ネットワークセキュリティ
 Computer >> コンピューター >  >> ネットワーキング >> ネットワークセキュリティ

ネットワークセキュリティ攻撃とは?DDoS攻撃など主要な脅威の種類を徹底解説

ネットワークセキュリティにおける「攻撃」とは?

ネットワークセキュリティにおける攻撃とは、組織が保有するデジタル資産に不正にアクセスし、情報の改ざん・破壊・窃取を行う行為を指します。こうした攻撃を実行する者は「ネットワーク攻撃者」と呼ばれ、多くの場合、ネットワークの境界(ペリメーター)から内部システムへの侵入を試みます。

代表的なネットワーク攻撃の種類

1. マルウェア(Malware)

マルウェアは、ウイルス、ワーム、スパイウェア、ランサムウェアなど、悪意のあるソフトウェアやファイルの総称です。デバイスを侵害し、ユーザーではなく攻撃者に利益をもたらすことを目的として設計されています。

2. DoS攻撃・DDoS攻撃

DoS(サービス拒否)攻撃およびDDoS(分散型サービス拒否)攻撃は、標的となるサーバーに対して大量のトラフィックやサービスリクエストを送りつけ、正常な応答を妨害する攻撃です。特にDDoS攻撃は複数のデバイス(ボットネット)から同時に攻撃を仕掛けるため、検知・防御が非常に困難です。

3. フィッシング詐欺

実在の人物や組織になりすまして、クレジットカード番号やパスワードなどの機密情報を盗み取る詐欺手法です。2020年に発生した情報漏えい事故の約90%がソーシャルエンジニアリングによるものであり、その大部分がフィッシングだったと報告されています。

4. 中間者攻撃(MitM)

通信経路上に不正に割り込み、送信者と受信者の間でやり取りされるデータを盗み見たり改ざんしたりする攻撃です。暗号化されていない通信が特に狙われます。

5. SQLインジェクション

データベース操作言語であるSQLを悪用し、入力フォームなどを通じて不正なコードを注入することで、機密情報を窃取する攻撃です。

6. クロスサイトスクリプティング(XSS)

Webサイトに悪意あるスクリプトを埋め込み、そのページを閲覧したユーザーの情報を盗む攻撃です。

7. ゼロデイ攻撃

ソフトウェアの脆弱性がベンダーに認知・公表される前に、その脆弱性を突いて攻撃する手法です。パッチが存在しないため、被害を受けやすい点が特徴です。

8. パスワード攻撃

総当たり攻撃(ブルートフォースアタック)などにより、弱いパスワードを突破して不正ログインを試みる攻撃です。

受動的攻撃と能動的攻撃の違い

ネットワーク攻撃は、その性質によって大きく2種類に分類されます。

受動的攻撃(パッシブ攻撃):データを一切改変せず、ネットワークへのアクセスや通信の監視を通じて、機密情報を密かに盗み取る攻撃です。気づかれにくいのが特徴です。

能動的攻撃(アクティブ攻撃):管理者に知られないようにデータの改ざん・暗号化・破壊などを行う攻撃です。システムやデータに直接的な影響を与えます。

ネットワークベース攻撃とは

ネットワークベース攻撃とは、攻撃対象以外の1台または複数のデバイスから攻撃を仕掛ける手法です。攻撃者は標的サーバーに対して膨大な量のネットワークトラフィックやサービスリクエストを送信し続け、サーバーが正常に応答できない状態へと追い込みます。

脅威の発生源による分類

サイバー脅威は、その背後にいる主体によっても以下のように分類できます。

  • サイバー犯罪者:金銭の獲得を目的としてインターネットを悪用する者
  • ハクティビスト・サイバーテロリスト:主張の表明やテロを目的とした攻撃者
  • 内部者による脅威:組織内部の人間による意図的な情報漏えいや過失
  • 国家主導のスパイ活動(エスピオナージ):政府機関などによる諜報目的の攻撃

近年注目されるセキュリティ課題

  • ソーシャルエンジニアリング:人間の心理的な隙を突く手口で、侵害事例の大多数を占める
  • ランサムウェア:データを暗号化して身代金を要求する攻撃
  • サードパーティ製ソフトウェアの脆弱性:外部製品を経由した侵入リスク
  • クラウド環境の設定ミス・脆弱性:クラウド利用拡大に伴う新たな攻撃対象

まとめ

ネットワークセキュリティの脅威は年々多様化・高度化しており、フィッシングメール、マルウェア、ランサムウェア、弱いパスワード、内部者による脅威など、あらゆる側面からの対策が求められます。ファイアウォールや暗号化といった技術的対策に加えて、従業員へのセキュリティ教育を組み合わせた多層防御の体制を構築することが、組織のデジタル資産を守る鍵となります。

  1. ネットワークセキュリティにおけるマスカレード(なりすまし)攻撃とは?仕組み・事例・対策を徹底解説

    マスカレード(Masquerade)とは何か「マスカレード」とは、直訳すると「仮面舞踏会」や「変装」を意味する言葉ですが、ネットワークセキュリティの分野では「正規のユーザーやシステムになりすます攻撃手法」を指します。日本語では「なりすまし攻撃」「偽装攻撃」などとも呼ばれます。日常的な意味では、誰か別人のふりをして振る舞うことを指し、例えば親切で優しい人物を装って周囲に印象を与えるような行為もマスカレードの一種と言えます。しかし、サイバーセキュリティの文脈では、この「別人になること」が悪意を持って利用されるのです。マスカレード攻撃の仕組みマスカレード攻撃では、攻撃者が正規のユーザーや信頼できる情

  2. ネットワークセキュリティにおけるテールゲーティングとは?手口と事例を徹底解説

    テールゲーティング(Tailgating)は、物理的セキュリティにおける代表的なソーシャルエンジニアリング攻撃の一つです。不正な人物が、正当なアクセス権を持つ従業員の後ろに付き従って建物内に侵入する手口で、「ピギーバッキング(Piggybacking)」とも呼ばれます。本記事では、テールゲーティングの定義、具体的な手口、関連する攻撃手法について詳しく解説します。 テールゲーティングの具体例 最も典型的な例は、配達員になりすます手口です。攻撃者は両手に荷物を抱えてオフィスビルの入り口で待ち伏せし、セキュリティの許可を得てドアを開けた従業員に「ドアを押さえておいてもらえませんか」と頼みます。親切心