匿名アプリ「Whisper」を使うときに絶対やってはいけない10のこと
Whisperのような匿名アプリは大きな自由をもたらしてくれますが、使い方を誤ると、自分自身や他人を傷つけてしまうこともあります。
Whisperは完全に善意から生まれたアプリです。開発者のマイケル・ヘイワード氏は、人々が支え合える安全な環境の中で、心の奥底にある本音を共有できる場としてこのアプリを作りました。
ただ、Whisperのコンセプト自体は決して新しいものではありません。すでにサービスを終了したPostSecretやSecretといったアプリも、匿名コメントを投稿できる安全な場所を目指していましたが、匿名性がもたらす負の側面が投稿やコメントに浸透するのを防ぐことができず、結局失敗に終わっています。
Whisperの基本的な使い方
Whisperの利用開始はとても簡単です。投稿ボタンを押して秘密を入力すると、アプリが自動的に背景画像を選択し、フィードへの投稿が可能になります。フィードは学校別、地域別、キーワード別、新着順、人気順に並べ替えられるので、自分の「ウィスパー(ささやき)」に耳を傾けてくれるコミュニティを見つけるチャンスがたくさんあります。
各ユーザーには自動的に匿名のハンドルネームが割り当てられますが、自分で作成することもできます。このハンドルネームはユーザーの投稿を識別するために使われ、他のユーザーの秘密にコメントしたり、プライベートチャットを始めたりすることも可能です。
匿名で秘密を共有できるアプリには確かに需要があるでしょう。月間アクティブユーザー1,000万人を誇るWhisperのユーザーたちはそう考えています。しかし、アプリを安全な場所に保ち、自分自身も安全に使い続けるためには、守るべき暗黙のルールがあるのです!
1. 個人が特定できる情報を投稿しない
言うまでもないことのように感じますが、これこそがすべての匿名コミュニティにおける最重要ポイントです。自分や他人を特定できる情報(名前、住所、電話番号など)を投稿すると、アプリのコミュニティの精神に反する行為となり、最悪の場合アカウントを停止される可能性もあります。
自分の情報を共有すれば数多くのリスクにさらされることになりますし、他人の情報を本人の同意なく共有するのは残酷な行為です。相手を同じリスクに晒してしまうことになるからです。
2. 注目を集めることへの依存に気をつける
オンラインで投稿したものに通知が届くのは心地よいもので、その感覚は依存につながることがあります。これは単なる虚栄心ではなく、ドーパミンという神経伝達物質と脳の報酬系が関係する化学反応であり、食べ物や薬物などの依存を司る仕組みと同じものです。実際、「インターネット依存症」というものは現実に存在します。
オンライン上に思考を吐き出せるもう一つの出口があり、しかも非常に活発なユーザーベースによるほぼ即時の満足感が得られるとなれば、Whisperは驚くほど中毒性の高いアプリになり得ます。生産性が低下したり、新しい通知の「快感」を求めて過度に個人的な考えを共有してしまったりするほど使い込まないよう注意しましょう。
3. 特定につながる写真を使わない
ウィスパーに特定情報を投稿してはいけないことはすでに述べましたが、アプリ内で写真背景を使用できる点については、別の配慮が必要です。ほとんどのユーザーは、キーワードに基づいてアプリが自動選択した写真を使っていますが、自分の写真を背景として投稿することもできます。
もし自分の写真を使う場合は、位置情報や身元につながる情報が写っていないか必ず確認してください。このアプリとあなたの秘密は、ダウンロードしたすべてのユーザーに公開されます。アプリが提供する匿名性(ひいては安全性)を、自分の写真が損なってしまわないようにしましょう。
4. 年齢制限を無視しない
17歳以上であることの確認を求める画面一枚で、高校生の利用を食い止められると考えるのは甘すぎます。しかし、アプリには確かに成人向けの内容が含まれており、多くのティーンエイジャーは、機密情報をオンラインで共有した場合に起こりうる深刻な結果を理解していません。
Whisperは、ティーンに人気のある年齢不適切なアプリの一つです。お子さんがすでにWhisperを使っていることに気づいたら、懸念されるコンテンツについて話し合い、利用を制限することも検討するとよいでしょう。
5. 投稿が消えると思い込まない
Yik Yakなど匿名フィードを持つ多くのアプリは、一定期間が経過すると投稿が公開表示から消えるという仕組みを軸にしています。しかし、Whisperは必ずしもそうではありません。
Whisper上で作成されたすべての投稿は運営会社の所有物となり、あなたの秘密が将来再び表面化しないという保証はありません。公式サイトでは、Buzzfeedスタイルの厳選された秘密のリストが紹介され、人気の高い秘密が各プラットフォームで取り上げられています。
無害な秘密なら楽しいことですが、極めて個人的な内容や、身元が特定されかねない機密性の高い秘密がこの形で公開されたら、楽しみどころではなくなるでしょう。何を投稿するか決める際には、この点も考慮に入れるべき要素です。
6. 地域のフィードが静かな場合はオーバーシェアしない
Whisperの活動があまり活発でない地域に住んでいる場合は、シェアしすぎにさらに注意が必要です。掲示板やアプリ上の無関係な投稿をつなぎ合わせて、一人の人間のストーリーを組み立てることは驚くほど簡単にできてしまいます。義理の息子についてのコメント、仕事への愚痴、好きな番組についての告白――あなた一人だけが投稿しているなら、こうした断片が積み重なるだけで匿名性はあっけなく崩れてしまうのです。
7. 匿名のまま恋愛相手を探そうとしない
秘密を共有するアプリは、日記やセラピー、会話の代わりになることがあります。しかし、絶対に代用してはいけないものがあります。それは出会い系アプリです。
あなたが使っているのは、匿名性を核としたアプリであり、欺瞞や操作に必要なツールがすべて揃っています。どうしてそこがロマンチックな出会いの場になると考えられるのでしょうか? Tinderをはじめ、オンラインには多数の出会い系アプリがあります。そちらを使いましょう!
8. オフ会の約束をしない
秘密を共有していると、自分の状況を理解してくれそうな他の匿名ユーザーに親近感を抱くのは自然なことです。もちろん、このアプリの全ユーザーが悪意ある人物だとは限りませんが、完全に匿名の相手との対面を検討する際には、細心の注意を払うべきです。
それでもアプリで知り合った人と会うことを決めた場合は、あらゆる予防策を講じてください(信頼できる人に会うことを伝えておく、友人を同行させる、公共の場所で会うなど)。そして覚悟しておきましょう。インターネット上の匿名の人と現実で会うことは、幻滅につながったり、危険を伴ったりすることもあります。
忘れないでください。相手はあなたの心の奥にある秘密をいくつか知っていて、今度はあなたの正体まで知ることになるのです。
9. 完全に匿名だと思い込まない
オンラインで完全な匿名を実現するのはほぼ不可能です。Snapchatの例が示すように、匿名性を保証しようとするアプリでさえ、誤りを犯すことがあり、実際に犯してきました。Whisperの登録にメールアドレスやTwitter、Facebookアカウントの連携は不要ですが、アプリの利用にはIPアドレスが必要であり、Whisperは問題のあるユーザーを追跡できるよう、データベース内でユーザーごとに秘密をグループ化しています。
さらに、Whisperは警察の捜査にも協力しています。違法行為を示唆する冗談めかした秘密であっても、あなたのもとにたどれる可能性があり、現実世界での結果につながりかねません!
10. ネガティブな環境に加担しない
安全な避難所となるはずのオンライン空間が、有害な環境へと変わり果てるのは容易いことです。Whisperは、かつてPostSecretとSecretという類似アプリが占めていた市場のニッチを埋めようとしていますが、両アプリとも有害なコミュニティが形成されたことが懸念され、提供中止に追い込まれました。
あなたの行動は、時間を過ごすオンライン空間の環境に大きく影響します。Whisper上でのやり取りは常にポジティブなものにし、傷つけるような、あるいは危険な秘密・コメントは通報しましょう。
慎重にWhisperを楽しもう
人生のハイライトだけを披露することを迫られるソーシャルメディアが飽和した世界において、匿名性は実に爽快なものです。Facebookでは共有できないけれど、名前がなければ問題なく共有できること――Whisperは人々にその機会を与えてくれます。
Whisperのようなアプリが人気なのには理由があり、秘密を吐き出す必要性を感じている人にとっては大きなメリットがあります。しかし、短期的には秘密をオンラインで明かすことが有益だったとしても、それが長期的な最善の解決策とは限りません。
あなたはWhisperを使ったことがありますか? このリストに追加したい「やってはいけないこと」はありますか?
画像クレジット: 秘密を打ち明ける男性と驚く女性/Shutterstock
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