電子書籍はあなたの読書習慣を記録している――その仕組みと安全な対策
今年の休暇、ビーチや湖畔でKindleを読む予定ですか?Kindleを持っていなくても、お気に入りのスマートフォンのアプリや、Barnes & NobleのNookなど他の電子書籍リーダーを使っているかもしれません。あるいは、単にPDFファイルに頼っているだけの方もいるでしょう。
しかし、ほとんどの人が知らない事実があります。それは、あなたの読書活動が監視・記録され、さらには政府の治安機関と共有される可能性があるということです。
急に『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』を読む気をなくした方は、このまま読み進めてください…。
ポケットの中の図書館、電子書籍の便利さ
ポケットからいつでも好きな本を取り出して、ほぼどこでも読み始められることの素晴らしさは、誰も否定できないでしょう。PDF形式でも、EPUB形式(ダウンロードしたり変換したりしたもの)でも、Kindle専用の本でも、出版されている本の大半は、自分の都合のよいタイミングで読めるようになっています。
AmazonのKindleストアには約310万タイトルが揃い、2014年だけで50億ドル相当のKindle端末(ベーシックなグレーモデルからKindle Fire HD、Kindle Fire HDXまで)が販売されました。これによりAmazonは揺るぎない市場リーダーの地位を確立し、新しい本を探す大多数の読者にとって、Kindleであれ、古びた紙の本であれ、まず最初に訪れる場所となっています。
しかし、この成功の裏には、顧客にとっての潜在的な脅威も潜んでいるのです。
読書中に収集されるデータ
Amazonが読者に関する一定の情報を収集していることは、すでに明らかになっています。これは、先進的なデジタル企業であるAmazonなら当然収集されるだろう基本的な分析データにとどまりません(Apple、Barnes & Noble、ユーザー自身の本も追加できるようになったGoogle Play Booksも、同様の手法を採用しています)。読書にかけた時間、本をどこまで読み進めたか、本を探す際に使った検索ワード、興味のあるジャンルといったビッグデータの活用は、これらの企業戦略の重要な一部であると同時に、出版社がより読みやすい本を作るのにも役立てられています。Kindleの広報担当者キンリー・ピアソール氏は、ウォール・ストリート・ジャーナルに対し次のように語っています。
「私たちはそれを、Kindleで読書するすべての人々の集合知と考えています」
(お気づきかもしれませんが、テレビの視聴率や映画の興行収入ばかり追いかける製作者たちを揶揄する風刺にも似た、機械的で画一的なアプローチがそこにはあります。出版業界にとって電子書籍はまさに革命でした。同じ記事の中でBarnes & Nobleのジム・ヒルト氏はこう述べています。「私たちが掘り起こそうとしている大きなトレンドは、特定の種類の本において読者が離脱するのはどこか、そして出版社と協力してそれをどう防げるかということです。著者が今日以上に優れた本を作れるよう手助けできれば、それはすべての人にとって利益となります」)
2014年7月にAmazonがプライバシーポリシーを変更するまで、収集および共有されうるデータに関して、以下のような記述が含まれていました。
- 「Kindleおよび対応デバイス上のデジタルコンテンツとその利用に関する情報…最後に読んだページやコンテンツのアーカイブなど」
- 「注釈、しおり(ブックマーク)、メモ、ハイライト、または類似のマーキングを含む」
- 「あなたが住む国の外部にあるサーバー」
- 「ショッピング体験をパーソナライズし、継続的に改善するため」
- 「他の企業に代わって、選択されたAmazon.co.ukの顧客グループへオファーを送信するため」
- 「法律を遵守するため。利用規約その他の契約を執行・適用するため。またはAmazon.co.uk、当社のユーザー、第三者の権利・財産・安全を保護するため」
この中には、読んでいて釈然としない項目もあります。結局のところ、Amazonは中国にもサーバーを保有していますし、そもそも「注釈、しおり、メモ、ハイライト、または類似のマーキング」まで把握する必要があったのでしょうか?
2014年にこれらの詳細が報道された際には、NSA(米国家安全保障局)との関係が示唆されました。スノーデン事件以降の今となっては誰も驚かない話ですが、Amazonはその後プライバシーポリシーを見直しています。現在、しおり(ブックマーク)に関する記述は、次の一箇所だけです。
「バックアップと復元。 一部のKindleデバイスには、有効にすると、設定、メールおよびワイヤレス構成、しおり、検索履歴などのKindle上の特定のデータをクラウドへバックアップし、後で別のKindleにそのデータを復元できる機能があります」
かなり懸念は薄れたと言えるでしょう。しかし、そのような情報が収集されうるという事実そのものは、仮にどんな理由であれAmazonがもはやそのようなデータを収集しない方針に転換したとしても、依然として不安材料であり続けます。
安全な代替手段はあるのか?
つまり、Kindleで何を読んでいるかというプライバシー上の脅威は、Webページ閲覧の場合と同様に存在します。違いは、ポケットに入れて持ち歩く本の中身は簡単に参照できるという点であり、その本には、支配的な政治思想から見て「好ましくない」と判断されかねない情報やアイデアが含まれているかもしれないということです。
iBooks、Google Books、Kobo、その他の小規模なサービスへ乗り換えるのが現時点での最善策とは思えません。また、PDFは柔軟で無料であることが多い反面、安全性は低く、マルウェア(トロイの木馬、ワーム、ウイルス、スパイウェア、さらにはランサムウェア)を含む危険性があることも忘れてはなりません。
しかし、ほぼ確実に安全だと言える選択肢がひとつあります。それは、実体のある店舗(できれば中古書店やフリーマーケットなどが理想的)で、現金を使って紙の本(そう、あの紙でできた昔ながらの物です)を購入することです。あなたのお気に入りのページや一節を知っているのはあなただけであり、本をどこまで読み進めたかを知っているのもまたあなただけです。さらに嬉しいことに、どこかの誰かがあなたの愛読書に不当な関心を向けているのではないかと心配せずに、読書を楽しめるのです。
Amazonがしおりやハイライトを記録していたことをご存じでしたか?PDFの脆弱性についてはどうでしょうか?ぜひコメント欄であなたの意見をお聞かせください。
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