忘れられない強力なパスワードの作り方|安全に覚えるコツを徹底解説
理想的なパスワードとは、解読が難しく、かつ覚えやすいものです。しかし現実には、「password」や「123456」のような推測されやすい単純なパスワードが、今でも驚くほど広く使われています。こうしたパスワードは、パスワードスプレー攻撃をはじめとするハッキング手法の格好の標的となります。絶対に使用しないでください。代わりに、強固なパスワードを作成しましょう。
たとえ複雑なパスワードを使っていても、すべてのオンラインアカウントで同じパスワードを使い回すのは危険です。想像してみてください。もしハッカーにその1つのパスワードを解読されたら、すべてのアカウントが一瞬で危険にさらされます。安全のためには、アカウントごとに固有の、解読困難なパスワードを設定することが不可欠です。
では、良いパスワードの作り方をご存じでしょうか? しかも、複数のパスワードをどうやって覚えればいいのでしょうか? この記事では、すべてのオンラインアカウントに対して個別の強力なパスワードを維持するためのコツとテクニックを詳しく紹介します。
強力なパスワードの作り方
少なくとも1つのパスワードは必ず自分で覚える必要があるため、まず手動で安全なパスワードを作成する方法から見ていきましょう。記事の後半では、ほぼ解読不可能なパスワードを自動生成し、記憶まで代行してくれるツールの使い方も解説します。
安全なパスワードの条件
パスワードは、以下の基準をすべて満たしている必要があります。
- 辞書に載っている言葉ではないこと
- 特殊文字と数字を含んでいること
- 大文字と小文字が混在していること
- 10文字以上であること
- 誕生日、郵便番号、電話番号などの個人情報から推測できないこと
なお、一部のサービスでは特殊文字を使用できない場合があります。その場合は、パスワードを長めに設定し、できるだけ抽象的なものにしましょう。同様に、パスワードの長さが6文字や8文字に制限されている場合は、他の条件をできるだけ多く満たすよう工夫してください。
パスワードを覚える方法
パスワード管理ツールを使う場合でも、そのマスターパスワードだけは最低限覚えておかなければなりません。では、上記の基準をすべて満たしながら、どうすればパスワードを記憶できるのでしょうか? コツは、覚えやすい「ベースパスワード」から始め、それに論理的なルールを適用して、ほぼ原型をとどめない形へ変換することです。
覚えやすいベースパスワードを作る
ベースパスワードは、フレーズ、地名、名前と電話番号などを元にできます。忘れない良いベースパスワードを作るためのテクニックをいくつか紹介します。
- 文字をランダムに数字へ置き換える(例: MakeUseOf → Mak3Us30f)
- 好きな文章を選び、各単語の頭文字だけを取り出す(例: 黄金律「人にしてもらいたいことは、まずその人にしなさい」→ Dtowywttdty)
- 単語を逆から綴る(例: technology → ygolonhcet)
ただし、上記の例だけでは十分に安全とは言えません。確かに、これらのベースパスワードは辞書には載っていませんが、安全なパスワードの他の条件を満たしていません。
最初の単語やフレーズは十分に長く(最低10文字)、数字・特殊文字・大文字小文字の組み合わせという原則をすべて盛り込みましょう。そうしてはじめて、安全なベースパスワードになります。
ここでは例として、黄金律のフレーズにタイトルケース(語頭を大文字にする表記)、数字、特殊文字を組み合わせた「D20wYWT7D2Y!(^_^)」をベースパスワードとして使います。
このベースパスワードは前述の基準をすべて満たしています。辞書に載っておらず、特殊文字を含み、大文字と小文字が混在し、全17文字の長さがあり、個人情報から推測することもできません。
柔軟なルールを取り入れる
コンピュータは人間の脳よりもはるかに速くパターンを計算・認識できます。しかし、人間の方が優れている点が1つあります。それは創造性です。これこそが、ハッキングツールに対するあなたの最大の武器になるのです!
ご覧のとおり、私のパスワードでは一部の文字を数字や特殊文字に置き換えています。ただし、固定のルールは使っていません。「t」を「2」にしたり「7」にしたりと、置き換え方を都度変えています。常に「a」を「@」に置き換えるような画一的なルールは、かえってパスワードを弱体化させる原因になります。
ハッカーによる解読をさらに難しくするためのアイデアをいくつか紹介します。
- 一般的な置き換え(A や a を @ にするなど)を避ける
- パスワード内に同じ文字が繰り返し登場する場合は、置き換え方を混ぜる(B や b を 8 や ( にするなど)
- ある単語を、指の位置を1つずらしてタイピングしてみる
- キーボード上のパターンを選び、Shiftキーを交互に押しながら入力する(例: Xdr%6tfCvgz/)
アカウントごとに個別のパスワードを作る
強力なベースパスワードができたら、それをもとに各オンラインアカウント用の個別パスワードを作成できます。サービス名の最初の3文字を追加するだけで、Gmailなら「D20wYWT7D2Y!(^_^)GMa」、eBayなら「D20wYWT7D2Y!(^_^)eBa」となります。
ただし注意が必要です。この種のパスワードはそれ自体の解読は困難ですが、仕組みがシンプルなので理解されやすい面があります。万が一カスタマイズしたベースパスワードが漏洩した場合、誰かにシステムを見破られる前に、それに基づくすべてのパスワードを変更しなければなりません。
そのため、すべてのアカウントには本当に固有で安全なパスワードを使用することを強くおすすめします。そしてそのために必要なのがパスワード管理ツールです。オンラインバンキングのアカウントを守る上でも、これは極めて重要です。
パスワード管理ツールを使う
安全なベースパスワードができたら、それをパスワード管理ツールのマスターパスワードとして活用しましょう。また、パスワード管理ツールにアクセスできない状況で、その場でパスワードを作らなければならないときにも役立ちます。その他すべての場面では、ニーズに合った最適なパスワード管理ツールを使って、超安全で固有のパスワードを生成・保存しましょう。
パスワード管理ツールの中には、パスワードの強度、つまり安全性を判定してくれる機能を持つものもあります。ベースパスワードの強度をテストするのに使ってもいいでしょう。
筆者はLastPassを使用しています。LastPassはクロスプラットフォーム対応の無料パスワード管理ツールで、「Generate Secure Password(安全なパスワードを生成)」という機能を備えています。下のスクリーンショットのように、パスワードの下に緑色のバーがフル表示されていれば、それは強力なパスワードだということです。短すぎたり単純すぎたりするパスワードでは、バーは赤やオレンジ色で短く表示されます。
LastPassが気に入らない場合は、Google パスワード マネージャーや、ユニークな操作性が特徴のRememBearなども検討してみてください。
なお、オンライン型のパスワード管理ツールにはハッキングのリスクがある点にも留意してください。2017年初頭の一連のセキュリティ問題を受けて、当時は一時的にLastPassの使用停止を推奨したこともありました。代替となるパスワード管理ツールも多数存在するので、比較検討してみると良いでしょう。
パスワード管理ツールを使い始めると、パスワードの生成や保存以外にも、さまざまな便利な活用方法があることに気づくはずです。パスワード管理ツールの整理術もぜひチェックしてください。
パスワードを定期的に更新する
ここが最も難しい部分です。強力なパスワードで安全性を維持するには、数週間〜数ヶ月ごとにパスワードを更新する必要があります。頻繁であればあるほど良いでしょう。更新の方法はいくつもあります。ここでは、無理なく続けられるシンプルなアイデアを紹介します。
ベースパスワードだけを変える
- 使用している特殊文字の置き換えパターンを変える
- 大文字と小文字の使い方を逆にする
- Shiftロックをオンにして入力する
パスワード全体を変える
- アカウントの識別方法を変える(例: 最初の3文字ではなく最後の3文字を使い、「GMa」を「ail」、「eBa」を「Bay」にする)
- アカウントを識別する文字の位置を変える(例: ベースパスワードの先頭や中央に移動する)
- パスワードを最後に変更した日付を末尾に追加し、カレンダーに印をつけておく
要するに、人間ならではの強みを活かしましょう。創造力を発揮し、常識にとらわれずに考えることが大切です。そして、手動で変更するパスワードの数を減らすために、パスワード管理ツールを上手に活用してください。
どこでも強力なパスワードを
今回は、安全で覚えやすいパスワードの作り方を紹介しました。また、パスワード管理ツールがアカウントのセキュリティ向上に役立つ理由についても解説しました。あとは、この知識を実行に移すだけです。あなたはどのように強力なパスワードを生成していますか? オンラインのパスワードジェネレーターを使ったことはありますか? 弱いパスワードが原因でアカウントを乗っ取られた経験はありますか?
さらに、認証情報の窃取(クレデンシャルダンピング)とその対策に関するガイドや、ウェブサイトがパスワードを平文で保存しているかどうかの見分け方と対処法についての記事も、ぜひ併せてご覧ください。
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強力なパスワードの作り方と覚え方を徹底解説!安全なパスワード管理のすべて
アカウントのパスワードが不正アクセス者の手に渡れば、大切な個人情報やプライベートデータがあっという間に流出してしまいます。脅かすつもりはありませんが、このリスクの深刻さをしっかり認識することが重要です。今日のサイバー社会において、ハッカーにプライバシーを侵害される隙を与えないためにも、強固なパスワードの作成はもはや必須の時代になっています。 まずは安全なパスワードの作り方を確認し、そのあとで覚えておくための方法もご紹介していきます。 強力なパスワードを作成するには? 王道のパスワード作成の基本ポイント: 長さは命:パスワードは長いほど安全です。最低でも12〜14文字以上を目安にしましょう。
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もうパスワードを忘れない!知っておきたい便利な管理ツール4選
Windowsパソコンを使っているときに突然起こりうる最悪のトラブルの一つが、重要なパスワードを忘れてしまうことです。SNSをはじめ、さまざまなウェブサイトがアカウント登録を求めてくるため、メモなどに書き留めずに記憶だけでパスワードを管理するのは非常に困難になっています。 現代ではほぼすべてのことがオンラインで行われるため、パスワードは極めて重要です。タブレットやスマートフォンといったガジェットも、本来の機能を果たすためにはパスワードやメールアドレスとの連携が不可欠です。「覚えやすくするために、すべてのオンラインアカウントとモバイルデバイスに共通のマスターパスワードを一つだけ設定しよう」と考え