Windowsの「WDAGUtilityAccount」とは?正体と安全な対処法を徹底解説
ユーザーアカウントの一覧を確認していたら、見慣れない「WDAGUtilityAccount」というアカウントを見つけて不安になったことはありませんか?ご安心ください。このアカウントはウイルスではなく、システムが不正アクセスを受けたサインでもありません。Windows 11/10のPro、Enterprise、Educationエディションに標準で搭載されている、正規の組み込みアカウントです。
では、このアカウントは具体的にどのような役割を持ち、削除しても問題ないのでしょうか?本記事では、WDAGUtilityAccountの正体と適切な扱い方について詳しく解説します。

WDAGUtilityAccountとは何か
WDAGUtilityAccountは、Windowsに標準搭載されている組み込みのユーザーアカウントです。「Windows Defender Application Guard(WDAG)」の一部として存在しており、Windows 10 バージョン1709以降に含まれています。通常、Application Guardはデフォルトで無効になっています。コマンドプロンプトを開いて「net user」コマンドを実行すると、このアカウントの存在を確認できます。

また、WindowsのPro版をお使いの場合は、「コンピューターの管理」ツールからもこのアカウントにアクセスできます。手順は以下の通りです。
- Windowsの検索ボックスに「コンピューターの管理」と入力し、検索結果の一番上にあるアプリをクリックします。
- 左側のペインで「システム ツール」>「ローカル ユーザーとグループ」を展開し、「ユーザー」フォルダーをクリックします。ここにWDAGUtilityAccountが表示されます。

前述の通り、このユーザーアカウントはWindows Defender Application Guardによって使用されます。この機能はMicrosoft EdgeやMicrosoft 365(旧Office 365)の一部として提供されており、分離されたブラウジングセッションを実現します。つまり、デスクトップ環境から完全に切り離された状態でブラウザセッションを開けるのです。そのセッション中にマルウェアに遭遇しても、システムの他の部分へ被害が及ぶことはありません。
Application Guardは、アクセスしたWebサイトを仮想化されたサンドボックス上で開きます。WDAGUtilityAccountは、その仮想化コンテナ専用のユーザーアカウントとして機能しており、Windows 11/10システム全体のセキュリティにとって欠かせない存在なのです。
WDAGUtilityAccountの削除や設定変更は安全?
このアカウントはシステムによって管理されているため、実際には削除できません。仮に削除できたとしても、削除すべきではありません。特定のセキュリティ脅威からユーザーを守るための重要なセキュリティ要素だからです。ファイルを削除する際などに、このアカウントが管理者権限を求めてくることがありますが、パソコンに悪影響を及ぼすことは一切ありません。
とはいえ、必要に応じて一部の設定を確認・変更することは可能です。
「コンピューターの管理」を開き、WDAGUtilityAccountをダブルクリックすると、各種設定を含むウィンドウが表示されます。

特別な理由がない限り、デフォルト設定はそのままにしておくことをおすすめします。万が一アカウントが無効化されている場合は、「アカウントを無効化」のチェックを外して有効な状態に戻してください。
アカウント名を変更することも技術的には可能ですが、おすすめしません。名前を変更すると、Windows Defender Application Guardが正常に動作しなくなったり、一部のセキュリティ機能が正しく機能しなくなったりする恐れがあります。
まとめると、WDAGUtilityAccountは無害なシステム管理アカウントであり、そのまま放置しておくのが最善の対応です。パソコンの動作に悪影響を与えることはありません。
Application Guardを有効にする方法
先述の通り、Application Guardは通常デフォルトで無効になっています。以下の手順で、Windows 11/10 Proで有効化できます。Enterpriseなど、WDAGに対応している他のエディションでも同じ手順が使えます。
- 「コントロール パネル」>「プログラム」>「プログラムと機能」を開き、「Windows の機能の有効化または無効化」をクリックします。
- 機能の一覧をスクロールして「Microsoft Defender Application Guard」を見つけ、チェックボックスにチェックを入れます。
- 「OK」をクリックし、変更を適用するためにパソコンを再起動します。


この機能が一覧に見つからない場合、またはグレーアウトして選択できない場合は、お使いのパソコンがApplication Guardに非対応か、Windows 11/10 ProやEnterpriseなど対応エディションを使用していない可能性があります。Homeエディションをお使いの場合は、上位エディションへのアップグレードが必要です。
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