ハイブリッド ワークの未来へ向けたマイクロソフトの戦略――Windows 11、セキュリティ強化、Endpoint Managerの進化
ハイブリッドワークはもはや「新常識」
マイクロソフトは、数週間前に発表した2022年版Work Trend Indexに続く形で、「Future of Hybrid Work(ハイブリッド ワークの未来)」イベントを開催しました。オフィスへの出社と在宅勤務や移動中の作業を柔軟に組み合わせるハイブリッドな働き方は、以前から少しずつ広がりを見せていましたが、パンデミックはその普及を一気に加速させました。
マイクロソフトの調査によると、従業員の約73%が柔軟な働き方やリモートワークの選択肢を求めており、しかもそれを恒久的な選択肢として望んでいます。この事実からも、ハイブリッドワーク環境は一時的な流行にとどまらず、今後も定着し続けることが明らかです。
Windows 365とWindows 11の新機能をアピール
イベントでは、クラウドベースのWindows「Windows 365」と、よりシンプルになったログインおよび利用方法が紹介されました。また、Windows 11についても、すでにWindows Insider向けに公開済みの機能に加え、今後提供予定の新機能が多数取り上げられています。
- スタートメニューのアプリフォルダー機能
- 音声を自動で字幕表示するライブキャプション
- 集中モード(Focus)の改善
- タッチ操作に対応したスナップレイアウト
- エクスプローラーのタブ機能の正式サポート
セキュリティ強化をさらに徹底
マイクロソフトは、Windows 11で高められたセキュリティ要件をさらに推し進める姿勢を示しています。今後登場する予定の主なセキュリティ強化要素は以下の通りです。
- Microsoft Plutonセキュリティプロセッサーの搭載
- より幅広いデバイスでのHVCI(仮想化ベースのコード整合性)既定有効化
- Smart App Control(スマート アプリ コントロール)
- Windows 11 EnterpriseにおけるCredential Guardの既定有効化
- Personal Data Encryption(個人データ暗号化)
- Config Lock
Microsoft Endpoint Managerの改善計画
さらに、ハイブリッドワーク環境における組織管理を容易にするべく、クラウドベースの新しいMicrosoft 365プランと合わせて、Microsoft Endpoint Managerの改善計画も発表されました。この計画には、すでに利用可能となっている「リモートヘルプ(Remote Help)」や、デジタルエンドポイント体験を最適化する新たな仕組みが含まれています。
企業向け販売に本格的に舵を切るWindows 11
なお、長らく待ち望まれている「Microsoft Loop」アプリや「One Outlook」に関する新発表は、今回のイベントでは行われませんでした。
今回のイベントから読み取れるのは、マイクロソフトがWindows 11の企業向け販売に向けて次の段階へ踏み出したという点です。セキュリティの強化、自宅でもオフィスでも同等に働けるハイブリッドワークへの注力、そしてWindows 10との差別化を印象づける機能の訴求――これら三つの柱を軸に、Windows 11の価値を企業市場へ向けて積極的に発信していく方針です。
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