Windows 10でネットワーク設定をリセットする方法|インターネットにつながらないときの対処法を徹底解説
Windows 10でネットワーク設定をリセットするのは、普段あまりおすすめできる操作ではありません。リセットを実行すると、それまでに行った設定変更がすべて消去されてしまうためです。しかし、インターネットにつながらない、通信が不安定といったネットワーク接続のトラブルに直面した場合、問題を解決するための最終手段として、ネットワークデバイスを初期状態に戻す必要があることもあります。
ネットワークのリセットには、Windowsの設定メニューに組み込まれた「ネットワークリセット」機能を利用できます。この機能では、ネットワークアダプターだけでなく、TCP/IPスタックなどネットワーク接続に不可欠なコンポーネントもまとめて初期化されます。さらに、Windows PowerShellを使えば、より細かくネットワーク設定を変更・リセットすることも可能です。

トラブルシューティングツールでネットワークの問題を診断する
Wi-Fiや有線イーサネットの設定をリセットする前に、まずはWindows標準のトラブルシューティングツールを試してみてください。よくあるネットワークの不具合なら、リセットという大掛かりな操作をしなくても解決できる可能性があります。
たとえば「DNSサーバーにアクセスできずWebサイトが開けない」といった問題は頻繁に発生します。トラブルシューティングツールはこうした問題を自動的に検出し、可能な場合は自動修復を行い、自動で直せない場合には対処手順を案内してくれます。
- トラブルシューティングツールを利用するには、まず設定メニューを開きます。タスクバー左端のスタートボタンを右クリックし、「設定」を選択しましょう。

- 「Windowsの設定」画面が開いたら、「更新とセキュリティ」>「トラブルシューティング」の順にクリックします。

- ネットワーク関連のトラブルシューティングツールは複数用意されています。インターネット接続そのものに問題がある場合は「インターネット接続」を、他のローカルデバイスに接続できない場合は「受信接続」を、Wi-Fiやイーサネットアダプター全般を診断したい場合は「ネットワークアダプター」を選択してください。

- 該当する項目を選んだら「トラブルシューティングツールの実行」をクリックします。診断ツールが起動し、アダプターやアクティブな接続のチェックが始まります。

- 「トラブルシューティング」ウィンドウで、Windowsがデバイスとネットワーク構成のスキャンを開始します。「ネットワークアダプター」を選択した場合は、診断対象のアダプターを個別に選ぶか、「すべてのネットワークアダプター」を選んで一括チェックすることもできます。選択後、「次へ」をクリックして進みます。

- 診断には少し時間がかかります。Windowsがアダプター、接続状況、ネットワーク構成のテストを完了するまで待ちましょう。問題が検出された場合は、最後に結果が表示され、自動的に修復されるか、修正方法が提示されます。自動修復が可能な場合は「管理者としてこれらの修復を適用する」を選択してください。

- 問題が見つからなかった場合は、診断の最後に「問題を解決できませんでした」と表示されます。「詳細情報の表示」ボタンを押せば完全なテストレポートを確認でき、自分で原因を特定する際の参考になります。確認後は「閉じる」でツールを終了しましょう。

トラブルシューティングツールはネットワークデバイスの一般的な問題を修復できますが、設定の競合や切断された接続まで万能に直せるわけではありません。改善しない場合は、次に紹介する手順でWindows 10のネットワーク設定をリセットしましょう。
設定アプリからネットワーク設定をリセットする
トラブルシューティングツールと同様に、MicrosoftはWindowsの設定メニューの中に、ネットワーク設定を自分でリセットできる専用ツールを用意しています。これを実行すると、ネットワークアダプターと、PCが他のデバイスと通信するために不可欠なTCP/IPスタックなどのプロトコル設定が初期化されます。
ネットワーク構成に独自の変更を加えていた場合は、リセット後に再度設定し直す必要があります。ただしその前に、そもそものトラブルの原因がその変更自体にある可能性も考慮しておきましょう。たとえば、IPアドレスの重複による競合などが典型例です。
- Windows 10でネットワーク設定をリセットするには、スタートボタンを右クリックして「設定」を選択します。

- 「Windowsの設定」画面で、「ネットワークとインターネット」>「状態」の順にクリックします。

- 「状態」画面を下へスクロールし、「ネットワークリセット」をクリックします。

- 「ネットワークリセット」画面に処理内容の説明が表示されます。Windowsがデバイスとネットワーク構成をリセットすることが記載されていますので、内容を確認して「今すぐリセット」をクリックします。

- 確認のポップアップが表示されたら、「はい」をクリックしてリセットを実行します。

ここからWindowsがネットワークデバイスと構成のリセットを開始します。処理が完了すると、すべてのアダプターが確実に初期化されるよう、PCが自動的に再起動します。再起動後は、必要に応じてWi-Fiパスワードの再入力やVPN設定のやり直しを行ってください。
PowerShellで高度なネットワークコマンドを実行する
設定アプリからのフルリセットを実行すれば、アダプターと接続は既定の構成に戻ります。さらに細かく調整したい場合や、構成の一部だけをリセットしたい場合は、Windows PowerShellが便利です。
- 管理者権限でPowerShellを起動するには、スタートボタンを右クリックし、「Windows PowerShell(管理者)」を選択します。

PowerShellウィンドウでは、ネットワークデバイスや設定の修復・リセットに使えるコマンドがいくつか用意されています。主なコマンドは以下の通りです。
- Clear-DnsClientCache ― 現在のDNSキャッシュをクリアします。
- Get-NetAdapter ― PCに搭載されたネットワークアダプターの一覧を表示します。
- Disable-NetAdapter -Name "アダプター名" ― 指定した名前のネットワークアダプターを無効化します("アダプター名"はGet-NetAdapterで確認した名前に置き換えてください)。
- Enable-NetAdapter -Name "アダプター名" ― ネットワークアダプターを有効化します。Disable-NetAdapterで無効化したデバイスを再び動作させたい場合にも使えます。
- ipconfig /release ― 現在割り当てられているIPアドレスを解放します。
- ipconfig /renew ― 解放したIPアドレスを再取得します。
- netsh winsock reset ― Winsockカタログをリセットします(WinsockはWindows上のアプリやサービスがネットワーク通信を行うための仕組みです)。
- netsh int ip reset ― TCP/IPスタックをリセットします(Windowsのネットワーク機能の中核となるコンポーネントです)。
- netcfg -d ― すべてのネットワークデバイスと、その接続・構成情報を削除します。設定アプリからのリセットと同様の最終手段であり、実行後はPCの再起動が必要です。
コマンドを実行するには、PowerShellウィンドウに入力してEnterキーを押すだけです。これにより、アダプターの無効化やDNSキャッシュのクリアなど、指定した操作が実行されます。

通常はnetcfg -dの実行時にのみ再起動が必要ですが、複数のコマンドを連続して実行した後にもPCを再起動しておくと、変更が確実に反映されます。
Windows 10のネットワークを適切に管理しよう
多くの場合、ネットワークのトラブルは設定メニューのネットワークリセット機能で解決できます。まずはWindowsトラブルシューティングツールを試し、それでも改善しない場合にリセットを検討するのが良い流れです。なお、新しいネットワークデバイスが認識されない場合は、ドライバーの更新が必要なこともあります。
また、VPNの利用がWindows PCでネットワークの競合を引き起こすケースもあります。その場合はVPNサービスを一度アンインストールして再インストールすると解決することがあります。あらゆる手段を試しても改善しない場合は、ネットワークデバイスをリセットして、設定やデバイスの競合を一掃してしまいましょう。
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