Linuxユーザー必見!おすすめVPNサービス7選+おすすめクライアント
LinuxはWindowsやmacOSと比べて多くのメリットを持つOSですが、残念ながら「オンラインプライバシー」に関しては自動的に守ってくれるわけではありません。
インターネット上で本当に安全を確保したいなら、VPNの利用が不可欠です。VPNがあれば、政府、ISP(インターネットプロバイダ)、ハッカーの監視からあなたを守ることができます。この記事では、Linuxで使える最高のVPNサービスを7つ厳選してご紹介します。さらに、Linux用VPNクライアントもいくつかおまけとして紹介します。
1. ExpressVPN
まず最初にご紹介するのはExpressVPN。あらゆるデバイス向けのVPNの中でもトップクラスの評価を誇るサービスです。
2016年4月以降、ExpressVPNはLinux対応アプリを提供しています。GUIではなくコマンドラインベースの操作になりますが、それでも非常に使いやすい設計です。
Ubuntu、Mint、Debian、Fedora、CentOSをお使いなら、インストーラーをダウンロードして画面の指示に従うだけで導入できます。利用開始前にアクティベーションコードの登録が必要です。
インストールが完了したら、コマンドラインから以下のように操作します。
- expressvpn connect:最寄りのサーバーに接続
- expressvpn list:利用可能なサーバー一覧を表示
- expressvpn connect [LOCATION]:特定のサーバーに接続
- expressvpn disconnect:接続を切断
2. TorGuard
TorGuardは55か国に3,300以上のサーバーを保有しており、接続ポイントの多さではLinux向けVPNの中でも屈指です。
同サービスには、次の4つの独立した機能があります。
- Anonymous VPN Service:中核となる機能。すべてのトラフィックを暗号化し、最大5台の同時接続に速度・帯域幅無制限で対応します。
- Anonymous Proxy:IPアドレスを隠蔽し、ウェブサイトのブロックを解除、匿名でのダウンロードを可能にします。
- Stealth VPN:VPNアクセスを拒否するサイトやサービスでも、ブロックを回避してアクセスできるようにします。
- Private Email:OpenPGPによるメール暗号化で、身元を明かすことなくメッセージを送信できます。
ExpressVPNと異なる点は、Linux版にもグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)が用意されていること。コマンドライン操作に慣れていない方には、こちらの方が扱いやすいでしょう。
料金プランは月額9.99ドルからとなっています。
3. NordVPN
VPNサービスに登録する前に、自分にとって何が最も重要かを見極めましょう。数百か国にサーバーを持ち、地域制限コンテンツへのアクセスを得意とするサービスもあれば、堅牢なセキュリティに特化したサービスもあります。
NordVPNは後者のタイプです。キルスイッチ、DNSリーク保護、IPv6リーク保護、ポートフォワーディングなどの機能を備え、ログは一切保持しません。対応プロトコルは安全なOpenVPNとIKEv2/IPSecのみで、次世代暗号化技術を採用しています。
支払い方法にもプライバシーへの配慮が行き届いており、Bitcoinでの支払いが可能です。1年契約の場合、月額6.99ドルで利用できます。
難点としては、Linux版にはGUIがないため、初心者にはやや操作が手間に感じられる点が挙げられます。
なお、NordVPNはパナマに拠点を置き、パナマの管轄下で運営されています。
4. AirVPN
AirVPNはUbuntu、Debian、OpenSUSE、Fedora、Archなど、主要なLinuxディストリビューションすべてで動作します。
SSH、SSL、Torに対応しており、4096ビットRSA鍵、AES-256-CBCデータチャネル、HMAC SHA1コントロールチャネルという3種類の暗号化で安全性を高めています。
さらに、トラフィック制限なし、速度制限なし、時間制限なし、ログ記録なし、最大5台の同時接続といった充実した仕様も魅力です。
特筆すべきは「Eddie」と呼ばれる公式Linuxクライアント。オープンソースで公開されているため、他のVPNプロバイダーのサーバーへの接続にも利用できます。
料金は月額7ユーロ。珍しいことに、3日間だけの短期プランも3ユーロで提供されています。NordVPNと同様、Bitcoinでの支払いにも対応しています。
5. Private Internet Access
Private Internet Access(PIA)は、長年にわたりユーザーから高い人気を誇るサービスです。ファイブアイズ管轄国であるアメリカに拠点を置いていますが、セキュリティ面はかなり信頼できます。ログや個人を特定できる情報は一切保持していません。
実際、ロシアで「全トラフィックのログを12か月間保存する」ことを義務付ける法律が成立した際、PIAはこれに従うのではなく、同国内での事業を停止するという決断を下しました。プライバシー重視の姿勢がよく表れたエピソードです。
機能面では、33か国に3,000以上のサーバーを展開し、PPTP、OpenVPN、L2TP/IPSecに対応。5台のデバイスを同時利用でき、専用のLinux用UIも用意されています。
2年契約なら月額3ドル未満で利用可能。通常の月額料金は6.95ドルです。
6. Windscribe
「Linuxで使える無料VPNはないの?」と思う方もいるでしょう。信頼できる無料VPNとなると、選択肢はかなり限られます。
WindowsやMacで人気のTunnelBearは、残念ながらLinuxへの対応が限定的です。そこで筆者がおすすめするLinux向け無料VPNはWindscribe。Ubuntu、Debian、Fedora、CentOSで利用できます。
Windscribe Freeでは、毎月10GBのデータ通信量と10か国のサーバーへのアクセスが可能です。しかも一部の無料VPNと違い、ログ非保存を含む有料プラン並みのセキュリティ機能をそのまま享受できます。Proプランへアップグレードする場合は月額9ドルです。
7. Tor
VPN関連の記事の締めくくりとして、Torに触れないわけにはいきません。Torはトラフィックをオニオンネットワーク経由でルーティングするため、事実上追跡不可能です。TorブラウザはLinux版も提供されています。
無料の選択肢をお探しなら、Torを使いましょう。「無料VPN」は避けるべきです。無料VPNではあなた自身が商品になってしまいます。ログ記録、悪質なビジネス手法、低い信頼性で悪名高いのが実情です。
おまけ:Qomui
オープンソースのVPNクライアントといえば、Qomuiもチェックしてみてください。OpenVPNに対応するあらゆるプロバイダーで使えるフロントエンド型のVPN GUIで、「Eddieより優れている」と評する声もあるほどです。
注意:Qomui自体はVPNサービスを提供していません。
Linuxでのセキュリティ対策を始めよう
LinuxでVPNを使うことは、お気に入りのディストリビューションを安全に楽しむための手段の一つにすぎません。
Linuxでのセキュリティについてさらに詳しく知りたい方は、知っておくべきLinuxのセキュリティ問題や、常備しておきたいセキュリティツールに関する記事もぜひ参考にしてください。
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