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Windowsのストレージスペースとは?複数ドライブを統合してデータを守る方法

PCには、永遠に保管したい大切なファイルや絶対に失えないデータがたくさん保存されています。しかし、時間が経つにつれてファイルは増え続け、容量を確保するために大容量ドライブや複数のドライブを追加する必要が出てきます。複数のドライブにまたがってファイルを管理するのは意外と面倒ですが、幸いWindowsには「ストレージスペース」という便利なソリューションが用意されています。

ストレージスペースを使えば、複数のドライブに散らばったファイルを効率的にまとめられるだけでなく、データの耐障害性(レジリエンシー)を高めることも可能です。この記事では、この便利なWindows機能について知っておくべきポイントを詳しく解説します。

Windowsのストレージスペースとは?

ストレージスペースとは、複数のドライブを「プール」と呼ばれる単一の統合領域にまとめる機能です。プール化すると、利用可能な容量から仮想ドライブを作成できます。この仮想ドライブこそが実際のストレージスペースであり、ここにデータを保存することになります。

ストレージスペースを作成する大きなメリットの一つは、すべてのドライブを1つのボリュームとして扱えることです。DドライブやEドライブが別々に存在する代わりに、それらをすべてFドライブという1つのドライブ文字の下にまとめられます。そうすれば、「あの重要なファイルをどのドライブに入れたっけ?」と悩む必要がなくなり、探す場所は一箇所だけになります。

そして、ストレージスペースを作成する最大の理由とも言えるのが、データの耐障害性です。データが耐障害性を持つということは、完全に失われてしまう可能性のある状況からでも復元できることを意味します。通常、ストレージスペースはデータのコピーを追加で作成し、複数のドライブに分散して保存します。そのため、1台のドライブが故障してもデータを守ることができます。

これは、クラウドストレージに頼らずにローカルバックアップを構築する方法の一つでもあります。

ストレージスペースの回復性(レジリエンシー)の種類

ストレージスペースの回復性には、以下の4種類から選択できます。

  • シンプル(Simple):回復性がないオプションです。ファイルはドライブに1部のみ保存されます。作成に必要なドライブは1台だけですが、ドライブが故障した場合にデータを保護する手段はありません。
  • 双方向ミラー(Two-way mirror):ストレージスペースに置かれたすべてのファイルの追加コピーを作成します。最低2台のハードドライブが必要です。1台が故障しても、プールに別のドライブを追加すれば、Windowsが再度データのコピーを作成してくれます。
  • 3方向ミラー(Three-way mirror):コピーにもさらにコピーが作成される構成です。ストレージスペース内の1〜2台のドライブが故障しても、残りのコピーを使って失われたデータを復元できます。このセットアップには最低5台のドライブが必要です。
  • パリティ(Parity):データを複数のドライブに分散して保存し、パリティ情報も併せて保持します。1台のドライブが故障した場合、Windowsはこの情報を利用して失われたデータを再構築します。最低3台のドライブが必要です。

ストレージスペースの作成方法

内蔵・外付けのHDDやSSDを組み合わせてストレージスペースを作成できます。まず、タスクバーの検索ボックスに「storage space(ストレージスペース)」と入力します。次に「ストレージスペースの管理」をクリックし、「新しいプールと記憶域スペースの作成」を選択します。

PCに接続されているドライブの中からプールに含めたいものを選択し、「プールの作成」をクリックします。この操作により、選択した各ドライブはフォーマットされるため、残しておきたいファイルがある場合は、必ず事前にバックアップを取ってください。

また、作成中にエラーが発生しないよう、どのプログラムもドライブにアクセスしていないことを確認しましょう。作業を始める前に、あらかじめ適切なファイルシステム(NTFS)でフォーマットしておくのも有効な対策です。

続いて、ストレージスペースに名前を付け、ドライブ文字と回復性の種類を選択し、サイズを入力します。「ストレージスペースの作成」をクリックすると設定は完了です。

その後、「PC」「デバイスとドライブ」を確認すると、ストレージスペースがドライブとして表示され、割り当てた名前とドライブ文字が付いているはずです。

ストレージスペースへのドライブの追加

大容量ファイルをPCにたくさん保存する人なら、ストレージ容量がすぐに足りなくなることがあります。ストレージスペースの優れた特徴は、プールに物理ドライブを簡単に追加して容量を拡張できる点です。

まず「ストレージスペースの管理」ウィンドウを開き、「設定の変更」をクリックして、アプリによるデバイスへの変更を許可します。次に「ドライブの追加」をクリックします。

次のウィンドウでは、「ドライブの使用状況を最適化する」オプションがデフォルトでチェックされています。Windowsがすべてのドライブにファイルを分散させ、利用可能な領域を効率的に使うようにしたい場合は、そのままにしておきましょう。ただし、この設定はPCの動作を遅くする可能性がある点に注意してください。

「ドライブの追加」をクリックすれば、処理は完了です。

ストレージスペースからのドライブの削除

物理ドライブを別の用途に使いたくなった場合は、プールから取り外すことができます。「ストレージスペースの管理」ウィンドウの「物理ドライブ」セクションにある「削除の準備」をクリックしてください。

Windowsがドライブの削除準備を自動的に進めます。プロセスが完了したら「削除」をクリックします。

次のウィンドウで「ドライブの削除」をクリックすれば、そのドライブはストレージスペースから表示されなくなります。

これでストレージスペースを作成する準備が整いました

複数のドライブをPCに接続しているなら、ストレージスペースを活用することでそれらを効果的に統合できます。ストレージ容量を最大限に活用できるだけでなく、単一ドライブの障害はもちろん、複数ドライブの障害からもデータを保護できます。

ご覧のとおり、ストレージスペースの作成やドライブの追加・削除は決して難しい作業ではありません。この便利なWindows機能を使えば、理想のマルチドライブ環境を構築できます。まずは本記事を参考に、ストレージスペースの全体像をつかんでみてください。

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