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Mozilla VPNとは?利用前に知っておくべき7つの重要ポイント

インターネットを利用するたびに、あなたは監視やトラッキングの対象になる可能性があります。信頼できるVPN(仮想プライベートネットワーク)を使えば、位置情報を隠し、データを暗号化し、匿名でウェブを閲覧できます。

VPNがなければ、第三者があなたのIPアドレスや所在地を特定し、オンライン上の活動を追跡し、個人情報へ自由にアクセスできてしまいます。これこそが、現代のインターネットでVPNが必要とされる理由の一つです。

人気ブラウザ「Firefox」を擁するMozillaは、独自のVPNサービス「Mozilla VPN」を展開しています。オンラインでのプライバシー保護、セキュリティ強化、匿名性の向上などを謳っています。

しかし、Mozilla VPNはその約束を果たせるのでしょうか?利用を検討する前に、押さえておくべきポイントを詳しく見ていきましょう。

Mozilla VPNとは?

Mozilla VPNは、Mozillaが提供する独自のVPNクライアントです。オープンソースとして公開されており、Firefox拡張機能、Windows・macOS・Linux向けデスクトップアプリ、Android・iOS向けモバイルアプリとして利用できます。

ベータ版「Firefox Private Network」は2019年9月10日に登場し、2020年7月15日に「Mozilla VPN」として正式リリースされました。一部地域ではウェイトリスト(順番待ちリスト)への登録が必要な場合もあります。登録前に、知っておくべきことをしっかり確認しておきましょう。

ログポリシー:Mozilla VPNはどんな情報を保持するのか

ほぼすべてのVPNプロバイダーが「ノーログポリシー」を掲げています。しかし実際には、多くのサービスがユーザーログや使用ログを最大24時間以上保持しているのが実情です。

ExpressVPN、VyprVPN、Surfsharkなど、独立した監査によって真のゼロログポリシーが確認された信頼性の高いVPNは、ごくわずかしか存在しません。

では、Mozilla VPNはどうなのでしょうか?FAQの中でMozillaは次のように述べています。

当社はお客様のネットワーク活動を記録、追跡、共有することはありません。Mozillaのデータプライバシーの原則を厳守し、VPNの運用維持と製品改善に必要なデータのみを収集します。

Mullvadもノーログポリシーを表明しており、Mozilla VPNはMullvadのネットワーク上で動作するため、同様にノーログ準拠であると考えられます。

ただし、接続ログやトラフィックログなど、ネットワーク活動以外のログをどのくらいの期間保持するのかについては、現時点では明確になっていません。

Mozilla VPNの主な機能

Mozilla VPNの主な機能は以下の通りです。

  1. ノーログポリシー
  2. 高速で安全なネットワーク
  3. ワンタップでプライバシー保護
  4. 世界中で拡大中のカバレッジ
  5. 36か国に754台のサーバー
  6. 最大5台のデバイスに対応
  7. デバイスレベルの暗号化
  8. 無制限の帯域幅
  9. VPNキルスイッチ
  10. スプリットトンネリング
  11. 安全でないネットワークの警告
  12. ローカルネットワークアクセス

これらはいずれも優れたVPNに不可欠な機能です。業界最高水準とは言えませんが、新参者としては十分な水準に達しています。

ここからは、特に重要な側面を詳しく掘り下げていきます。

対応地域とカバレッジ

Mozilla VPNは現在、米国、英国、カナダ、ニュージーランド、シンガポール、マレーシアの6か国でのみ利用可能です。Mozillaによると、今後さらに多くの地域への展開が計画されています。

ユーザー1人あたり最大5台のデバイスに対応し、接続デバイスに対してデバイスレベルの暗号化を提供します。これにより、覗き見やトラッカー、ハッカーなどからあなたを守ります。

対応デバイスは以下の通りです。

  1. Windows 10(64ビット)
  2. macOS(10.15以降)
  3. Android(バージョン6〔Marshmallow〕以降)
  4. iOS(13.0以降)
  5. Linux(Ubuntuのみ)

Mozillaによると、30か国以上に分散配置された数百台のMullvadサーバーを活用し、可能な限り広いカバレッジを実現しています。

セキュリティと暗号化

VPNはさまざまなセキュリティ・暗号化プロトコルによってデータを保護します。主なものには以下があります。

  1. PPTP(Point-to-Point Tunneling Protocol)
  2. L2TP(Layer 2 Tunneling Protocol)
  3. OpenVPN
  4. SSTP(Secure Socket Tunneling Protocol)
  5. IKEv2(Internet Key Exchange)

PPTPやL2TP、OpenVPNは、VPNクライアントとサーバーだけが知る暗号鍵でデータパケットを暗号化します。これにより、外部の第三者がデータに到達したり、読み取ったり、改ざんしたりすることを防ぎます。

多くのVPNは256ビット暗号化を採用しています。例えばExpressVPNは256ビットAES暗号化を使用し、他のユーザーのトラフィックと混ぜ合わせることでデータを保護しています。

一方、Mozilla VPNはMullvadのグローバルサーバーネットワーク上で動作し、最先端のWireGuardプロトコルを使用して、すべてのネットワーク活動とIPアドレスを暗号化します。

技術、プラットフォーム、速度

Mozilla VPNはスウェーデンのMullvadネットワーク上で動作し、OpenVPNとVPNブリッジに対応しています。VPNブリッジを使うと、リモートのコンピュータを自宅やオフィスのローカルネットワークに接続できます。

Windows、macOS、Linux、Android、iOSに対応し、最大5台の接続デバイスにデバイスレベルの暗号化を提供します。また、Androidではスプリットトンネリングも利用可能です。

さらに、キルスイッチ、安全でないネットワークの警告、ローカルネットワークアクセスといった機能も活用できます。

では、速度は十分なのでしょうか?Security.orgによる独立した速度テストでは、AndroidおよびiOS版のMozilla VPNのダウンロード速度は約40Mbpsでした。これは、通常のISP(インターネットプロバイダー)にも十分匹敵する速度です。

設備・サーバー体制

Mozillaはインターネット業界の老舗です。Firefoxブラウザをはじめとする製品は広く使われており、オンラインプライバシー保護への取り組みでも有名です。

Mozilla VPNはMullvadのサーバーネットワークに依存していますが、決して孤立したプロジェクトではありません。20年以上にわたるMozillaの歴史、経験、ナレッジ、フレームワーク、インフラの恩恵を受けています。

外部インフラへの依存は致命的な問題ではありませんが、懸念材料にはなり得ます。対照的にVyprVPNのようなプロバイダーは、事業を行うすべての国でサーバー、ハードウェア、ソフトウェアを100%自己所有し、より高い管理性と柔軟性を確保しています。

将来的にMozilla VPNが軌道に乗れば、Mozillaが独自のサーバーネットワークを構築・運営する可能性もあるでしょう。

料金、支払い方法、返金ポリシー

Mozilla VPNの料金は月額4.99ドルです。現在のところ他の料金プランはなく、長期契約の縛りもありません。同じくMullvad VPNも月額5ユーロの均一料金制を採用しています。

一方、VyprVPNの最も人気のあるプランは月額1.67ドル(36か月分60ドルを3年ごとに一括払い)と、かなり割安です。

現在、Mozilla VPNの支払い方法はクレジットカードのみです。プライバシー保護を売りにするVPNサービスとしては大きなマイナス点と言えます。近いうちにPayPalや暗号資産での支払いに対応することを期待したいところです。

また、30日間の返金保証がありますが、注意点があります。アプリストア(Google Playストア、App Storeなど)経由での購入は、各ストアの規約が適用されるため、返金対象外となる場合があります。

競合サービスとの比較

VPN市場は競争が激しく、ユーザーには多くの選択肢があります。ExpressVPN、NordVPN、VyprVPN、セルフホスト型VPNなど、さまざまな選択肢の中から自分に合ったものを選べます。

Mozilla VPNの強みは、Mozillaのブランド力に加え、30か国以上に広がる750台超のMullvadサーバーネットワーク、WireGuardプロトコル、デバイスレベルの暗号化、安全でないネットワークの警告機能などです。

一方で、機能面・価格面での劣位、データ収集・共有・ログの方針、限定されたカバレッジなど、厳しい競争に直面しているのも事実です。

Mozillaのデータプライバシーポリシーによると、一定の状況下で政府機関からの要請があれば、データを共有する可能性があります。

例えばExpressVPNは、厳格かつ検証済みのノーログポリシーを施行し、94か国に160台の自社サーバーを所有し、中国のDPIやグレートファイアウォールを回避でき、256ビットAES暗号化を採用し、Trustpilot評価4.7つ星を獲得し、Firefox・Edge・Chrome拡張機能に対応し、ルーターやゲーム機、スマートTVなど多彩なデバイスをサポートしています。もちろん、その分価格は高めに設定されています。

Mozilla VPNのメリットとデメリット

Mozilla VPNを利用する際の、その他のメリット・デメリットを見てみましょう。

メリット:

  1. 20年以上の歴史を持つMozillaの信頼性
  2. WireGuard暗号化の採用
  3. ネットワーク活動に関するゼロログポリシー
  4. 750台超のサーバー
  5. キルスイッチ、動的IPアドレス、デバイスレベル暗号化などの便利な機能
  6. 無制限の帯域幅
  7. 良好なネットワーク環境下での高速なダウンロード・アップロード速度
  8. トレント(P2Pファイル共有)に対応
  9. Windows、macOS、Linux、Android、iOSに対応
  10. 最大5台のデバイスをサポート
  11. 月額4.99ドルの均一料金、長期契約なし、30日間返金保証

これらのメリットに魅力を感じたら、次はデメリットも必ず確認しておきましょう。

デメリット:

  1. 経験豊富なVPNプロバイダーとの激しい競争
  2. 6か国でのみ利用可能
  3. 氏名、メールアドレス、タイムスタンプ、サーバー種別、デバイス種別、OS種別、ハードウェア構成、接続元IPアドレスなどの主要データを収集(ログは残さないと主張)
  4. サーバーが30か国程度に限られる
  5. マルチホップ機能がない(致命的な欠点ではない)
  6. Android・iOSでの通信速度にばらつきがある
  7. 現在対応する6か国のうち4か国がファイブアイズ加盟国
  8. 本社がファイブアイズ加盟国(米国)にあり、データ共有ポリシーにも懸念
  9. スプリットトンネリングはAndroidユーザーのみ利用可能
  10. 月額4.99ドル(年額59.88ドル)とやや割高
  11. 支払い方法がクレジットカードのみ

Mozilla VPNの入手方法

Mozilla VPNを利用してみたい場合は、以下の手順に従ってください。

  1. Mozilla VPNの公式サイトにアクセスします。
  2. 「Get Mozilla VPN」ボタンをクリックします。
  3. Mozillaアカウントにサインインするか、新規作成します。
  4. 次の画面で、サブスクリプション用のクレジットカード情報を入力します。
  5. 「Download」をクリックして、デバイスへのインストールを開始します。

Mozilla VPNのウェイトリストへの参加方法

お住まいの国でまだMozilla VPNが利用できない場合でも、利用可能になった際に通知を受け取れるよう、ウェイトリストに登録できます。手順は以下の通りです。

  1. Mozilla VPNの公式サイトにアクセスします。
  2. 「Get Mozilla VPN」をクリックします。
  3. Mozillaアカウントにサインインします。
  4. 「Join the VPN Waitlist」フォームに必要事項を入力します。
  5. 希望するOSを選択します。
  6. 「Join the Waitlist」をクリックします。

これで登録完了です。

Mozilla VPNを試す価値はあるのでしょうか?メリットがデメリットを上回ると感じるなら、検討する価値は十分にあります。さらに30日間の返金保証があるため、実質的なリスクはほとんどありません。まずは試してみて、自分に合うかどうか判断するのが良いでしょう。

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