Windowsのmrt.exeとは?安全性の確認方法とCPU使用率が高い場合の対処法
システムリソースを異常に消費する見慣れないシステムファイルを見つけると、その正当性が気になるのは自然なことです。タスクマネージャーを開いたところ、MRT.exeというプロセスがCPU使用率を異常に高くしていたら、心配になるのも無理はありません。
このガイドでは、mrt.exeの意味と役割を解説します。あわせて、お使いのPCにあるファイルが安全な正規品かどうかを見分ける方法もご紹介します。
mrt.exeとは何か?
mrt.exeは、Microsoft Windows 悪意のあるソフトウェアの削除ツール(Malicious Software Removal Tool)の実行ファイルです。Windows OSが動作しているすべてのPCにこのファイルが存在します。Microsoftは、一般的なマルウェア・ウイルス・ワームを定期的にスキャンして検出・除去するために、このツールを設計しました。
既定では、悪意のあるソフトウェアの削除ツールはバックグラウンドで待機し、月に1回だけ自動的に実行されます。手動で起動すれば、クイックスキャン、フルスキャン、カスタムスキャンのいずれかを選んでPCをチェックすることも可能です。
ツールの操作画面を開くには、Windowsの検索バーにmrt.exeと入力して開くを選択します。画面の指示に従い、実行したいスキャンの種類を選びましょう。
感染が検出された場合は即座に除去され、スキャンしたファイル数・感染ファイル数・削除されたファイル数を記録したレポートが作成されます。
レポートは自動的に生成され、mrt.logというテキストファイルとして保存されます。ローカルディスク (C:) > Windows > debug の順にフォルダを開き、mrt.logをダブルクリックするとスキャン結果を確認できます。
mrt.exeのCPU使用率が高いときの対処法
一時的なシステムの不具合により、削除ツールが過剰にシステムリソースを消費することがあります。まずはタスクマネージャーでMRT.exeを右クリックし、タスクの終了を選択してください。
その後もプロセスがタスクマネージャーに再表示され、CPUやメモリを異常に消費し続ける場合は、PCを再起動して再度確認しましょう。それでも問題が解決しない場合、その削除ツール自体が感染しており安全ではない可能性があります。
mrt.exeは安全?確認方法3選
悪意のあるソフトウェアの削除ツールは、MicrosoftによってWindows OSに組み込まれているため、本来は安全であり、PCに問題を引き起こすことはありません。
しかし、タスクマネージャーを確認するたびにmrt.exeが常に起動している場合は、ウイルスがこのツールになりすましている恐れがあります。以下の方法で、PC上のmrt.exeが本物か偽物かを見分けましょう。
1. ファイルの場所を確認する
Windows 10の場合、削除ツールの実行ファイルはsystem32フォルダ(C:\Windows\System32)に格納されています。別の場所にある場合は、ウイルスやマルウェアである可能性が高いです。以下の手順でmrt.exeの場所を確認してください。
1. Ctrl + Shift + Escキーを押して、Windowsタスクマネージャーを起動します。
2. 詳細タブを開き、MRT.exeを右クリックして、コンテキストメニューからファイルの場所を開くを選択します。
タスクマネージャーにプロセスが見つからない場合は、Windowsの検索バーにmrt.exeと入力し、ファイルの場所を開くを選択します。
新しいエクスプローラーのウィンドウが開き、MRT.exeファイルがハイライト表示されます。
3. エクスプローラーのアドレスバーをクリックして、ファイルの場所を確認します。
2. デジタル署名を確認する
トロイの木馬やワームの中には、PCに感染した際にMRT.exeの悪意あるコピーを作成する種類があります。一例として、セキュリティ企業のトレンドマイクロが報告したTROJ_TIBS.DCトロイの木馬が挙げられます。
MRT.exeのデジタル署名を調べることも、ファイルが本物かどうかを見極める有効な手段です。エクスプローラーやタスクマネージャーでMRT.exeを右クリックし、プロパティを選択します。
デジタル署名タブを開き、署名者の名前の列を確認します。
署名者または発行元が「Microsoft Windows」でない場合、それは悪意のあるコピーです。アンチウイルスソフトでスキャンするか、PCから削除してください。
注意: タスクマネージャーに複数のMRT.exeが表示されることがあります。その場合は、それぞれのインスタンスについて、必ずファイルの場所とデジタル署名を確認してください。
3. オンラインのファイル解析サービスでスキャンする
マルウェア対策ソフトが手元にない場合は、VirusTotalなどのオンラインウイルススキャナーを使って、PC上のMRT.exeが悪性かどうかをチェックできます。VirusTotalの公式サイトにアクセスし、FileセクションからMRT.exeファイルをアップロードしてください。
VirusTotalがファイルをスキャンし、マルウェア・ワームなどの悪性コンテンツが含まれていないかを解析してくれます。
mrt.exeは削除すべき?
mrt.exeがsystem32フォルダ以外の場所に存在する場合は、PCから削除すべきです。同様に、Microsoftによる署名がない場合や、セキュリティソフトに悪性と判定された場合も削除しましょう。
専用のマルウェア対策ツールやウイルススキャナーがあれば、Windows 悪意のあるソフトウェアの削除ツールがなくても運用上は問題ありません。ただし、追加のセキュリティ確保のため、このツールを残しておくことをおすすめします。問題がある、または偽物であるためにファイルを削除した場合は、Microsoftの公式サイトから正規のmrt.exeをダウンロードして再インストールしましょう。
Windows システム ファイル チェッカー(SFC)やチェックディスクユーティリティを実行しても、正規のmrt.exeを再インストールできます。また、Windows Updateを実行する方法もあります。設定 > 更新とセキュリティ > Windows Update > 更新プログラムのチェックの順に進み、利用可能な更新プログラムをインストールしてください。
常に保護を
悪意のあるソフトウェアの削除ツールは特定のマルウェアをPCから除去するのに役立ちますが、Microsoft自身が強調しているように、アンチウイルスソフトの代わりにはなりません。24時間体制の保護を実現するには、専用のアンチウイルスプログラムを常時稼働させることが必要です。
無料・有料のウイルス・マルウェアスキャナーをまとめた特集記事もぜひご覧ください。さらに、Windowsでマルウェアを完全に除去する方法を解説した記事も参考になります。これらのリソースには、デバイス上のマルウェアプロセスやその他のセキュリティ脅威を排除するのに役立つ優れたツールが紹介されています。
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