く存在します。もしそれだけの機能しかなければ、わざわざ紹介する価値はないでしょう。Googsystrayが本当に輝くのは、Google Voiceとの統合部分です。Voiceアイコンを右クリックするとメニューが開き、新規通話の発信をはじめとする便利なVoice機能に即座にアクセスできます。

Voiceのホームページから発信する場合と同様に、アプレットが指定した番号へダイヤルし、選択した電話機を鳴らします。同じメニューから、SMSメッセージ送信用のオプションを呼び出すことも可能です。

この2つの機能だけでも、多くのユーザーにとってインストールする十分な価値があると言えるでしょう。
注意点
テスト中、筆者はアプリケーション全体がクラッシュするバグに何度か遭遇しました。短時間でVoiceの通話を開始・停止するなど、素早く操作を繰り返したときに発生しやすい傾向があるようです。Sourceforgeのダウンロードページによると最終リリースから数ヶ月が経過しているため、こうした問題は今後のアップデートで修正される可能性があります。
些細なことながら、グラフィック面の課題もありました。通知バッジの数字の見た目がやや粗く、特に大きなサイズでは目立ちます。これはマルチプラットフォーム対応のために、特定のグラフィックスライブラリに依存できない設計になっていることが原因かもしれません。ポップアップウィンドウがシステム設定のカラーテーマを引き継げばより自然なのですが、これもプラットフォーム非依存という方針上、実装が難しいのかもしれません。
まとめ
洗練度にはまだ改善の余地があるものの、現状でも十分に実用的なツールです。筆者の使用しているOS・デスクトップ環境との相性は決して完璧とは言えませんが、自宅のどのPCでも同じように動作させられる点は大きな安心材料です。コミュニケーションをGoogleサービスに強く依存している方にとって、Googsystrayは間違いなく有力な選択肢となるでしょう。
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